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もう逃げない。 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2023/11/18

街録チャンネルでその言葉の発し方や人としての魅力に惹きつけられこの本を手に取りました。同じ年齢で、これほど強く生きている彼を尊敬します。

Posted byブクログ

2023/06/04

 1998年7月25日…あれからもう、考えればもうすぐ25年になる…。「和歌山毒物混入カレー事件」が発生、夏祭り会場で提供されるカレーに何者かがヒ素を混入させ、死傷者を多数出した事件…。約2ヶ月後に近隣住民の林健司・眞須美夫妻が逮捕される。林夫妻は、これ以前の保険金詐欺については...

 1998年7月25日…あれからもう、考えればもうすぐ25年になる…。「和歌山毒物混入カレー事件」が発生、夏祭り会場で提供されるカレーに何者かがヒ素を混入させ、死傷者を多数出した事件…。約2ヶ月後に近隣住民の林健司・眞須美夫妻が逮捕される。林夫妻は、これ以前の保険金詐欺については認めたものの、本事件への関与は当初から今まで一貫して否定している…。事件当初はカレーに混入されたヒ素と林家にあったヒ素が同一のものと鑑定されていたが、その後の鑑定で異なる成分という鑑定もされているようで…。この作品は林夫妻が逮捕されてから、現在も拘置所にいる林眞須美死刑囚の長男が綴った作品…夫妻の逮捕直後から、いじめや暴力、性的虐待、不当な差別を受けながらも懸命に生き、先に出所した父を支えながら母の無実を信じる活動をはじめている…。  このニュースはよく覚えていて、林眞須美死刑囚が報道陣にホースの水を浴びさせてる映像はまだ脳裏に焼き付いてて、それからあまりいいイメージは持ってなかったんだけれど、この手記を読んでこの行動にも意味があったことを知りました。「和歌山毒物混入カレー事件」の真相については、今後裁判で明らかにされることを願います。この手記を読んで一番思ったのは、“死刑囚の長男”という立場の理不尽さ…、まだ成人もしてなかった4人の子供達がそれから辿った人生の過酷さ…親がどんな犯罪を犯そうとも、子供達は守られるべきだと強く感じました。4人の子供達のうち、長女はすでに他界されていますが…もし、親が犯罪者になろうとも周りの大人がしっかりとその未来を見守ってあげられていたら違ったものになったのではないかと、残念でもあります。

Posted byブクログ

2023/02/14

1998年7月に発生した「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚の長男の手記。 当時11歳だった長男のその後21年間が綴られている。 「殺人犯の息子」と言われ死刑判決が下されたその日からは「死刑囚の息子」と呼ばれた長男の人生には想像を絶するものがあった...

1998年7月に発生した「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚の長男の手記。 当時11歳だった長男のその後21年間が綴られている。 「殺人犯の息子」と言われ死刑判決が下されたその日からは「死刑囚の息子」と呼ばれた長男の人生には想像を絶するものがあった。 『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』の諺通り、子供に罪はなくとも被害者の心中を想うと一概にNOとも言えない現実もある。 本著では警察の偽装を思わせる記述もあり冤罪の可能性も匂わせる。 犯人が否認し続ける以上、真相は藪の中で、子供達の人生も真っ暗だ。

Posted byブクログ

2021/07/30

『#もう逃げない』 ほぼ日書評 Day448 「和歌山カレー事件」の主犯とされた林真須美死刑囚の長男による手記本。 事件当時「証拠」とされた鑑定結果や証言が、実はかなり怪しいものだったという「新事実」にも触れつつ、母親の無実を信じたいと綴る一方で、仮に母親が犯人なら死刑やむ...

『#もう逃げない』 ほぼ日書評 Day448 「和歌山カレー事件」の主犯とされた林真須美死刑囚の長男による手記本。 事件当時「証拠」とされた鑑定結果や証言が、実はかなり怪しいものだったという「新事実」にも触れつつ、母親の無実を信じたいと綴る一方で、仮に母親が犯人なら死刑やむなしと述べるあたり、一方的に自分の側の「真実」のみを主張するのでない姿勢に好感が持てる。 ただ、こうした平常心を得るまでには、死刑囚の息子としての、壮絶な地獄があった。これこそが真実。 ご都合主義に忖度を重ねる、都合の良い大人。なんとか自分は、そのカテゴリーには入らずにいたいものだ。 https://amzn.to/3l5OG6N

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2021/07/02

和歌山カレー事件の犯人とされている林眞須美の長男による手記。 犯罪が起きた後に起こる家族や身の回りに起こる出来事を知ると現在の報道のあり方には疑問を感じる部分は多い。 そして著者本人も言っているように両親が保険金詐欺をしていたことは認めているがカレー事件については疑問を呈して...

和歌山カレー事件の犯人とされている林眞須美の長男による手記。 犯罪が起きた後に起こる家族や身の回りに起こる出来事を知ると現在の報道のあり方には疑問を感じる部分は多い。 そして著者本人も言っているように両親が保険金詐欺をしていたことは認めているがカレー事件については疑問を呈している。 この事件、動機を含め林眞須美を犯人とするには謎が多い。 かといって冤罪と断定も出来ないが謎が残る事件ですね。

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2021/06/13

https://www.youtube.com/watch?v=TJ4WVpQ1H_I https://www.youtube.com/watch?v=6QJzeGNiACk https://www.youtube.com/watch?v=GnI6d_9gekM&t=93...

https://www.youtube.com/watch?v=TJ4WVpQ1H_I https://www.youtube.com/watch?v=6QJzeGNiACk https://www.youtube.com/watch?v=GnI6d_9gekM&t=930s https://www.youtube.com/watch?v=yYvpXev-_nE

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2021/06/13

読んでよかった。私は大人になってから事件を知ったのでマスコミの印象操作を受けていない。林真須美氏が記者に水を撒いた「絵」も見ていない。そもそも罪を問うのにそんな絵はいらないと思う。 冤罪だったら、ヒ素を使った悪戯をしていた当時小学生(ほんとにいたのか分からないが)が真犯人だったと...

