生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究 の商品レビュー

仲野徹(著者)

2022/12/04

生命科学専門誌の伝記解説エッセイの文庫版。伝記は解釈や装飾はあっても実在の人物を描いたもの。だからこそどんな出来事も驚きとともに受け止めさせる力がある。まさに事実は小説より奇なり。語彙が豊富で軽妙な文章が良い味を出しています。

2020/03/07

　「科学者はぶっ飛んでる」　そういうイメージはありますが、実際にはどうだったのか。並々ならぬ苦労があったり、たぐいまれなる才能が認められなかったり。
　名前はよく知ってるけど、こんな人だったんだー。主観的な伝記のまとめのような本です。

　筆者自身科学者ですが、語り口は軽く、読みやすいです。

2019/10/15

＜目次＞
第１章　　波瀾万丈に生きる
第２章　　多才に生きる
第３章　　ストイックに生きる
第４章　　あるがままに生きる
番外編　　読まずに死ねるか！
文庫版特典　　「超二流」研究者の自叙伝

＜内容＞
本当に科学者っていうやつは…、ていう感じですね。ただ科学者の伝記は重すぎることも多い。直接読むよりも、手練れの方に解読してもらった方がいい。その点、仲野先生はお医者さんで、読書のプロで、文章も上手いと来ている。この人をおいてこの本はかけないでしょう。しかも文庫本の特典。ご本人の自叙伝。これがまた、波瀾万丈！

2019/09/23

今を時めく生命科学者、仲野徹による科学者達の紹介。主に既存の伝記や自伝を通しての紹介なので、原典に当たりたくなり、結果として積読リストが増えた（笑）。あまりメジャーでない科学者もいるが、それはそれで貴重な紹介。文庫化にあたり、自身の自伝を追加しているが、本庶佑の紹介が良かったなあ、直弟子なんだし。

2019/09/06

生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究。仲野徹先生の著書。歴史に名を遺した世界の天才研究者たちの研究内容と人となりがわかる良書です。天才研究者たちはどこか個性的で凡人から見ると変わり者、変人奇人と思われても不自然ではないのかも。でも凡人から変人奇人と思われて理解されないくらいでないと、天才研究者にはなれないのかもしれません。