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人口で語る世界史 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2025/09/14

人口の観点で過去の歴史や未来を考える、人口という観点を自分の新たな一つの物事の見方として取り入れることができると思え、学びになった。 国家において人口がどのように増減していくのかというメカニズムと、そこに宗教などの影響、情報メディアなど大衆が得る情報の影響、予見できない災害などの...

人口の観点で過去の歴史や未来を考える、人口という観点を自分の新たな一つの物事の見方として取り入れることができると思え、学びになった。 国家において人口がどのように増減していくのかというメカニズムと、そこに宗教などの影響、情報メディアなど大衆が得る情報の影響、予見できない災害などの影響がある。そしてこの先においてはテクノロジーの影響も無視できない。 古い歴史上からも、人口が軍事の面や納税の面などでも重要視され、戦争や国家戦略上でも重要視されていた事実からも人口の観点は欠かせない。 ましてや日本においては少子高齢化と方々から言われ、あらゆる業界の市場環境を大きく左右していることも間違いなく、人口学の視点で物事を考えることを一つのフレームワークに入れておきたいと思った。

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2023/10/16

 日本は今、少子高齢化に悩んでいます。しかし、人口動態はどの国、地域であるかに拘わらず、同じように変化するようです。  すなわち、社会が豊かになり、出生率が上昇する。衛生管理が改善し、医療が発達することにより、死亡率が低下する。これにより、人口が爆発的に増える。そして、女性への教...

 日本は今、少子高齢化に悩んでいます。しかし、人口動態はどの国、地域であるかに拘わらず、同じように変化するようです。  すなわち、社会が豊かになり、出生率が上昇する。衛生管理が改善し、医療が発達することにより、死亡率が低下する。これにより、人口が爆発的に増える。そして、女性への教育が行き渡り、出生率が下がり、人口が減少する。  先進国であれば、いずれ人口が減少することは避けられないのですね。中国が一人っ子政策をしましたが、大きな人口動態にはそれほど影響しないのだとか。そして、人口が減り始めたこれからのことは、未だ世界のどこの国も経験がしたことがないことです。  日本は、世界で最も少子高齢化が進んでおり、どのように対処していけばよいのかを、世界が注目しています。でもいまの政権での対策を見ていると・・・

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2023/10/09

表層的に現れる歴史の裏側に、人口や人々の思想がある。 表層的に現れる事象よりも、その、裏側を知る方が真理に近い気がして興味深いです。

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2023/07/03

タイトルに「世界史」とあるが、人口にフォーカスしている為19世紀以後の記述がメイン。最近流行りの地政学系の本に近い構成。 平均寿命の延びと乳児死亡率の低下で人口が増え、出産が選択可能になってから出生率が落ち高齢化社会に突入するという現象が地理、政策、戦争などの条件問わずどの国に...

タイトルに「世界史」とあるが、人口にフォーカスしている為19世紀以後の記述がメイン。最近流行りの地政学系の本に近い構成。 平均寿命の延びと乳児死亡率の低下で人口が増え、出産が選択可能になってから出生率が落ち高齢化社会に突入するという現象が地理、政策、戦争などの条件問わずどの国にも逃れよう無く共通して発生する。そしてBRICSなど途上国は経済発展に至らないまま人口減少に向かい始めてしまう。 ここから先、先行者利益を得たNATOの覇権はまだまだ続きそう。

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2021/11/26

人口の歴史に対する影響力に気付かされる。 年齢層の若い国は暴力的になり易く、年老いた国は穏やかだ。 アフリカの状況は見通せないが、このままいけば早晩年老いた国はばかりになるので、世界も穏やかになるのかもしれない。 早く中国も老成して欲しい。

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2021/05/15

人口はまず最初に出産時、幼児の死亡率低下がドライバーとなる、その後、出産数の減少が続くが、前者のインパクトが大きく時平均寿命および人口がドライブされる。また、産業革命でマルサスのいう制約を乗り越えイギリスをはじめに西洋が人口成長をドライバーとした経済成長をスタートする、余剰な人口...

人口はまず最初に出産時、幼児の死亡率低下がドライバーとなる、その後、出産数の減少が続くが、前者のインパクトが大きく時平均寿命および人口がドライブされる。また、産業革命でマルサスのいう制約を乗り越えイギリスをはじめに西洋が人口成長をドライバーとした経済成長をスタートする、余剰な人口はアメリカや各地に渡る。過去の覇権国も自己奥の余剰人口を植民地に送った、日本やオランダは多くは送らず、覇権も地理的に広がらなかった。 現在では先進国の出生率は低下し、イスラム、アフリカが伸びており、白人、キリスト教国のプレゼンスは下がり、老人の比率は上がる。

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2020/10/08

人口が国の盛衰を左右する。事実を列挙し、ほぼ決定している未来を予測した教科書である。 近代以降の人口はマルサスの罠(農業生産以上に人口は増えない)を突き破って増加し、遅かれ早かれ、ほとんどの国が以下の人口推移をたどる。 産業革命→GDP増加→衛生状態良化→乳児死亡率低下・老人死亡...

