性別「モナリザ」の君へ。(3) の商品レビュー
【違う。知ってたはずだ。変われてないのは、自分だけだって(ひなせ)】 第3巻。 自分だけが変わらず取り残されていくひなせの焦燥感や悩み、そして性別を持ち変わってしまったりつ・しおりに対して今までとは違った感情を抱いてしまう困惑。 ひなせが性別を持つことを嫌がっても変わること...
【違う。知ってたはずだ。変われてないのは、自分だけだって(ひなせ)】 第3巻。 自分だけが変わらず取り残されていくひなせの焦燥感や悩み、そして性別を持ち変わってしまったりつ・しおりに対して今までとは違った感情を抱いてしまう困惑。 ひなせが性別を持つことを嫌がっても変わることを止められない現実が突き付けられますが、弱ったひなせをりつが頑張って光を灯すのが尊かった。 また、青のインクが場面によってはセンシティブに感じられたり、滲み出るような不安感を抱かせるのも印象的で、性別を持ったことで生まれる悩みも刺さる。
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青の使い方がうますぎる。 特に最後のフレームを青にする技法はページ単位の絵としての完成度が高い。 というか、カラーよりモノクロと青の3色の方が美しいのが何故なのかうまく言語化できない。 あと各話のタイトルが『第〇〇話』ではなく『Paint.〇〇』となっている事がひなせが今後りつやしおりによって染められていく過程として暗示されているのだと思うとそれだけで続きが気になって手が止まらなくなる。 3巻冒頭はもうSF方面に手綱を変えたのかと一瞬疑ったけどそんなことはなかった。 自己が変わっていくことへの恐れをこう描いていくのか。 でも結局今回は有馬は自分が普通ではなくなっていく恐れに対して、皆そうでありその感情も普通なんだ、という解釈で解決してしまった。 どうも過去の体験から根っこの深い部分に『普通ではない』ことへの恐れを感じるけど今後『本当に普通ではない』状況や考えに至った時どうなってしまうのだろうか?
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12歳になり、自分の性別が決まっていくという世界観がとても斬新だと思った。 主人公は12歳になっても自分の性別が決まらず悩んでいる。 自分の性別、周りの性別について主人公が向き合っていくのを見て自分自身も改めて『性別』というものについて考えさせられた。
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