子供より古書が大事と思いたい 新・増補新版 の商品レビュー
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めっちゃ面白かった 他のエッセイを読んでみよう 本を書くために本を買っているのは嘘ということになる、そう何もかも嘘なのだ、私は鹿島建設の御曹司なのだ、が面白すぎた
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洋古書、殊にフランス古書の蒐集にハマった著者が語るその"沼"、もとい"地獄"。 装幀や挿絵といった古書そのものの特徴や魅力の解説だけでなく、日本とフランスの古書業界の違い、著者の購入時(またはその直前までいった時)のエピソード等も綴られていて、その詳細さと執着ぶりが興味深いうえにヤバい。 個人的には"古書"よりもずっとお手頃な価格の"古本"(中古本)が好きなので、そのヤバさ(例:借金をしてまで購入する)についていけない箇所も……。
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古本ではなく、古書。フランスのそれに耽溺した著者の、まさに身銭を切る体験を惜しげも無く披露するエッセイ集である。 装幀の話、古書店(古本屋ではない)の話、オークションの話、どれも古書に縁なく暮らしている人間には縁遠く、知っても日常生活には全く役に立たないが、どれも面白い。面白いが...
古本ではなく、古書。フランスのそれに耽溺した著者の、まさに身銭を切る体験を惜しげも無く披露するエッセイ集である。 装幀の話、古書店(古本屋ではない)の話、オークションの話、どれも古書に縁なく暮らしている人間には縁遠く、知っても日常生活には全く役に立たないが、どれも面白い。面白いが、この後ろには膨大な借金があるんだと思うけどかなりぞっともするけども。 私自身には収集癖は(そんなに)ない(と思う)ので共感できる部分は特にないが、韜晦の入った鹿島節を楽しむにはうってつけの一冊。 鹿島茂と借金については面白い記事があったのでリンクを貼っておく。 https://www.netapod.com/2015/07/blog-post_18.html
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筆者は「19世紀のパリの風俗」にかかるフランスの古書のコレクターであり、その蒐集に関するあれやこれやについて、「ユリイカ」1994年1月号から12月号まで、「モロッコ革の匂い-古書渉猟」という題名で連載していたものを1冊にまとめたものが本書である。 コレクターぶりは、我々のような...
筆者は「19世紀のパリの風俗」にかかるフランスの古書のコレクターであり、その蒐集に関するあれやこれやについて、「ユリイカ」1994年1月号から12月号まで、「モロッコ革の匂い-古書渉猟」という題名で連載していたものを1冊にまとめたものが本書である。 コレクターぶりは、我々のような普通の人間からすれば常軌を逸している。ある年には、古書のためだけに4回渡仏し、合計で400キログラムに及ぶ古書を現地で買い込んだということである。 「19世紀にパリの風俗」に関する古書の面白さは全く想像できないが、ご本人が本当に楽しそうに(あるいは、一面、苦しそうに)古書を蒐集する様子は、読んでいて面白い。私には何かをコレクションする趣味はないが、本はついつい買い込んでしまい、積読になることも多く、本好きとしては、レベルは全く違うが、気持ちは分からなくはない。
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パリの古書店を渡り歩く著者。古書の魅力と苦労を語る。 1996年に出たものの新版で講談社エッセイ賞受賞とのことです。 著者の古書熱がよ〜く伝わってくる。フランス古書については興味がないが、物を集めていること(それも借金)、その熱具合(家族にも呆れられてる)、面白く読めた。集めることのルール決め、情熱だけでなく運もあるということ、私にはコレクションするものはないけれど、そうなるかもしれない私のために、誰かそうなったときの助言のためにメモしておこうかな。あとパリの古書文化もふむふむです。これだけ熱くなれるものがあるのいいねえ。
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