[映]アムリタ 新装版 の商品レビュー
「野崎まど劇場」を先に読んでしまったので、エキセントリックなアホな作者(褒め言葉)と思っていましたが、こちらは真っ当な長編(中編?)小説でした。ラノベレーベルですが、やや普通の小説っぽくもあり、でもやっぱり最後まで読んだらラノベだなぁと思いました。(どうでもいいなこの件) そんな...
「野崎まど劇場」を先に読んでしまったので、エキセントリックなアホな作者(褒め言葉)と思っていましたが、こちらは真っ当な長編(中編?)小説でした。ラノベレーベルですが、やや普通の小説っぽくもあり、でもやっぱり最後まで読んだらラノベだなぁと思いました。(どうでもいいなこの件) そんな客観的に書いてますが、読んでる最中は完全に作者の掌で転がされてましたよ。ほんとに力のある作家さんですね。加えてバカのセンスもあるので楽しみで他の作品も読んでみようかと思いました。 映画「ハローワールド」が最高に面白かったので、ノベライズを読んでみたのが作者を知ったきっかけですが、もしハローワールド知らないなら、ぜひ映画見てみてください。多少人を選びますが、ハマれば最高ですよ!
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野崎まどさんのデビュー作品を読むことができました。野崎まどさんを知るきっかけになった「バビロン」三部作へと繋がる片鱗が伺えました。 人間という生物を科学者の目線で眺めた上で、閾値を超えた人間が及ぼす影響を観察しているような作品です。主人公は読者寄りの人間で、いわゆる多数派の人間の目から、超越した人物と接していきます。主人公と一緒に、閾値を超えた人物のことをなんとか理解し、解釈していくプロセスに引き込まれていきます。時にコミカルな面もあり学園恋愛物語の展開に、読者としてはいろいろと気になることになり、ページが止めることなく最後まで導かれていくのです。 本書に登場する絵コンテのごとく、野崎まどさんの本作品で、自分自身も何かしらの影響を受けてしまっているのかもしれないという「不安」な気持ちを持ちました。ただ、受けてしまった影響を認識できていない可能性もあり、何事もなく野崎まどさんの次の作品も手に取るのです。 現実の世界で、強烈なサブリミナル効果を作ることができるのか? この方面の文献を調べたくなりました。
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220ページほどで且つ軽快な語り口で半日も経たず一気に読んでしまった。 一言で感想を言うと「な、なんじゃこりゃあ」 6部作の1作目ということなので、早く続きを読みたい。ていうかこれがデビュー作なのかぁ。すごいなあ。 読んでいて、川又千秋の『幻詩狩り』を思い出しました。
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軽妙な会話劇のテンポが心地良い。 と思って結末まで読むと、その会話の楽しさが一気に怖くなってくる。 なんだこれ……未知の読後感だ…… ただひとつ言えるのは。 最原最早はヤバい。好き。
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直近で読んだ「タイタン」が中々面白かったので手に取ってみました。 映画づくりというテーマのもと、天才に振り回される凡人をコミカルに描くラノベ的な展開から一転して訪れる衝撃的な結末は意外性もあり、世にも奇妙な物語でありそうな、不思議な魅力のある作品だと感じました。 ただ、面白い...
直近で読んだ「タイタン」が中々面白かったので手に取ってみました。 映画づくりというテーマのもと、天才に振り回される凡人をコミカルに描くラノベ的な展開から一転して訪れる衝撃的な結末は意外性もあり、世にも奇妙な物語でありそうな、不思議な魅力のある作品だと感じました。 ただ、面白いといえば面白いんですが、キャラクターのノリがキツかったのと、物語が全体的にあっさりしていたのもありあまりハマれず、心に残る作品ではないかなという感じでした。 6部作の1作目ということなので、以降の作品に期待して読み進めていきたいと思います。
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やーばい… 何だこれは… 第一声が『ヤバいモノを読んだ…』でした…(๑°ㅁ°๑)!!✧ ーーーーー 芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。 だが「それ」は“ただの映画”では、なかった―。 ーーー...
