ルポ 教育虐待 の商品レビュー
エディケーショナル マルトリートメント、教育上不適切な扱い、という点に集約していく過程がとても参考になりました。 本書の内容について、細かい部分では疑問もありますが、概ね同意できる内容でした。 「教育虐待」という言葉では取りこぼしてしまうものや、そのように振る舞ってしまう保護...
エディケーショナル マルトリートメント、教育上不適切な扱い、という点に集約していく過程がとても参考になりました。 本書の内容について、細かい部分では疑問もありますが、概ね同意できる内容でした。 「教育虐待」という言葉では取りこぼしてしまうものや、そのように振る舞ってしまう保護者の抱えているものにも目を向けることなど、大切な視点が数多く提示されていて、子どもを守るためにも「保護者」を孤立させないこともまた大切であると感じました。
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「母という呪縛 娘という牢獄」を読んだあとに手に取ってみた。「教育虐待」とはなんぞやと思い定義のために読んだが、大抵は海の向こうの話のような、ほとんど自分に関係のない話として受け取った。ただ、時折自分の幼少期と似たような体験談が出てくるとドキッとした。あれは教育虐待だったのか…。...
「母という呪縛 娘という牢獄」を読んだあとに手に取ってみた。「教育虐待」とはなんぞやと思い定義のために読んだが、大抵は海の向こうの話のような、ほとんど自分に関係のない話として受け取った。ただ、時折自分の幼少期と似たような体験談が出てくるとドキッとした。あれは教育虐待だったのか…。と自分の中の記憶がザワザワした。
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「教育虐待」 様々のケースが書かれている。 これまでの親なら当然してきたことも多い。 被害に遭っていた子供たちが、語ることがなかったため、これまで明るみに出なかっただけかもしれない。 子供の人権を守ると言う意識が日本にをかけている。 なぜなら、親が子供のためにとは、果たして、子供...
「教育虐待」 様々のケースが書かれている。 これまでの親なら当然してきたことも多い。 被害に遭っていた子供たちが、語ることがなかったため、これまで明るみに出なかっただけかもしれない。 子供の人権を守ると言う意識が日本にをかけている。 なぜなら、親が子供のためにとは、果たして、子供の本当に欲しているものなのかと言う視点をかけているからだ。
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毒親や虐待関係の本はいくつか読んできたが、そこには貧困の問題がいつもつきまとっていた。 たしかに、経済的・精神的に余裕がなければ虐待と結びつきやすくなるというのは、ある意味容易に理解できる。 ここでいう「教育虐待」とは、「ペアレントクラシー」の下層に属する人たちの話ではなく、「裕...
毒親や虐待関係の本はいくつか読んできたが、そこには貧困の問題がいつもつきまとっていた。 たしかに、経済的・精神的に余裕がなければ虐待と結びつきやすくなるというのは、ある意味容易に理解できる。 ここでいう「教育虐待」とは、「ペアレントクラシー」の下層に属する人たちの話ではなく、「裕福な家庭に起こる虐待」(本書より)なのだ。 前半で挙げられている個別の事例は、これまでフィクション・ノンフィクション(実際の事件とか)問わず、どこかで見聞きしてきたもので真新しさはそれほどないが、社会構造や教育(学歴)に求められるものが変化してきた結果、「教育虐待」が激化していったという指摘は非常に興味深い。 社会を変える、というのは気の遠くなるような話だが、まずはひとりひとりの親が「自立」することからしか始められないのだろう。 本書で繰り返されているように 「子どもは親の思った通りには育たないが、それなりのものには必ず育つ。親がよほど余計なことをしなければ。」 の言葉を、戒めのように胸にとどめる。
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ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち。おおたとしまさ先生の著書。教育虐待は肉体的な虐待と違って目に見えにくいけれど立派な虐待で重大な虐待。教育虐待は子どもたちの心を深く傷つける先進的な虐待。子供のため子供のためと言い聞かせた教育虐待は親の傲慢で自信過剰な思い込みによるもの...
ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち。おおたとしまさ先生の著書。教育虐待は肉体的な虐待と違って目に見えにくいけれど立派な虐待で重大な虐待。教育虐待は子どもたちの心を深く傷つける先進的な虐待。子供のため子供のためと言い聞かせた教育虐待は親の傲慢で自信過剰な思い込みによるもの。過干渉親ほど教育虐待をする。教育虐待をしてしまいそうな過干渉親の自覚が少しでもある人は少し立ち止まって考えること。
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「教育虐待」、聞いたことがなかった言葉だったので購入。自分の過去の経験(貧困から教育を受ける機会が限りなく少ない)に重なる部分があるのかと思ったが、本人の許容範囲を超えて習い事や勉強をやらせすぎてしまうというもの。高学歴の両親ばかりではなく、「学」のない自分のような人間にならない...
