リスタート の商品レビュー

ゴードン・コーマン(著者),千葉茂樹(訳者)

2023/08/13

最高にワルだった主人公が記憶喪失になり、とてもいいヤツになって帰ってきた！章ごとに語り手が変わるので、主人公の内面、外面がよく伝わる。記憶に関するラストへの展開、伏線回収も見事。中学生に紹介したい。

2023/08/09

屋根から落ちた衝撃で、記憶を失い性格や嗜好もがらりと変わってしまった13歳のチェース。アメフトのスター選手だったかつての自分のひどい言動を知るにつれ、今とのギャップに悩むけれど、正面から向き合い再生していく。深く傷つけてしまった同級生たちとの絆を、新たな人格で築き直していく、再生の物語。

2023/06/15

記憶をなくせば新しい人生が送れるのか？
いや違う
過去の自分がいったい何をしたのか
ページをめくるたびに過去が
重くのしかかってくる

章ごとに視点が変わっていき読みやすかった
最後がキレイすぎるかな？
コリーンもちょっとわからん

2021/05/20

カナダ生まれのベストセラー作家によるジュニア向け小説。大人が読んでも楽しめた。
屋根から落ちて記憶を失った13歳の僕。
スポーツヒーローで人気者で、乱暴者で、周囲の人を怯えさせていた。
過去の自分と今の自分、どちらが本当の自分なのか。両方なのか。ひとは変われるのか。過去に犯した悪事にどう向き合うのか。
登場人物がそれぞれくっきり描かれているので、感情移入もしやすく、物語の世界に入り込めた。アメリカの学校の食堂でランチ食べてる気にもなれたし、老人ホームにも入れたし。
ゴードン・コーマンの他の作品も読んでみようと思う。読めてよかった一冊。

2021/01/25

今から人生をやり直せるとしたらどんな人になりたい？と問いかけたくなるお話でした。ただ、完全にやり直せるわけじゃなくて、今までを覚えていないのは自分だけ。周りは過去の最低な自分を覚えてる。
チュースのような状況は、そうそうないですが、過去の記憶があったとしても誰にだって変われる可能性があると勇気づけられました。周囲の人全部に対してではなくて、家族への態度はせめて改められたらなと思います。

2020/09/20

記憶を失ったら、ここまで別人格になるか？って気もするけど、リスタートだからね。
記憶を失う前の友達と、後の友達、それなりに付き合いながらやっていくのはなかなか。
まあ、いい話だったけど、記憶が戻ったら、戻っても性格は元に戻らないわけで・・・いいほうに変わってよかったよね。

2020/05/06

夏休みに、チェースは、屋根から落ちて、それまでの記憶を失った。
彼は、離婚した両親と兄、義妹がいる13歳の少年で、アメフトのスター選手だったが、周りの様子から、今までの自分がひどい乱暴者だったようだと気づき始める。しかし、今の彼自身は穏やかで、そんな過去の自分を理解できなかった。
ひょんなことからビデオクラブの部長ブレンダンの撮影を手伝った彼は、アメフトに復帰できるようになるまでの間、そのクラブで活動することになるが、部員のショシャーナは、双子の弟が彼らのいじめを元にこの町で暮らせなくなったことを根に持っていて、彼に辛く当たるのだった。

少しずつ記憶を取り戻しながら、自分自身の悪行にショックを受けるチェース。
昔の彼を許せないと思いつつも今のチェースを受け入れたいと思い、彼が昔のように戻ることを恐れるビデオクラブの仲間たち。
昔の彼が失われたのを嘆きつつ、なんとかして元の仲間に戻したいと策を巡らすアメフト仲間たち。

自らの悪行が明らかになるにつれ、記憶も戻ってきた彼は、昔の自分と今の自分、昔の仲間と今の仲間との間で葛藤し、失われた信用を取り戻す難しさに気づいていく。

乱暴者だった少年が、記憶喪失をきっかけに今までの自分を振り返り、周囲との関係を作り直していく物語。
章ごとに変わる語り手が、それぞれの視点から描く。

*******ここからはネタバレ*******

こんなに都合よく、記憶喪失になった際に、今までの性格も変わりうるのか?という疑問も持ちますが、ジル・ボルト テイラー の「奇跡の脳」には、一度失われると、取り戻していく過程で取捨選択できる部分もあるのだとか。食べ物の好みも変わってしまうというのだから、性格が変わることもありうるのでしょう。
だからといって、キャラを変えたい少年少女のみなさんが屋根から落ちることをオススメしないですけどね。

読後感も良いので、読めるのであれば中学年からイケます。

2020/02/16

謎解きも含めてテンポよく話が進んでいくので、読書がちょっぴり苦手な子にもおすすめかも。しかしいくら記憶を失ったからとて、ここまで人格が変わるかというツッコミはやはり入れておきたい(^_^;)　じゃあ彼の「ワル」はいったい何によって成立してたんだ。まあ、それを言ったら身も蓋もないのかもだけど。このくらいきれいにリスタートできたらいいよねと、つい誰もがあこがれるような物語。

2019/11/11

小学生高学年にぴったりな本。

13歳のアメフト選手が記憶喪失になるお話で、
アメリカの学校のかんじがよくわかって、
スポーツやyoutubeすきな子にハマるんじゃないかと思います。
読書が苦手な子にぜひ。

2019/09/29

チェース、13歳。夏休みに屋根から落ちて記憶を失ってしまった。自分はアメフトのスター選手で運動神経抜群らしい。なのになぜか同級生のほとんどが彼を見ると怯えてしまう。知らない女の子に頭からフローズンヨーグルトをぶっかけられたり、懲罰としてボランティア活動をすることになっていたり。一体自分は何をやらかしたんだ？そして、なぜ屋根から落ちたのか？自分にまつわる謎を一つ一つ解き明かすうち、とんでもない事実に突き当たる…。記憶喪失から人生をリスタートしたチェースの物語。