ロビンソン・クルーソー の商品レビュー
療養中に。 読んだことのない名作を読んでみようと思った。 物語が動く後半や、島生活を並はずれたたくましさで開拓していく冒険部分よりも、今は島生活初期の心理描写、が印象深かった。 状況は全然違うんだけれど、なんで私がこんな目に、から始まる精神の葛藤や、今できることに集中することで...
療養中に。 読んだことのない名作を読んでみようと思った。 物語が動く後半や、島生活を並はずれたたくましさで開拓していく冒険部分よりも、今は島生活初期の心理描写、が印象深かった。 状況は全然違うんだけれど、なんで私がこんな目に、から始まる精神の葛藤や、今できることに集中することで、船影を追わなくなったとか。 2022.4.8
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友達から薦められて読みました。 冒険小説として、大航海時代の物語という歴史小説として、信仰が如何なるものかを示す読み物としてなどいろんな読み方ができるようのかもしれない。 災難を免れるより罪から免れることの方がはるかにありがたい、恐れている災いより、恐れそのものの方が重荷になる...
友達から薦められて読みました。 冒険小説として、大航海時代の物語という歴史小説として、信仰が如何なるものかを示す読み物としてなどいろんな読み方ができるようのかもしれない。 災難を免れるより罪から免れることの方がはるかにありがたい、恐れている災いより、恐れそのものの方が重荷になるなど究極の状態にならないと気づけないようなことを読者に気づかせてくれる。 人間が一人で一から始めるとシンプルなことが実は複雑であり、どれだけの人類の叡智が集められていることなのかと驚くことになるんだろうな。 私は主人公が未開の人を召使として扱う描写が人種差別につながることをイメージしてしまい、居心地の悪さのようなものを感じた。
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冒険家、男として憧れないことはないだろう。この勇敢でいて、無鉄砲、でも弱さもある男の一生を知ることができ、良かった。幾度となく、大きな壁にぶち当たり、その度、諦めてもおかしくない中、活路を見出していく姿に、心から勇気をもらえた。何を信じて、何に向かっていけば分からなくなる事や、理...
冒険家、男として憧れないことはないだろう。この勇敢でいて、無鉄砲、でも弱さもある男の一生を知ることができ、良かった。幾度となく、大きな壁にぶち当たり、その度、諦めてもおかしくない中、活路を見出していく姿に、心から勇気をもらえた。何を信じて、何に向かっていけば分からなくなる事や、理不尽の波にへこたれそうになる事があっても、この物語に戻ってくれば、きっとまだやれると気付けるはず。
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そこで銃が撃たれたのは天地創造以来初めてだったのだろう 描写つまり心情描写、風景描写などとても繊細かつ鮮明で、読者である私たちがその場にいるような疑似体験をさせられるリアル感がある デフォーはこのような冒険に出たことあるのかと思うくらい生き生きと表現するので、300年近く金字塔...
そこで銃が撃たれたのは天地創造以来初めてだったのだろう 描写つまり心情描写、風景描写などとても繊細かつ鮮明で、読者である私たちがその場にいるような疑似体験をさせられるリアル感がある デフォーはこのような冒険に出たことあるのかと思うくらい生き生きと表現するので、300年近く金字塔であるのは疑うまでもない 理性的な精神を持つことに意識をしたり 置かれた環境に感情的ときには感傷的になりつつも 一人で気持ちを持ち直している ーわたしはこの点の配剤を受け容れた。いっさいは最善となるように定められていると考えを認め、信じるようになっていたからである。とにかくそう考えて心を沈め、あそこへ行けたらという無益な思いで自分を悩ますのはやめた ー足跡を発見する 驚愕のあまりわたしは雷にでも打たれたか、はたまた幽霊でも見たかのように、その場に立ちすくんだ。
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すごい生き延びる その生き延び方が迫力と言い訳と自慢を交えながら延々と書いてあって、主人公まあまあカスだからムカつくんだけど引き込まれるのよね~ あとこれが書かれたのが18世紀と考えると、個人主義の高まりで爆流行りしたのわかるな〜とおもう。
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漂流文学が好きだ。『二年間の休暇(十五少年漂流記)』など、違う訳で片手では収まらないほど持ってるいるし、『スイスのロビンソン(不思議の島のフローネ原作)』も『北槎聞略』も『ゴロヴニンの日本幽囚記』も『鳥島漂着物語』も何度も読み返している。が、本書は、小学生の頃ダイジェストで読ん...
