ファミリーランド の商品レビュー
◆コンピューターお義母さん …この家の鍵を閉めたりカメラで監視したりしているのは遠方で入院中の義母である。 ◆翼の折れた金魚 …妊娠促進剤かつ生まれてくる子供の知能を劇的に高める「コキュニア」を投与して生まれた計画出産児がクラスの大部分を占める中、そうではない子供「デキオ」や「デ...
◆コンピューターお義母さん …この家の鍵を閉めたりカメラで監視したりしているのは遠方で入院中の義母である。 ◆翼の折れた金魚 …妊娠促進剤かつ生まれてくる子供の知能を劇的に高める「コキュニア」を投与して生まれた計画出産児がクラスの大部分を占める中、そうではない子供「デキオ」や「デキコ」の存在は異質であり、教師たちもどのように接するか戸惑っていた。 ◆マリッジ・サバイバー …いつまでも独身だと出世に関わると考えた俺は、体臭登録までできる国内最大手のマッチングサイト「エニシ」に登録してみることにした。 ◆サヨナキが飛んだ日 …シングルマザーとして一人娘の瑠奈を育てているが、彼女はサヨナキと呼ばれる自宅介護用小型飛行ロボットに全幅の信頼を寄せていた。 ◆今夜宇宙船の見える丘に …一人で父親を自宅介護している俺は、そろそろ全てが限界に近づいていることに気づいていた。 ◆愛を語るより左記のとおり執り行おう …全てがシェアスペース(バーチャルの空間)で行われる葬儀が一般的になっている今、昔ながらの、人が集まる葬式をやってほしいと願う者もいた。 以上6編の短編集。いずれも現代にはありえないSF作品で、どこか怖さを感じる話。どの作品も、生理的にどこか嫌悪感を感じるような話が集められている。単純に、こんな未来が本当に来るのは嫌。
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こういうホラーがいちばん怖い、、ありえないって一蹴できないレベルの未来って感じが。最初の方はゾクゾク系だったけど、最後の2話は感動した。 UFO来る話はお父さんが好きだなあ、子供目線では見えなかった趣味とか思いとか苦労があって、死ぬ間際でも通じ合えるのかもとか、私もまだ諦めなくていいのかもとかちょっと期待した。なにより、介護された日々を楽しかったってまとめて、息子もまんざらでもない感じが、じわっと沁みてきた。 葬式を古来(今)のやり方でって、確かに安く迅速にできるのは便利だしお金のない立場ならほんとに助かるとは思ったけど、確かに今みたいに時間もお金もかけてやる儀式が遺族の気持ちの消化のためにはいいのかなとか。 まあ死んで悲しいとかまだ理解が及ばぬ世界なんですけどね。。。つら。
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どこか不穏で歪な空気の近未来。テクノロジーは進化しているのに、そこに暮らしている人間の生活も悩みも今と変わらない様子。私達は生きる時代を選べない。ここに描かれているような未来なんて少しも望んでいないけど、こんな時代が訪れたとしてもなんの不思議もないことに怖くなる。今の私達の生活だ...
どこか不穏で歪な空気の近未来。テクノロジーは進化しているのに、そこに暮らしている人間の生活も悩みも今と変わらない様子。私達は生きる時代を選べない。ここに描かれているような未来なんて少しも望んでいないけど、こんな時代が訪れたとしてもなんの不思議もないことに怖くなる。今の私達の生活だって過去の時代の人が覗き見たら、奇異で歪んだものに見えるだろう。お葬式だって親の介護だってこの先どんな風に形を変えるのか。願わくば、介護だけはこんな風にはなりませんように。苦味のあるダークSFの世界にどっぷりつかれた短編集だった。
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30年後、50年後――あるいは100年後に「家族」のかたちはどう変わるのか。『ぼぎわんが、来る』『予言の島』などホラーとミステリの両ジャンルで、高い評価と熱い支持を受ける澤村伊智。稀代のストーリーテラーが、SF的想像力と未来の物語に挑む連作短篇集。(アマゾン紹介文) 途中までホラー短編集とばかり…。 近未来を舞台にしたSFということだけれど、展開的にはディストピアものを思わせ、それゆえホラー味やイヤミス度が高い。
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澤村さんの本は、ゾッとするものが多いので家で読むには勇気がいる作品が多いけど、これなら大丈夫そうじゃない?と思い、図書館から拝借。 短編集なのでサクサク読めるけれど、1作目の『コンピューターお義母さん』から、心に重りが積み重なるような不安と不快感がすごい。 AI技術の発展が、そ...