人口が国の盛衰を左右する。事実を列挙し、ほぼ決定している未来を予測した教科書である。 近代以降の人口はマルサスの罠(農業生産以上に人口は増えない)を突き破って増加し、遅かれ早かれ、ほとんどの国が以下の人口推移をたどる。 産業革命→GDP増加→衛生状態良化→乳児死亡率低下・老人死亡率低下→平均寿命70代以上→死なないが子供は増え人口増加(人口ボーナス)→女性の合計特殊出産率低下(1.5人)→年齢中央値高齢化(40代以上) 高齢化は日本が最先頭、中国・韓国が追いすがり欧米がそれに続く。タイやブラジルは豊かになる前に高齢化がすすむ。インドは中国同様に強制的家族計画(パイプカットなど)による人口抑制に失敗したが、今後人口ボーナス期を迎える。アラブは人口ボーナス期に若者の教育が行われず、テロ・戦乱期に移行。アフリカ南部は今後人口ボーナス期。 メキシコは生活水準が向上し、アメリカとの国境の壁は不要になる。スリランカは人口学的な模範国で出生率が2を少し上回った数値を30年間維持している。イスラム教は避妊や産児制限を推奨していないため、今後宗教人口が増加する。白人の国といわれる国の人口は1950年代の世界全体の29%から2090年第は11%に低下する。一方サハラ以南の南アフリカの人口は10%から25%に増加する見込み。

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2020/08/06

世界史というよりは、人口統計学の本と言ったほうがいいだろう。 人口が世界情勢にどのような影響与えているのか、知りたい人には面白いのではないか。 世界史とは言っているが、最近の200年間を対象としており、世界史と言うには期間が短い気がする。ただし、その間の世界の動きについてかなり...

世界史というよりは、人口統計学の本と言ったほうがいいだろう。 人口が世界情勢にどのような影響与えているのか、知りたい人には面白いのではないか。 世界史とは言っているが、最近の200年間を対象としており、世界史と言うには期間が短い気がする。ただし、その間の世界の動きについてかなり細かく分析しており、近現代史としては楽しめる。 この本を読んでいてイギリスからは、アメリカに移民したのはよく知られているが、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに関してもイギリスからの移民が国を作っていると言うことを知り興味深かった。 この本の最初に語られている、人口とは軍事力であり、経済力であるというアプローチは、興味深い。そして、納得できるものでもある。 また、その人口の増減を左右する要素としては、出生数、死亡数、移民数である。 人口統計学は、社会についての意味深いなにかを伝えており、その数字を連続するものとしてとらえると、特別な変化を説明できる。また、データは何百人もの個人の物語である。 日本についても触れている。日本と西洋のはっきりした違いは移民だと言っている。移民を受け入れることによって人口減少を補うということをしていないというのだ。 また日本とロシアのはっきりとした違いは平均寿命だそうだ。ロシアの人口が減少している要因は、高いままの死亡率と低い出生率だが、日本の場合は平均寿命の伸びが出生率の低さを相殺して人口減少は遅れている。 今後も日本人の平均寿命は伸び続けなければ、人口減少は早まるだろう。つまり日本は民族的にはほとんど同質だがどんどん老いているということだ。日本の、出生率が低く高齢化する社会の姿について筆者は特に興味深いと言っている。 日本の年齢の中央値は現在46歳だそうだ、これはイタリア、ドイツとともに世界で最も高い。米国より9歳も高い。 人口でいかに世界史を語るのかということを知りたかったが、たくさんの物語の蓄積で歴史を語ることができるのだということがわかった。