「教育虐待」、聞いたことがなかった言葉だったので購入。自分の過去の経験(貧困から教育を受ける機会が限りなく少ない)に重なる部分があるのかと思ったが、本人の許容範囲を超えて習い事や勉強をやらせすぎてしまうというもの。高学歴の両親ばかりではなく、「学」のない自分のような人間にならないでほしい。チャンスはたくさん与えたいと思いながら日々、英会話やピアノ、書道にリトミックなど最初に始めるには何がいいのだろうと考えている私のような親に入れられるメスに気づきも。 子供の人生は子供のものであり、子供は親の分身ではなく別人格。それぞれに人権があり、本人に決める権限があるという当たり前のことをもう一度。
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自分は子どもに対して、教育虐待していたのではないかと、反省させられた。 親になる人に読んでもらいたい一冊。
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借りたもの。 「教育虐待」を受けた人たちのルポルタージュであり、現代の教育問題のみならず、毒親、機能不全家族、虐待や貧困の世代連鎖などの連綿と受け継がれた負の遺産、それによる「生きづらさ」を映し出していた。 教育虐待を受けた子供たち(成人していたりするが)は、良い他者(恩師や支援...
借りたもの。 「教育虐待」を受けた人たちのルポルタージュであり、現代の教育問題のみならず、毒親、機能不全家族、虐待や貧困の世代連鎖などの連綿と受け継がれた負の遺産、それによる「生きづらさ」を映し出していた。 教育虐待を受けた子供たち(成人していたりするが)は、良い他者(恩師や支援団体、精神科医やカウンセラー)に出会い、自分を取り戻したり親と絶縁?したり……それで「自分の生きる力」を取り戻していった人もいれば、それに届かず自殺した人も。 紹介されるケースは、家庭環境は様々だが、一概に言えることは ●“子供そのもの”を見ていない ●親の理想(それは外からの尺度)で常に子供を“測っている” 様に感じた。 それに合致しないが故に怒鳴り威圧し、コントロールしようとする。強要する。総じて「教育虐待」する。 ‘親による子どもの私物化が当然の権利(p.185)‘という考え方も見える。 この場合の私物化を、親当人は自覚していない。 「体罰や虐待は貧困家庭に起り得る」というステレオタイプなイメージはもはや否定されているが、再確認する。裕福な家庭の方が厄介だ、とも。 エイミー・チュア『タイガー・マザー』( https://booklog.jp/item/1/4255005818 )の過干渉・詰込み型子育て論に警鐘を鳴らす。その仕方で子供が上手くいくか否かは、子供の器量によって変わると著者は言う。(ではその子供の器量はどうやって培うのか?は言及されていない) こうした教育虐待がなぜ起こるのか? そのルーツは明治期の富国強兵からも見いだすことができる。表面だけ欧米を倣った謎の精神論、スポコンは戦後も引き継がれ、高度経済成長期では紋切型の人材を育成することに重きを置かれ、分かりやすい指標である点数に重点が置かれていく。 すでに欧米ではスポコンの非生産性や体罰の否定が浸透しているのに…… 学びに関しては、「学歴」がフェアな通行手形だったはずが、「高学歴を得るためにするもの」になっていく。 昨今の「正解のない時代」故、求められる人材が変わったためという主張に、著者は疑問を投げかける。そもそも「正解がある」ことが前提であることがおかしい、と。正解はあるのではなく「導き出される」ものなのだから。 巷に教育本が溢れていることに、「正解主義」の発想がある。先の見えない不安もあるだろうが、その原因として、教育現場にビジネス原理が持ち込まれているためと指摘する。 予言できる成果を求める社会風土が醸造していたことが一因であると。 私見だが、60~90年代までのスポコンや受験戦争という言葉が浸透した時代と一致するのかもしれない。 「人材育成」と「教育」は似て非なるもの(p.162)は心に刺さる。 一番大きな原因は、学歴、学問を学ぶことの姿勢ではなく、「家族の問題」が大きいと読んでいて思う。 「教育虐待」を受け大人になった子供たちが、あの時言葉にできなかったことを言語化する。すると親は自己弁護をする。「自分はそんなつもりは無かった。本当は~したかった!」と。この時点で子供(ひいては親自身)と向き合っていない。 色んなケースの親の心象もちょっと描写しているが、往々にして言えるのが、2~3世代越しの「家族の問題」。劣等コンプレックスに親の更に親との関係、夫婦関係がうまくいっていないこと(例えば妻なら夫の単身赴任など)が起因していることが、仄めかされている。
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毒親ケーススタディ。わりとみんなたくましく生きてる印象。「教育虐待」ってタイトルがピンと来にくかったかもしれない。もうちょっと検討してみたい。
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タイトルを見て衝撃を受けて読んでみました。 さすがに、教育虐待のレベルに達している親は少ないと思いますが、親ならだれでも、教育虐待の事例を目にすると、そこまではいかないまでも、思い当たる節があると思います。 ときどきはこういう本を読んで、自分の子育てを振り返ることが大切だと思い...
タイトルを見て衝撃を受けて読んでみました。 さすがに、教育虐待のレベルに達している親は少ないと思いますが、親ならだれでも、教育虐待の事例を目にすると、そこまではいかないまでも、思い当たる節があると思います。 ときどきはこういう本を読んで、自分の子育てを振り返ることが大切だと思います。
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