マルシェのつくり方、使い方 の商品レビュー

脇坂真吏(著者)

2022/03/19

まちを面白くするためには、土地・建物を買ったり借りたりするリスク大きなチャレンジではあく、ソフトコンテンツだよなーとモヤモヤ考えていたところ、マルシェや屋外マーケットの可能性に惹かれる。
その実態をしっかりと理解しようと手に取ったのがこの本でした。

「運営者・出店者のための教科書」というサブタイトルにあるように、これからマルシェを主催したい人向けの手続きの紹介や理念、逆にこれから出店したい事業者向けのハウツーについても紹介されています。
もちろん、「誰でもできます！」というほど門戸を広げているわけではなく、マルシェが定着するには最低3年は必要など、読者の覚悟をしっかりと試すようなフレーズも出てくるので、非常に誠実な書物かと思います。

「マルシェを始めたい人」、おそらくきわめてニッチな層をターゲットとした、こうした本がどれだけ届くのかわかりませんが、これから増えていくと、まちが楽しく、豊かになっていくのでしょうね。