ナイチンゲール の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アンデルセンによる童話。 アンデルセンが中国を舞台にした物語を書いていたとは、恥ずかしい話だが有名らしいのに知らなかった。 当時のヨーロッパでのシノワズリブームの影響があったらしい。 絵がとても美しい。 色づかい、タッチ、画面構成、 どれも私の好みである。 あらすじ 中国の皇帝を訪問した人々が、その広い領地に住むナイチンゲール(小夜啼鳥)の鳴き声が、なによりも素晴らしいという。 自分の領地でありながら、その鳴き声を未だ聞いたことのない皇帝は、家来に命じて探させる。 家来の求めに応じて、ナイチンゲールは皇帝の住まいを訪れ、その鳴き声に感嘆する皇帝のために住まうこととなる。 しかし、一年後、日本の天皇から沢山の宝石の埋め込まれた機械仕掛けのナイチンゲールが贈られ、皇帝の心もそちらへと移り、本物のナイチンゲールは自分の森へ帰ってしまう。 やがて機械仕掛けのナイチンゲールが壊れてしまうと、皇帝は死神に取り憑かれ病気の床に臥してしまう。 皇帝の深い嘆きに、再びナイチンゲールが訪れ、その美しい声を聴かせる。 すると、死神はその声の美しさに震え姿を消し、皇帝は死の淵から蘇る。
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アンデルセンの短編の絵本。画家は、ベルギー人。 知っている話だと思っていたけれど、機械仕掛けのナイチンゲールを贈ったのは、日本の天皇だったのか。
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アンデルセンのナイチンゲール、だいたいの内容は知っていたけれど、このお話に日本の天皇からの贈り物として作り物のナイチンゲールが登場するのは覚えていなかった。あと、死神がいわゆる死神らしくないのが新鮮だった。 カンタン・グレバンによる絵が素晴らしい。松井るり子の再話もやさしく心に残...
アンデルセンのナイチンゲール、だいたいの内容は知っていたけれど、このお話に日本の天皇からの贈り物として作り物のナイチンゲールが登場するのは覚えていなかった。あと、死神がいわゆる死神らしくないのが新鮮だった。 カンタン・グレバンによる絵が素晴らしい。松井るり子の再話もやさしく心に残る。 原作はベルギー?デンマーク?それとも英語圏?中国の人が、どんなふうに受け取るのか興味ある。
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アンデルセンの名作が、繊細で美しい絵本になりました。王様のためにお城にやってきたナイチンゲール。美しい歌声に城中の人が喜びましたが、かごの中の暮らしはナイチンゲールにとって悲しいものでした。そこへ機械仕掛けのナイチンゲールが送られてきて…。
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