漂流文学が好きだ。『二年間の休暇(十五少年漂流記)』など、違う訳で片手では収まらないほど持ってるいるし、『スイスのロビンソン(不思議の島のフローネ原作)』も『北槎聞略』も『ゴロヴニンの日本幽囚記』も『鳥島漂着物語』も何度も読み返している。が、本書は、小学生の頃ダイジェストで読んで以来だった。 読んでみて納得、宗教観と考えた事を反故にする矛盾と、当時のイングランド人らしい選民思想が苦手だからだった。前半の島で暮らすための努力と神への祈りは理解できるのだが、後半は苦痛でしかなかった。戦争でもないのに人を殺せることに違和感を感じ、あたかも自分が上級民のような言動、そして自分が助けたい者を助ける傲慢さ。私の苦手な物てんこ盛り。時代や宗教観の違いは、それ以前のシェイクスピアを苦手だと感じないのだから問題ではない。最近のチートハーレムなラノベに近い苦痛。 この本がなければ、私の好きな漂流文学は出版されなかったかもしれない、という一点のみ私は評価する。
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何度も挫折した本だったが、さすが新訳の読みやすさで一気読み。時代背景の古さはあるものの、中身としてはオーソドックスな漂流記。信仰に目覚め、物欲から解放されるあたりは示唆がある。
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それまでの小説とは異なり、「現実らしさ」を持ったリアルな小説というのが評価に値する。自分がかつて築いた友好関係や財産は裏切らないんだよなぁ。。
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タイトル*ロビンソン・クルーソー 著者*ダニエルデフォー 出版社*新潮文庫 一六三二年、英国に生まれた船乗りロビンソンは、難破して絶海の孤島に漂着した。ここから二十八年に及ぶ無人島生活が始まった--ー。不屈の精神で鳥や亀を獲り、野生の山羊を飼い慣らしてバターやチーズを作り、パン...
タイトル*ロビンソン・クルーソー 著者*ダニエルデフォー 出版社*新潮文庫 一六三二年、英国に生まれた船乗りロビンソンは、難破して絶海の孤島に漂着した。ここから二十八年に及ぶ無人島生活が始まった--ー。不屈の精神で鳥や亀を獲り、野生の山羊を飼い慣らしてバターやチーズを作り、パンまでこしらえてしまう。ところが驚天動地の事態が……。めげない男ロビンソンを通して人間の真の強さを描き、世界中に勇気と感動を与えてきた、冒険文学の金字塔。待望の新訳。 あらすじより引用
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出版されたのは1719年、約300年前、何と著者ダニエル・デフォーが87歳の時の出版物だ。「冒険」と言うチャレンジ(生き抜くための挑戦と困難に立ち向かう)と知恵は現代でも学ぶものがある。生き抜くこととは 1、冷静になること 2、理に叶う判断をすること 3、勇気と行動は頼るべき信仰...
出版されたのは1719年、約300年前、何と著者ダニエル・デフォーが87歳の時の出版物だ。「冒険」と言うチャレンジ(生き抜くための挑戦と困難に立ち向かう)と知恵は現代でも学ぶものがある。生き抜くこととは 1、冷静になること 2、理に叶う判断をすること 3、勇気と行動は頼るべき信仰があったこと 離島での暮らしは28年余り、英国に帰ったのが35年ぶりとある。さらに恐るべきロビンソンは冒険家であるが故にその後も10年間旅に出た事である。父親の言葉「世の中をよく見る事」は教訓、父親は息子ロビンソンには海外で旗揚げするなと説教しておきながら、英国で起業した、とある。親子の遺伝子はやはり同じなのか。
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