澤村さんの本は、ゾッとするものが多いので家で読むには勇気がいる作品が多いけど、これなら大丈夫そうじゃない?と思い、図書館から拝借。 短編集なのでサクサク読めるけれど、1作目の『コンピューターお義母さん』から、心に重りが積み重なるような不安と不快感がすごい。 AI技術の発展が、その恐ろしさを徐々に見せ始めている昨今だからこその感覚なのか、発刊された2019年当時であれば、今ほど危機感は覚えなかったかもしれない。 イヤミスのようなテイストを読み進み、積み重なった重りにしんどさを覚えた頃にやってくる最終作『愛を語るより左記のとおり執り行おう』でまさかの涙。 AIの発展により、人の死が手軽で、その実感を伴わない世界において、私たちが生きている【今】の葬儀にこだわった男性のお話。 私自身、大往生の祖父と祖母、コロナ禍で県外者は帰れない時の祖母の葬儀と、お葬式へのリアルが薄い部分があるからか。 それでいながら、祖父母を亡くした感情は今もまだ胸あるからなのか。 なんだかすごく胸に迫るお話でした。 リタイアせず、最後まで完走して良かった作品ですね。
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家族問題近未来SFとして面白い。介護用親殺しキットやICT嫁イビりや先進AI家庭用ロボの話などアイデアに富む。特に最後の話は、直ぐにglokに要約させる人間もいる今背筋が凍る思い。最後の葬儀を巡る一編はほっこりする話でよかった。
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図書館。 2010年代にこのお話が書ける澤村伊智だいすき。 趣味は良くないかもだけど私はとっても好きだしありえる未来だし、怖い。
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近未来SFのテクノロジーが進んだ先の家族の形。 嫁姑の攻防、老いた親の介護、婚活からの夫婦関係などの少々後味悪い短篇集 そんな未来にもまだあるんだ、くらしマート ちゃっかり老舗スーパーなのか
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SF短編集。どの作品も日本がこんな風になったら生きづらいなぁ〜と思わせられるイヤミス感たっぷりでした。AIやIT無くして成り立たない世の中にあって、アナログな心を持ち続けることは難しいんだろうな。介護や毒親など現在の日本の抱える問題も近未来でも変わらずでした。
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ホラー作家が描く未来の「家族」のかたちが描かれた六編の短編 さすがにホラー作家が描くだけあってゾクッとする話も多いです 例えば近い未来・・・ 『コンピューターお義母さん』 ネットデバイスとアプリを駆使し、家屋と家電についたセンサーから家のことを把握することができるようにな...
ホラー作家が描く未来の「家族」のかたちが描かれた六編の短編 さすがにホラー作家が描くだけあってゾクッとする話も多いです 例えば近い未来・・・ 『コンピューターお義母さん』 ネットデバイスとアプリを駆使し、家屋と家電についたセンサーから家のことを把握することができるようになる(かも) そうすると離れて暮らす義母からタブレットを通して、毎日、毎時、毎分ごとに小言を言われ続けるかもしれません 『マリッジ・サバイバー』 出会いを求めるために今より便利なマッチングサイトを利用するかもしれない(かも) 未来のマッチングサイトはアフターケアも万全 万全どころか恐ろしすぎる… 何事もなく利用規約をきちんと確認することが大事です 『今夜宇宙船の見える丘に』 未来は介護の形も変わるだろう 寝たきり、譫妄、認知症などの高齢者をより効率的に介護しやすい形に改造する処置もおこなわれる(かも) フェーズ1は、人工肛門をとりつける フェーズ2は、両足を膝上で切断する フェーズ3は、両手を肘上から切除する フェーズ4は、脳の機能を抑制する 市販のキットを使えば誰でも処置ができる その他、生まれてくる子供の知能を劇的に高める薬を服薬したり、自宅介護用小型飛行ロボットが活躍したり、葬儀の形が変わったりなどもある(かも) これらが未来の人間が望む理想の社会なのだろうか だとすれば恐ろしい…
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