Posted byブクログ

2020/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本書は、ロンドン大学の人類学の教授である著者が、きちんとした学術的な考察を踏まえて上で、一般読者向けに書きおろしたものだそうだ。  1800年代以降の世界の人口変動から世界史を語る。 なぜこの200年なのか? 「その答えは、18世紀末から19世紀初めに、人口学的に歴史の大きな断絶、根本的な変化があったということだ。これ以前にも、人類が人口学的に劇的な変化を経験していたのは間違いない。ただそのほとんどは伝染病や大虐殺など、死に関わるものだった。そのような出来事は散発的で、長期にわたって影響が続くものではなかった。」  産業革命以降、資本主義の発展の歴史を語ったピケティも、この200年を俯瞰していたが、学際的にも、1800年以降の世界は、歴史的に貴重な一時代なのかもしれない。  本書を読むと、人口問題は、経済、政治のみならず、文化やイデオロギーなど、あらゆる領域で、民族、国家の方向性を左右する大きな要素であることがよくわかる。  「マルサスの罠」(ある地域の人口は、その土地で生産される農作物で養える以上に増えない)から解き明かし、産業革命以降、農業生産性向上や輸送手段の発達、公共衛生環境の整備により、マルサスの罠を抜け出す国が現れ、人口転換という現象がブリテンから始まる。要は、人口爆発の端緒だ。死亡率の低下、出生率の低下、人口転換による、新たな食糧調達先を求めての移住、そして移住先での新たな人口転換・・・。人口変動の波は、時を前後して、グローバルに拡散していく。  そして、その地域、その時代における社会の変化を、「人口」という視点から詳しく解説していく内容に唸らされる。歴史にif はないが、“人口の大きな変化がなければありえなかった歴史的な出来事はたくさんある”として、様々な史実を読み解く。 「20世紀初頭にロシアの乳幼児死亡率が劇的に低下していなければ、波のように押し寄せるロシア兵に立ち向かうことなく、1941年にヒトラーがモスクワを占領していたかもしれない。」 「アメリカ合衆国が毎年のように何百万人もの移民を受け入れ、1950年代から人口が二倍になるという事実がなければ、経済は中国に凌駕されていたかもしれない。」 「半世紀にわたる日本の出生率の低下がどこかで止まっていれば、四半世紀にも及ぶ経済停滞を経験せずに済んだかもしれない。」 「シリアの平均年齢がイエメンよりスイスに近ければ、内戦に突入しなかったかもしれないし、過去40年でレバノンの高齢化が急激に進まなければ、再び内戦になだれ込んでいたかもしれない。」  こんな例を、次から次へと見せられ「人口」という新たな視点に瞠目させられると同時に、次々と世界の詳細な些事にまで及ぶ話っぷりの著者、その博識ぶりにも驚かされる。  日本についても、比較的詳細な分析が披露されている。  我が国日本が他国と違うところは、移民が少なかったことだと、著者は指摘する。 「外国から入ってくる人だけでなく、外国へ出ていく人も少なかった」と。  そして、他国に先駆けて少子高齢化のトップランナーをひた走る日本は、今後の人口動向を見据えて、いかなる未来像を描くのか。現状のどこが問題なのか、労働力不足なのか、市場の拡大が見込まれないことか、それとも若年層の負担増、やる気の減退なのか。  日本人としてのアイデンティティを維持するか否かも、我が国の場合は大きいのではないかと思われる。目指すゴールによって採るべき選択肢は変わってくるのだろう。 「乳幼児死亡率が下がると、あるいは乳児死亡率が下がったあと、出生率も下がる。」  この人口の潮流の基本的なパターンを第1章から3章くらいまで読んで理解し、あとは、「猛追するドイツとロシア」(第4章)、「ベビーブーマーの誕生とアメリカの世紀」(第6章)、「日本・中国・東アジア、老いゆく巨人たち」(第8章)、中東、北アフリカ、サハラ以南と、地域を分けて解説している各章は、どこから読んでも、どこを拾い読みしてもいいような内容になっている。  巻末の、平均余命、合成特殊出生率の考え方の解説も分かりやすかった。

Posted byブクログ

2023/09/30

人口という観点から18世紀以降の世界を見る、今までにない歴史書。人口が戦争等の社会的出来事に及ぼした影響力は計り知れないものがあるとよく分かる。むしろ、なぜ今までこの観点が見過ごされて(少なくとも、大きな話題になることはなかっただろう)いたのか不思議になる。本書の発行年は2018...

人口という観点から18世紀以降の世界を見る、今までにない歴史書。人口が戦争等の社会的出来事に及ぼした影響力は計り知れないものがあるとよく分かる。むしろ、なぜ今までこの観点が見過ごされて(少なくとも、大きな話題になることはなかっただろう)いたのか不思議になる。本書の発行年は2018年だが、これを読めば、最近のアメリカでの社会的分断をもより理解できるだろう。また、本書には日本についての記述も散見されるが、客観的に見た日本の姿がまざまざと感じられて恐ろしい。日本は紛れもなく、いま世界で最も老いた国なのだ。

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