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リスタート の商品レビュー

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2020/11/20

13歳のチェースは、夏休みに自宅の屋根から落ちてしまう。病院で気が付いたチェースは、記憶を失っていた。自分の名前も、家族の顔も、なぜ屋根から落ちたのかも。幸いにも、けがは肩の脱臼程度で済み退院後学校へ戻れたが、友達の名前もすべて覚えていなかった。どうやらチェースはアメフトのスター...

13歳のチェースは、夏休みに自宅の屋根から落ちてしまう。病院で気が付いたチェースは、記憶を失っていた。自分の名前も、家族の顔も、なぜ屋根から落ちたのかも。幸いにも、けがは肩の脱臼程度で済み退院後学校へ戻れたが、友達の名前もすべて覚えていなかった。どうやらチェースはアメフトのスター選手だったらしい。そして、とんでもないワルだったらしい。アメフトのスターとしてのあこがれのまなざしとともに、弱いものを徹底的にいじめるチェースへの恐怖のまなざしとに迎えられる。記憶喪失後のチェースは、周りが驚くほどに性格が変わっており、チェース自身も以前の自分の行動が理解できない。そして唯一覚えている青いドレスの女の子は、いったい誰なのか。 記憶を失ったチェースが手繰り寄せた過去の自分の本当のすがたを受け入れるチェース。チェースの変わりように戸惑いながらも変化を受け入れようとする新たな仲間たち。 すべての記憶が戻ったチェースの立ち向かう今に感動する。 記憶を失ったチェースからみた章と、以前のチェースを知っている友人たちの章が交互にストーリーを進めていく。それが、読者にも分かりやすく良かった。個性的な登場人物たちも効果的だった。

Posted byブクログ

2019/09/08

学校アメフト部のヒーロー、実は悪辣な乱暴者だったチェースは屋根から落ちて記憶喪失となる。ピアノに爆発物を仕掛けたことで、老人ホームで奉仕活動をさせられているが、記憶がないため、老人に親切にし、学校では以前いじめていたオタクたちと仲良くなってしまう。チェースの記憶は戻るのか?チェー...

学校アメフト部のヒーロー、実は悪辣な乱暴者だったチェースは屋根から落ちて記憶喪失となる。ピアノに爆発物を仕掛けたことで、老人ホームで奉仕活動をさせられているが、記憶がないため、老人に親切にし、学校では以前いじめていたオタクたちと仲良くなってしまう。チェースの記憶は戻るのか?チェースが以前やらかした悪事とは?って感じで話は進み、まあ、面白い。 終わり方も爽やかで納得できる。 しかし、記憶は無くしても別の人になるわけじゃない。いじめをする人にはいじめをする理由があるだけではなく、そういうメンタリティがあると思う。本当はいい人なら、なぜそんないじめをしていたのか、そこら辺のツッコミは甘い。 作者は14歳で作家デビューした売れっ子で、日本で言ったら鈴木るりかさんみたいな人ですかね。 軽さの中にも深みがあって、でも重くなりすぎないところが似てる。 あと、アメリカじゃ何の抵抗もないのだろうが、「戦争の英雄」というのにも、敗戦国の人間としては引っかかった。たくさん殺して大統領から勲章をもらい、英雄と言われる。当時を知らない若者からも一目置かれ、尊敬される。そこに何の暗さも後悔もないところに埋め難いギャップを感じてしまった。

Posted byブクログ