やーばい… 何だこれは… 第一声が『ヤバいモノを読んだ…』でした…(๑°ㅁ°๑)!!✧ ーーーーー 芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。 だが「それ」は“ただの映画”では、なかった―。 ーーーーー Twitterのフォロワーさんのおススメで読みました。 229頁のライトノベルで、もう一気読み。 『キネマ・マグラ』という映画サークルで俳優をする事になった主人公二見。 監督をする天才、最原最早の絵コンテを読み耽り驚愕する。 ありがちな大学のサークル内での恋愛ごっこと思うなかれ。 れっきとしたミステリであり、SF(?)っぽい要素も含み…何やら読後に残るこの、もやっとした感覚……(°ω°) この気持ちをどうすればいいのかっ! シリーズ6冊みたいで、続きを購入しておかなかった事を後悔…。 (でも、話は繋がってなさそう) 映画を制作する上で何千何万人を感動させる映画を作るにはどうしたら良いかという質問に答える最原さん。 ーーーーー 対象とする人間群に対して、平均的で普遍的なテーマを扱って撮れば良いと思います。砕けた表現を用いるならは『広く浅く』ということです。 (本文より) ーーーーー 映画でも漫画でも小説でも当てはまる解答だ。 ーーーーー 上映時間の中で、見た人を笑わせて、怒らせて、泣かせて、希望を抱かせて、失望させて、願わせて、祈らせて、諦めさせて、死にたいと思わせて、それでもまた生きたいと思わせる。そういうことです。(本文より) ーーーーー これは、心に残る小説を読んだ後に訪れる感情じゃないか…!!! そんなふうに作品を読んだり見たりしたことなくて、結構衝撃だったのですが、芸術においては当たり前の事なんですかね。(私だけ?ꉂ(꒪ロ꒪)!!) すっかり最原さんの言葉に魅了され、ペタペタと付箋を貼り付けていた私。(^▽^;) 登場人物少ないし、言葉の運び方がうまいのか、ラノベ特有の気楽さなのか、とにかく続きが気になって読みたくなる。 その上面白い!! 好きです( *´꒳`*)♡この作品 続編買います!
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なんというか、しっかりラノベっぽかったけど、野崎まどの話に野崎まどの終わり方だなー!最後、結局定元くんと付き合いたかった訳じゃなくて、表現の糧にしたかった、もしくは結果としてそっちに踏み込んでしまったのかな?じゃああの写真はいったい・・・あれも二見誘導の罠? 途中、つっこみがタイ...
なんというか、しっかりラノベっぽかったけど、野崎まどの話に野崎まどの終わり方だなー!最後、結局定元くんと付き合いたかった訳じゃなくて、表現の糧にしたかった、もしくは結果としてそっちに踏み込んでしまったのかな?じゃああの写真はいったい・・・あれも二見誘導の罠? 途中、つっこみがタイプってなったときの、あれ・・・?まさか?怖い怖い怖い、みたいなね。 兼森さんや画素さんは知ってなかったんやんな?でも、わかると途中のあれやこれが、あーーーってなるな。兼森さんの、つっ、はつまったんじゃなくてつっこみって言いかけてたんやな・・・ しかし、神様の映画って確かにどんなもんなんやろうな。でも、確実に物語は影響力があるのは間違いないから、みんなにもしかしたらあるんかもやな。
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予想外の結末。ジャンルは不明。文体はライトでさくさく読めた。天才少女の掌の上で転がされるお話。 最早さんがなぜそんなことができるのかとか、そんなことできるのであればDARPAとか気づいていて色々応用してそうとか色々ツッコミどころはあるが、そこはファンタジーとして読んだ。 あまり人間味のない性格の最早さんが、そんなに元カレを引きずるんかなというのが違和感だったが、最後の結末が真の理由とすれば納得。
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