昔はおれと同い年だった田中さんとの友情 の商品レビュー

椰月美智子(著者),早川世詩男

2024/10/12

NHKでドラマ化されて、読みたかった一冊。
いいわー
ジーンとくるわー。
最後は拓人くんの成長が感じられて寂しいけど、きっと田中さんは喜んでるに違いないわ、って思った。

2024/09/20

三重奏の小6男子達とおじいさんとの交流。
お互いにお互いを想い・思いやる優しい物語。
はじまりはひとつのアクシデント。
始まった嫌々ながらの交流。
でもそれがおじいさんの人柄に触れ、逆転。
おじいさんの為に、その行動で男の子達が成長していく素敵な物語。
私もこんなややこしい時期に、こんな優しい大人と触れ合って見たかったな、と思える作品でした。

2024/09/18

図書館本。長女の感想は「普通」だったけど、読んで納得。戦争や涙を誘うものは長女は好かないから。神社の管理人と小学生との交流。子どもを社会で育てる、そんなことを感じられなくなりつつある昨今だけに、染みました。田中さんの悪口を言う大人や杓子定規な担任も小学生の周りにいて、対峙しながら成長する。私は興味深く読みました。

2024/09/18

　翠さんの本棚から気になっていた作品です。何気にテレビを観てると、ドラマ化されたこの作品が始まって…最初から最後まで観ることができました！で、俄然この作品の書籍の方も読みたくなって、図書館で借りてきました！翠さん、ドラマもよかったけれど、本もよかったです！！ありがとうございます。

　この作品の主人公は小学６年生の拓人、友達の宇多佳、忍と一緒にスケボーをすることが何より楽しみ…ある日いつもの公園に行くと、スケボー禁止になっていた。近くの神社ならできるのでは？と考えた３人が出会ったのが、神社の管理人をしている85歳の田中喜一さん…田中さんと3人の子どもたちの交流が始まり、やがて友情が芽生える…。

　田中さんの戦争体験を含む過去と現在、子どもたちが抱える日常の悩み…世代を超えての共感をもたらしていく日々は、何ものにも代えがたい大切な宝物になったのではないかと思います。田中さんが子どもたちの名前にちなんで「3重奏」と表現するのも面白いし、拓人がお祭りでお土産に田中さんに渡したチョコバナナが大好きだと話すところもよかったです。大好きな田中さんのことを、地域の人達に知ってもらうために奮闘する3人の姿に胸を打たれました！

　ドラマと書籍の違いも若干ありましたが、いいお話を読めました。

2024/09/13

今年(20222年)の終戦記念日にNHK総合で放送されたドラマの原作。ドラマがほとんど原作通りに作られていたことに感心した。岸部さん、良かったわ。とてもいい話なんで、たくさんの子供たちに読んで欲しいものだ

2024/08/29

小学生に戻った気分になり、戦争から学ぶことを教えてくれる小説。

小学生のテンションなどを思い出せて読めました。
しょうもない事も笑いに変えられる力は凄いです。

田中さんから学べることがとても多く、
小学生の時に田中さんに会えた三人組が羨ましく思います。

戦争の話も小学生の時にあったような無かったような、あまり記憶にないのが今は少し惜しい気持ちになりました。
今の小学生は、昔の遊びや戦争の話を教えてくれる人が少なくなっているのが寂しく感じます。

歴史から学ぶことが多いので、途絶えず永遠に語り継がれて欲しいです。

2024/08/20

NHKでこの本のドラマのCMをやっていた。
面白そうだったから録画予約しようと思ったら、娘の予約していた番組と重なった。
娘に聞いたら、ダメだと。。
残念見たかった〜(´Д` )と言ったら、娘が一言「これ本であるよ」と言うではないか！
早速図書館のサイトで検索、予約！（なんて便利なんだ！）
CMを見た印象だとタイムスリップ系かと思っていたら全然そんなことなかった。
思春期に差し掛かった男の子とおじいちゃんの触れ合いの中で色々な大切なことを学んでいく。
おじいちゃんもとてもいい人だったなぁ。
お互いがお互いを思いやる気持ちが友情を育むのね。
戦争の話も出てきて、やっぱり戦争はいかん。平和が一番だ。と。
私もそう思う。
今の子って日本の戦争の話に触れる機会がめっきり減ってしまったので、こんな風にさりげなく児童書にも出てくるのいいなぁ。
それにしても、面白くていい本だった。

2024/03/14

たまたま手に取った児童書。
お年寄りと小学生という組み合わせの妙に惹かれて読み始めると続きが気になって止まらなくなった。

穏やかで優しい田中さんが思春期男子のモヤモヤした心をほっこりさせてくれる。
男の子たちが協力して身の回りのお手伝いをする。
そんな優しい物語。

喜ぶ田中さんの描写に私もホロリときました。

2024/01/21

スケボーが好きな小学生男子3人組。スケボーで遊んでいる最中、田中さんに怪我をさせてしまい、治るまで生活のお手伝いをすることになり、、。

理不尽な大人が多い中、どんなことも否定せず受け入れて話を聞いてくれる田中さん。自分と同い年のとき戦争で家族を失い、天涯孤独となった田中さん。
そんな田中さんとの関わりをきっかけとして成長していく少年の物語。

いい話だけど、そこまで刺さらなかった。

2023/07/13

本屋でたまたま手にとって、家に帰ってから無我夢中であっというまに読了。こんな良い本、久しぶりに出会いました。

ある出来事がきっかけとなり、主人公の拓人くん、忍くん、宇太佳くんが田中さんと交流していく物語なのですが、全体を通して優しい雰囲気が流れているのに、どこか切ない、胸がぎゅっとしてしまうのは、私が四十路に差し掛かっているからかもしれません(読みなが大泣きしました汗)
小学校6年生というちょうど思春期の入口で、本人達もまだ持て余してしまうような心の動きや、男女差のイライラ、また大人の身勝手な言動など、大人の私が読んでもその気持ちにとても共感してしまいました。

高学年の読書感想文用として本屋に並んでいましたが、大人が読んでも読みごたえはあります。お子さんと一緒に読むのも良いかと思います。とりあえず読書感想文は横に置いておいて、ぜひ読んでみて欲しい一冊です。