犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー の商品レビュー
犯人IAの逆襲。 複雑な三つ子トリック。 残酷なテロリスト。 謎を解く探偵AI。 それを悪意をもって利用する。 いやぁなんだかんだで面白いな、AIバトル。 AIバトルって言ったって書いてるのは人間なんだけど。 そう考えるとなんか虚しい...
犯人IAの逆襲。 複雑な三つ子トリック。 残酷なテロリスト。 謎を解く探偵AI。 それを悪意をもって利用する。 いやぁなんだかんだで面白いな、AIバトル。 AIバトルって言ったって書いてるのは人間なんだけど。 そう考えるとなんか虚しいな。
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IAさん反撃の狼煙を上げる。 ラーニングが進むにつれ、人間の思考と 徐々に違いがなくなっていくのは、避けられぬ道理なのでしょうか。
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シリーズ第二弾。言葉遊びを基調とした軽快な台詞回しはいかにも短編向きだが、大トリックは中々の本格バカミスだった。 そうはいってもやはり前作ほどの目新しさは無かったかな…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『探偵AIのリアル・ディープラーニング』の続編が刊行されるとは。今回は、タイトルに『犯人IA』とあり、前作で相以に敗れた以相が、相以に復讐するのか? 前作の内容をかなり忘れているが。 輔と「探偵」AIのコンビは、捜査協力を要請されて壱岐へ飛ぶ。密室状況で漁協長が殺されたという。一方、対馬には死体を乗せたゴムボートが漂着していた。死体の身元は…。さらに、首相公邸内で殺人事件が…。 あらすじだけで何だこりゃと言いたくなるが、読みながら少しずつ前作を思い出す。そう、右龍司法(かずのり)という公安刑事がいたな。しかし、この右龍家というのが、あまりにも理解不能なのだった…。倒錯した司法の心理と、弱みを突く存在。何より、何だこのふざけたネーミングは。 舞台が東京から韓国、対馬、壱岐と広範囲に及ぶ、スケールの大きさ。それなのに、こぢんまりした印象を受けてしまうのは、本作が薄いからだけではあるまい。2つのAIの大勝負を描いているはずなのに。 首相公邸のあの設定だけはいただけないが、韓国・対馬・壱岐を股にかけたアリバイトリックは、さすが曲者の早坂吝。荒唐無稽ではあるが、不可能とも言い切れない微妙さ。そのシーンを想像して苦笑するしかない。このトリックだけで、十分に元は取れた。 それでも、本作は、右龍家のゴタゴタや愛憎劇に、全部持っていかれている気がするんだよなあ。それはそれで面白いけれども。何より、一世一代の大勝負を仕掛けたはずの以相が、気の毒に思えてくる。探偵AI、敗北!?と帯にはあるが、誰が勝者で誰が敗者なんだか。 で、最後のそのオチは…。本作の勝者は、以相でも相以でもなく、この人物なのかもね。架空の話とはいえ、日本という国家が心配になってくる。 真面目にSFネタとして興味深い設定もあったものの、全体の印象はやや消化不良かなあ。さらなる続編を匂わせているが、第3作を読めるかどうかは、本作の売り上げ次第か。
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新潮文庫nexのシリーズも2冊目。 こうやって他レーベルから出た長編を読むと、早坂吝という作家は、物凄く『メフィスト賞のDNA』が濃い人だなぁ……と思う。多分、こういうキャラクター造形を出来る人って、メフィスト賞からしか出て来ないように感じられるのだ。 続きが楽しみ。
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