読んでよかった。私は大人になってから事件を知ったのでマスコミの印象操作を受けていない。林真須美氏が記者に水を撒いた「絵」も見ていない。そもそも罪を問うのにそんな絵はいらないと思う。 冤罪だったら、ヒ素を使った悪戯をしていた当時小学生(ほんとにいたのか分からないが)が真犯人だったとしたら、ヒ素を使って悪いことをしていた者達が偶然近くに住んでいて、事件が起きて、周囲から嫌われていて且つ犯罪をおかしていて信用のなかった大人の方が犯人だと確信されてしまったってことか。日頃の行いは良くしておくに限る。当時、保険金詐欺をしていた人ってどれくらいいたんだろう。ニュースを見て震えた人はそれなりにいそう。

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2021/05/10

この本は、先日読んだ『加害者バッシング―世間学から考える―』(佐藤直樹著/現代書館2020)という本のなかで何度か引用されていたことから読んでみた。 もう23年も前なんだ。あの頃、メディアを通して大騒ぎをずいぶん目にしたもんだ。いつの間にかすっかり黒のイメージがつき、逮捕されたと...

この本は、先日読んだ『加害者バッシング―世間学から考える―』(佐藤直樹著/現代書館2020)という本のなかで何度か引用されていたことから読んでみた。 もう23年も前なんだ。あの頃、メディアを通して大騒ぎをずいぶん目にしたもんだ。いつの間にかすっかり黒のイメージがつき、逮捕されたときはさもありなん程度に思った……気がするし、死刑判決が出たときは重すぎる気はしたもののそれっきり。 そもそも読み始めたのは、犯罪者本人ではないはずの家族が社会的(世間的)に不当な扱いを受けることのひどさを知るためだったはずなんだけど、読むほどに林眞須美さんは冤罪なんじゃないかという思いが強まる。黒のイメージをつけたのはメディアと世間、それにのったのが検察。 その裏で著者は、親と切り離され、いじめに遭ったり恋愛や就職もままならない人生を歩んできた。それって誰のせい? 親が犯罪者のせい? そうじゃない! 誰のせいかといえば彼の周りの心ない人や世間・世論のせいだろう。 「もう逃げない。」ってタイトルだけど、しょうもないものからは逃げていい……っていうか避けていいと思う。そもそも著者はこれまで逃げていたの? そりゃままにならないことが多かっただろうし、そのためにあきらめてきたこともあると思う。でもそれって 著者が安心して逃げたり弱さを見せられる人や場所ができるといいんだけど……。

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2020/12/08

林真須美死刑囚の話ではなく、もしも自分の家族が死刑囚になってしまったらどう生きていくのか考えてしまう内容でした。人ごとではありませんね。当時のメディアは「やった」の「やっていない」だの視聴者に煽っていたので、わたしも結論ばかり気にしていたのは正直なところ反省しました。読んで良かっ...

林真須美死刑囚の話ではなく、もしも自分の家族が死刑囚になってしまったらどう生きていくのか考えてしまう内容でした。人ごとではありませんね。当時のメディアは「やった」の「やっていない」だの視聴者に煽っていたので、わたしも結論ばかり気にしていたのは正直なところ反省しました。読んで良かったです。

Posted byブクログ

2020/06/14

この事件は非常に良く記憶に残っている。 何しろ確たる証拠も無しに死刑判決が出たからだ。 今でも釈然としない思いである。 マスコミの切り貼りした報道や記事を見かけるたびに林死刑囚に不快な感情を抱いた。 仮になのも事件を起こさず普通の主婦であったとしても、お近づきにはなりたくないタ...

この事件は非常に良く記憶に残っている。 何しろ確たる証拠も無しに死刑判決が出たからだ。 今でも釈然としない思いである。 マスコミの切り貼りした報道や記事を見かけるたびに林死刑囚に不快な感情を抱いた。 仮になのも事件を起こさず普通の主婦であったとしても、お近づきにはなりたくないタイプ。 この本を読んで驚いた!こういった被害者や犯人が出す手記はたくさん読んで来たが          『何も伝わってこない』 著者は一体何を伝えたくてペンを取ったのか… 母の無実を強く訴える訳でもなく、ご自身の苦しみを連ね理解を得ようとしている訳でもない。 両親の詐欺事件を暴露したり一体どうしたいのか。 犯罪者の家族が差別を受ける…これまた致し方ないことだと思う。 付き合いまでは許せても「結婚」は難しい。なぜなら結婚によって「親戚」になってしまうからだ。 親戚になるのが当人同士の家族ならいいが、従兄弟や祖父母、叔父叔母などにも絡むからだ。 やはり子が産まれれば「犯罪者の身内」となってしまう。こんな差別はない方がいいが「血は争えない」と言われるくらいだから、ある意味仕方ないのかもしれない。 読みやすい一冊ではあります。

Posted byブクログ