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空は逃げない の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2020/06/17

読後の清涼感がある。 挫折したとき、限界を知ってしまったとき、どうやってそこから方向転換していけるのか… すごい葛藤に苦しむけど、できればスマートに乗り越えたい、外面的だけでも

Posted byブクログ

2020/03/14

ふたりの佐藤リンタロウ、A太郎とB太郎。そして絵怜奈の三人の青春と言ってしまえばそれまでだけれど、さわやかなのにそこに内包するたくさんの苦しさが重い。 棒高跳びについて深く考えたことがないけれど、競技には別の世界につながるような一瞬があるのね。 取りあえず、ハッピーエンドでよかっ...

ふたりの佐藤リンタロウ、A太郎とB太郎。そして絵怜奈の三人の青春と言ってしまえばそれまでだけれど、さわやかなのにそこに内包するたくさんの苦しさが重い。 棒高跳びについて深く考えたことがないけれど、競技には別の世界につながるような一瞬があるのね。 取りあえず、ハッピーエンドでよかったよかった。

Posted byブクログ

2020/03/08

これは正に活字ならではのトリック。 「どっちも半身不随になりませんように」 あり得ないと思いながらも祈ってしまう。 筆者の活字に対する信頼と思いの詰まったコメントも好き。

Posted byブクログ

2020/01/26

A太郎B太郎と言う2人の大学生男子が、走高跳で切磋琢磨し、そこにちょっと不思議系女子大生も走高跳をやる!と言って始まる話。 初っ端からどっちかが怪我をして下半身不随になるのが分かっていて、それがどっちなのかがヤキモキさせられる。 ただ、出てきたちょっと不思議系女子の存在が物語を疾...

A太郎B太郎と言う2人の大学生男子が、走高跳で切磋琢磨し、そこにちょっと不思議系女子大生も走高跳をやる!と言って始まる話。 初っ端からどっちかが怪我をして下半身不随になるのが分かっていて、それがどっちなのかがヤキモキさせられる。 ただ、出てきたちょっと不思議系女子の存在が物語を疾走させている感があった。 途中からなんとなく怪我したのはあっちなんだろなぁ… 的な展開が読めてしまって特にこれと言った感想がない。

Posted byブクログ

2020/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

じんわり良かったです。いろいろな運命のターニングポイントがあるんだけど、物語の都合ではなく、本当に生きている感じがして、だからこその先が見えない謎があるようで。 一方で、イカロスの墜落やバベルの塔の神罰のように、真実をつかもうとしたら、神に突き落とされるという神話のようで、運命に抗う人々の強さと、それを突き抜けた先に見えるものの妖しい魔力のようなものを感じました。ただそれでも地に足がついている感じが現代風? 小説としては、短い断片が、時系列をばらばらにして並べられていて、読む側のテンポとしては、良くいうと軽やか、悪く言うと、その世界に引きずり込まれて沈殿していくような凝集感に欠けるように感じられました。

Posted byブクログ

2019/12/18

運命は遺伝子レベルで決められたものなのか、後天的な努力で変えていけるのか、偶然の出会いで想像だにしていなかった方向に飛び出していくのか。三人の主人公はそれぞれの経験を通じて、それまでは見えなかった景色を見つけ出していく。 ちゃんと読み進めないと話の筋が分からないようになっていると...

運命は遺伝子レベルで決められたものなのか、後天的な努力で変えていけるのか、偶然の出会いで想像だにしていなかった方向に飛び出していくのか。三人の主人公はそれぞれの経験を通じて、それまでは見えなかった景色を見つけ出していく。 ちゃんと読み進めないと話の筋が分からないようになっているという心地よいもどかしさや、若い身体が瑞々しく活動する数々の描写、沼田さんをはじめとする魅力的なキャラクターに支えられた、とても気持ちいい作品だった。 一つ分からなかったのが、山谷くんが絵怜奈を突き放し、最後には居なくなってしまった理由。絵怜奈自身わからないままトラウマになってしまっているが、これはこれで良かったのだろうか。あえてこの立ち位置にした意味が分かる人がいれば教えてほしい…

Posted byブクログ

2019/12/16

初めて読む作家さんです。さわやかなんだろうなと思ったらさわやかでした。でもそのさわやかさの中には苦さも大分量含まれています。 同姓同名の棒高跳びの選手、林太郎と倫太郎。7年後に車椅子のカメラマンになっているのはどちらなのか?指導者になっているのはどちらなのか?分からない状態で進ん...

初めて読む作家さんです。さわやかなんだろうなと思ったらさわやかでした。でもそのさわやかさの中には苦さも大分量含まれています。 同姓同名の棒高跳びの選手、林太郎と倫太郎。7年後に車椅子のカメラマンになっているのはどちらなのか?指導者になっているのはどちらなのか?分からない状態で進んでいくのでミステリー要素も有ります。さらりさらりと読めますが、軽い訳ではありません。 表紙に内容との関連性が全くないのが気になる所です。もうちょっと内容に即した装丁の方がいいのになと残念に感じます。 次回作も読もうと思います。

Posted byブクログ

2019/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーでもないのに、騙された。 でも大事なのはそこではなく、この本の帯の言葉。紀伊国屋書店梅田本店の百々典孝さん、書評の文章センスありすぎ。

Posted byブクログ

2019/11/04

棒高跳びをしている2人の佐藤りんたろうとエリナの物語を7年の時を交互に描く。帯の感動で涙が...というのはちょっと無い、かな(笑) 違う意味で空を掴めた、のかもしれない。

Posted byブクログ

2019/11/01

大学の陸上部に所属し棒高跳びをしている同姓同名の男子2人と、その2人のスケッチをしている女子が主人公。同姓同名の2人は、区別するためA太郎、B太郎と呼ばれている。この呼び名と、ころころ替わる目線、時代。「またミスリードかな?」と思いながら読むと、やはりそうだった。読者を欺くのが狙...

大学の陸上部に所属し棒高跳びをしている同姓同名の男子2人と、その2人のスケッチをしている女子が主人公。同姓同名の2人は、区別するためA太郎、B太郎と呼ばれている。この呼び名と、ころころ替わる目線、時代。「またミスリードかな?」と思いながら読むと、やはりそうだった。読者を欺くのが狙いではなさそうだし、クライマックスのために必要な構成だったから許容するが、なんかしっくりこない。「運命が決まっていてもいなくても、人は努力でそれをつかみ取るしかない。精一杯の努力をしてやっとたどり着くのが天分だ。」という文章が響いた。

Posted byブクログ