そっとページをめくる の商品レビュー
2年間温めて大切に大切に読みました~ 友人の一押しの本 凄く良かった それぞれの本の魅力を野谷さんの視点から魅力たっぷりに語る前半部の数々の書評も去ることながら、後半にかけてより深く本の世界に潜って様々に思考できて楽しかった! 中動態 私という現われを見せてくれている存在の襞 ...
2年間温めて大切に大切に読みました~ 友人の一押しの本 凄く良かった それぞれの本の魅力を野谷さんの視点から魅力たっぷりに語る前半部の数々の書評も去ることながら、後半にかけてより深く本の世界に潜って様々に思考できて楽しかった! 中動態 私という現われを見せてくれている存在の襞 情動 直感 道徳 トレイル 場所 意味 言葉の立体的理解 言葉の魂 言語と思考 現代人類学 異なる世界と生を理解すること 無分別を受け入れる 現実と幻想・空想 ファンタジーの魅力~現実との重層性~ かけがえのなさ 異なる価値づけ、意味づけた世界を受け止めること 喜びをもって自分を成長させること 虚も実も区別はないこと
Posted by
著者にとって気になる書籍を、独自の視点、切り口、文体、展開で、シュッとまとめたり、読み手をモヤッとさせたりで、最後まで楽しく読ませていただきました。 ヨイ意味で捏ねくり回してくれるのが、著者の思索の森に分け入る感じで、不思議と落ち着きます。
Posted by
「語りえぬものを語る」以来好んで読んでいる野矢茂樹に よる書評を集めた本。後半の「読み方」についての文章も 良かったのだが、やはり著者と私の波長が合うのか、書評に 取り上げられている本の多くをまた読みたい本リストに追加 することになった。読んでも読んでも(嬉悲鳴)。
Posted by
友人に借りて読了。 様々なジャンルの本の解釈がとても面白い。 「言葉はそれぞれ遥か昔からの来歴をもち、今も蠢いている。そして今現在も新たな方向に動いていこうと揺らぎ続けている」 「英語は名詞(主語)に重きを置き、日本語は動詞に重きを置く」 「予想できない、思いも寄らなぬも...
友人に借りて読了。 様々なジャンルの本の解釈がとても面白い。 「言葉はそれぞれ遥か昔からの来歴をもち、今も蠢いている。そして今現在も新たな方向に動いていこうと揺らぎ続けている」 「英語は名詞(主語)に重きを置き、日本語は動詞に重きを置く」 「予想できない、思いも寄らなぬものとの出会い、それを好きになることこそがより大きな新しい意味をもたらしてくれる」 宮沢賢治の「土神ときつね」 最初に読んで???という感じだったけど、丁寧に読み方が解説されていて、今までなんとなく読んでいた物語を細かく解釈の分析をするのも面白いなと思った。 1人だとそこまで考えられない(笑)
Posted by
著者が好き+綺麗な装丁+面白そう(著者が本をどう読みどう感じるのか気になる)ということで、気になっていた本。 パート1は書評。 パート2がめちゃくちゃ面白い。 英単語と言葉の話。 子どもの素朴な質問に真面目に答える話。 (哲学者の回答を紐解いて解説。著者はこれを回答した哲学者に...
著者が好き+綺麗な装丁+面白そう(著者が本をどう読みどう感じるのか気になる)ということで、気になっていた本。 パート1は書評。 パート2がめちゃくちゃ面白い。 英単語と言葉の話。 子どもの素朴な質問に真面目に答える話。 (哲学者の回答を紐解いて解説。著者はこれを回答した哲学者に送るのだが、哲学者からの返答もまた秀逸。) 最後は、『土神ときつね』から、小説を深く読む方法を解説してくれる。相貌という読み方。何度でも読んで読む練習をしたい。 冒頭に、自由に読むのは良いが、勝手に読んではいけないということが書いてあり、「?」だったのだが、『土神ときつね』を読んで、言わんとすることが分かった気がする。
Posted by
自分は書評というものが好きではなく、どちらかと言うと書評を買って読むぐらいなら自分で買って読むわぐらいのスタンスなのだが、とても楽しく読めた。 取り上げる本のジャンルも書き振りもバラバラながら、スタンスは繋がっていてユーモアもたっぷりの野矢さんの短い書評がテンポ良く続き、読み進...
自分は書評というものが好きではなく、どちらかと言うと書評を買って読むぐらいなら自分で買って読むわぐらいのスタンスなのだが、とても楽しく読めた。 取り上げる本のジャンルも書き振りもバラバラながら、スタンスは繋がっていてユーモアもたっぷりの野矢さんの短い書評がテンポ良く続き、読み進めていると野矢さんの眼差しのようなものに乗り移ったか、もしくは頭の中に飛び込んで探検しているような気分になってくる。(言葉を借りるならこの感覚が「相貌」を理解するのに必要なのがしれない) 書かれている本の内容も面白そうで、文体もユーモアに溢れていて笑って読めるのはもちろんなのだか、この本の魅力は多分そこにあるような気がした。 あと、最後の小説の読み方もすごく勉強になったし、和紙みたいな装丁もよかった。
Posted by
本の味わい方を色んな角度から学びました。 読みたい本がたくさんできました。 今年の楽しみにしたいと思います。 特に「土神と狐」を読み、今まで何と もったいない読み方をしていたか気付きました。
Posted by
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28649944
Posted by
著者が書いた朝日新聞の書評をまとめている。 何冊も読みたくなってしまう。怖いぐらい。 書評が本に誘うことを実感した。
Posted by
“われわれ人間が、そして自分自身がいかにポンコツであるかを自覚し、そのことを熟知した上で行動できる人、それが最も賢い人なのだ。”(p.96) “私とは異なる価値と意味づけをもった世界を生きている誰かを好きになるときには、私はその人を好きになることによって、その人が発信してくる...
“われわれ人間が、そして自分自身がいかにポンコツであるかを自覚し、そのことを熟知した上で行動できる人、それが最も賢い人なのだ。”(p.96) “私とは異なる価値と意味づけをもった世界を生きている誰かを好きになるときには、私はその人を好きになることによって、その人が発信してくる私とは異なる価値と意味づけを浴び続けることになります。それを私のものとして受け入れるかはどうかはともかく、私は私が好きになったその人が価値づけ、意味づけた世界のすべてを受け止めようとするでしょう。これは、嫌いなものの中に踏み込んでいくよりもはるかに大胆な冒険だと思うのです。”(p.165)
Posted by
- 1
- 2