深泥丘奇談・続々 の商品レビュー
深泥丘奇談シリーズ最終作で1作目と2作目を示唆する描写がでてきたり、『ありうべからざる京都』で起こる怪異のおどろおどろしさ、そして長年住んでいるはずなのに思い出せない記憶など不気味としか言えない怪談が本作も健在で面白かった。
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深泥丘奇談最終巻。 このよくわからない不気味さが明確に暴かれることはなく終わってしまったけど、何となくこういうことかな…という解釈。 主人公は、忘却の面を過去に被らされたことがあった…?だから過去の記憶が虚になっている。普通3巻にもわたる不気味なことが身の回りで起きたら引っ越すものな…? タマミフルを過去に服用したこともある? そして主人公は、巨大な黒い鳥でもありクジラでもある?この島にとっての神格的な、なにか。 やはり館シリーズが1番好きだと感じた。 ・タマミフル ・忘却と追憶 ・減らない謎 どれだけ努力しても寝てる間に口の中に高カロリーを入れられているとしたら最悪すぎる。めちゃめちゃ腹立つ。けど、世の中的には飢餓で苦しむ人の方が多いからそんな薬があったら良いのではというのには納得した。 ・死後の夢 ・カンヅメ奇談 ・海鳴り ・夜泳ぐ ・猫密室 ・ねこしずめ
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非常に面白かったです。 中には、そういえば第1作目と第2作目でそんなこといってたなぁとか、あの時のアレが、という感じで想起されて一層面白かったです。 「そんなことしちゃうの?」となり、独特だなぁと思いました。 この短編もこれにて終了です。 ゾクゾクしながらもとても面白かったで...
非常に面白かったです。 中には、そういえば第1作目と第2作目でそんなこといってたなぁとか、あの時のアレが、という感じで想起されて一層面白かったです。 「そんなことしちゃうの?」となり、独特だなぁと思いました。 この短編もこれにて終了です。 ゾクゾクしながらもとても面白かったです。
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猫・猫・猫…多量の猫が出てくるお話も、作家の家にいる猫のお話も、猫まみれでした。 ついに、石倉(四)が。「死後の夢」、なんだそういう…と思った後に本命が。好きです。咲谷看護師の名前もわかりました。 でも、最終巻も作者であるわたしは具合が悪くて記憶の何もかもがぼんやりしていて。 深泥丘のお話もここまでなの寂しい。度々訪れていただいて、何が起こったか作品になるのを楽しみにしています。
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深泥丘と呼ばれる架空の街が舞台、の筈が読んでいると後頭部の方で何か思い出しそうになる、そんな本の続々編。 ホラーというよりもギャグのようで、なんだかわからないもの事がぼんやりと怖くなる。
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死後の夢が一番好きだった。 そっちかい!とか、なんじゃそりゃ!とか、よくわからない!とか、そういった感情が全部心地いい、そんな作品。 すっかりこの世界観にハマってしまった。
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再読。深泥丘シリーズ第三弾。今作では今までの二作よりも更に胡乱な気配が濃い。―――ような気がする。それでも作中の「私」は眩暈に悩まされながらも普通に日常を送っていく。―――ような気がする。ダイエットに勤しんでいるのに中々体重が減らなったり、カンヅメ先のホテルでナニかの不快な臭いを...
再読。深泥丘シリーズ第三弾。今作では今までの二作よりも更に胡乱な気配が濃い。―――ような気がする。それでも作中の「私」は眩暈に悩まされながらも普通に日常を送っていく。―――ような気がする。ダイエットに勤しんでいるのに中々体重が減らなったり、カンヅメ先のホテルでナニかの不快な臭いを嗅いだり、家に見知らぬ部屋があったり、空に猫柱が立ち昇っていたりもするが、それでも「私」は変わらぬ日々を過ごしていく。―――ような気がする。
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深泥丘シリーズ完結。 他の著作をみると共通点が見つかるらしい。 解説を読んで「円環」という言葉でつながった。 そういえば切断の話でも円環出てきてた。これはキーワードだったのか。 怪奇幻想でありながら猫密室とのようなゆるっとしたジワジワくる話もまじっているところがまたいい。 そしてすべて…のような気がするとして、そして時間が経つと記憶が曖昧になって、変なこともなんとなく受け入れてしまう世界。吸収してしまう世界観がすごいと思った。
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「京都市某区深泥丘界隈逍遥」と併せて読むために再読。 やっぱり何度読んでも猫好きにはたまらない「猫密室」と「ねこしずめ」。これらの作品には和んでしまいます。だけど「猫密室」をトリックにした本格ミステリも読んでみたいですね。 今回読んで気に入ったのは「海鳴り」。「ビデオテープの映像...
「京都市某区深泥丘界隈逍遥」と併せて読むために再読。 やっぱり何度読んでも猫好きにはたまらない「猫密室」と「ねこしずめ」。これらの作品には和んでしまいます。だけど「猫密室」をトリックにした本格ミステリも読んでみたいですね。 今回読んで気に入ったのは「海鳴り」。「ビデオテープの映像」が脳裏に浮かんで来たら、なんだかぞくっとさせられました。ラストも印象的です。 「減らない謎」とか「死後の夢」とか、一見笑えそうで箸休め的に思える作品も、そう思って油断していたからこそ読み終えてみるとより一層怖い。考えれば考えるほど怖くなるので、「ま、いっか」と開き直ってすっきりしてしまいましょう。なんにせよ、素敵な世界です。住んでみたくは……ないのですが。
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2020.9.16読了 完結巻、なのが物悲しいような、またこの話の続きを読みたいような。 再読で最初の巻からどどっと読み進めていくと、最初のめまいから九年が過ぎ去っていたという、なにやらほんとうに置いていかれたような振り回されたような気持ちに。
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