深泥丘奇談・続々 の商品レビュー
ハードカバーで読んでからの再読です。 前巻までにあった気味の悪い催しに巻き込まれるような展開は少なく、主人公自身が怪異に足を踏み込んでいくような話が多い印象でした。病院もあまり出てこなかった気がします。 最後まで謎が謎のまま終わってしまいましたが、またふとした拍子にこの世界を覗け...
ハードカバーで読んでからの再読です。 前巻までにあった気味の悪い催しに巻き込まれるような展開は少なく、主人公自身が怪異に足を踏み込んでいくような話が多い印象でした。病院もあまり出てこなかった気がします。 最後まで謎が謎のまま終わってしまいましたが、またふとした拍子にこの世界を覗けたら嬉しいです。
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「猫密室」。なんと魅惑的な言葉でしょう。ホラー小説を読んだ感覚にあるまじき「うらやましい・・・」の気持ち。だって、家の廻りに何百匹、何千匹の猫、猫、猫!って。しかも、「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」と。まず、意味がわからないんだけど、猫好きにはわかる、何か共鳴...
「猫密室」。なんと魅惑的な言葉でしょう。ホラー小説を読んだ感覚にあるまじき「うらやましい・・・」の気持ち。だって、家の廻りに何百匹、何千匹の猫、猫、猫!って。しかも、「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」と。まず、意味がわからないんだけど、猫好きにはわかる、何か共鳴してしまうもの。是非とも経験してみたい猫密室。
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これでこのシリーズは終わり。 まだまだ読みたかったなぁ。 この不思議な感じが面白かったケド、一冊目が一番怪奇的なトコロが多かった気はする。
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今回も不思議いっぱいモヤッとたっぷり幻想譚。 延々と続けていけそうなシリーズなのにこれで終了とはちょっと寂しい。 一番のお気に入りは「夜泳ぐ」 もう少し明確な「何か」が欲しいとこではあるなぁ。
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「――ような気がした」という主人公が良く使うフレーズには隔靴掻痒の感があり、相変わらず居心地の悪さを感じる。 曖昧模糊として捉えどころのないストーリーがこのシリーズの特徴ではあるのだが。 今回の作品にはゾゾゾと背筋が寒くなるような怖さはあまり感じられなかったが、著者の自虐的ネタがいくつか見受けられ、ニヤリとした。 お気に入りは終盤の2作品。 『猫密室』は、周囲を何百匹、何千匹の猫でびっしりと埋め尽くされた一戸建ての家で死体が発見されるというミステリのプロットを主人公が思いついたという作品だが、これは是非綾辻氏に実際に書いてほしいと思った。だって「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」などというシチュエーションは笑えるけれどもワクワクする謎ですから。 また、最後の『ねこしずめ』に出てくる「猫柱」という怪現象を自分が目の当たりにしたことを想像すると、その異様さと壮大さ、そしてある種の荘厳さには圧倒される思いがすることだろう。 このシリーズもこれで終わりというのは寂しく思う。ミステリではないので、謎がすべて解明されるということはない。今回、明らかになったことは、主人公の妻である由伊と咲谷看護師との関係性くらいだった。
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2019年76冊目。う~ん、結末のぼやかしが総じてハマり切れなかった印象。文庫待ちで前作から大分空いてしまったのも影響しているかも、通しで読めればまた違う感想になるのかな。雰囲気自体は好きなので、どこかで続きを読みたいです。
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なんとも不可思議な京都を舞台にした連作短編。これが最終巻のようです。書くのは相応に大変そうですが、ネタさえあれば続けられてしまうシリーズだけに、区切りは必要なのかもしれません。 今回読んでいて感じましたが、panpanyaさんの漫画と相通ずるものがありますね。
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今回も面妖で不気味なんだけとちょっとゆるい世界を堪能させてもらいました.特に「ねこしずめ」は秀逸.さすが綾辻先生は上手い.猫柱についてうまくミスリードされてしまいました. 一応これでシリーズは完結とのことですが,続きを期待しています.
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やはりこの世界観が面白い。 今回は猫縛りが多かったような気がしましたが、愛猫家の綾辻さんならばですね。 今回で終わりということですが、続きもありそうなので期待です。
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シリーズ完結編。 怪談のシリーズではあるが、ビジュアルを想像してみると、けっこうシュールであると思う(猫柱とかw)。恐怖と笑いは紙一重というか、そういう隙間っぽいところが、文庫化で再読してみると強く感じた。
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