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ファミリーランド の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2021/04/25

ジェンダーSFとして受賞していたのでピックアップ。SFらしい、新しい技術が人間の生活に加わったら、人間の価値観や行動がどう変わって、どう変わらないのか?が描かれた短編集。後味は総じて悪いので、嫌ミス派も楽しめそう。

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2021/03/15

デジタル化が進んだ日本を舞台とした短編集 それぞれの話で少しつながっている部分もあるが、基本は独立した話 コンピュータおかあさん 姑がオンラインで監視してくるというのは面白い発想 翼の折れた金魚 子供を産み育てるとはどういうことか、親の義務とは何か… マリッジサバイバー ビジネ...

デジタル化が進んだ日本を舞台とした短編集 それぞれの話で少しつながっている部分もあるが、基本は独立した話 コンピュータおかあさん 姑がオンラインで監視してくるというのは面白い発想 翼の折れた金魚 子供を産み育てるとはどういうことか、親の義務とは何か… マリッジサバイバー ビジネス婚だからという軽い気持ちで結婚した男…結婚は軽い気持ちでしてはならないという話 ナヨサキが飛んだ日 機械が人を支配しているようで、実は親が…という話 今夜… SF 愛を語るより デジタル葬儀に対してのアナログ葬儀

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2021/03/09

澤村さん、ショートショート書くのもうまいな。 面白かった。 各話落ちというか終わらせ方もリアルというか何かが解決したりして終わる訳ではないところが逆に余韻になり色々考えさせられた。

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2021/02/07

少し未来の、科学が足された日本の家族に起こる問題を描いたSF。 技術で人は幸せになる訳でもない。現在のままの家族という檻に科学を少し足した時に浮かぶかもしれない不穏さが面白い。短編集。

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2021/01/17

 ほんの少し未来のごく当たり前の日常の風景を描く短編連作。  当たり前とか、ありふれた、とか、日常なんて、どれだけ足元がもろいのか気づかされる。普通に見えるのに違和感がはんぱない読書体験は奇妙で、そして不謹慎なことに面白い。

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2020/12/29

親子や家族をテーマにした6作品のSF短編集。SFというと今の技術がさらに発展して、より便利に快適にという世界が想像されやすいけれど、現代社会の困難な親子や家族の問題とSFを掛け算するとどうなるのか。 嫁姑問題、計画出産、生殖医療、結婚マッチングサイト、未来の葬儀のなどがそれぞれ主...

親子や家族をテーマにした6作品のSF短編集。SFというと今の技術がさらに発展して、より便利に快適にという世界が想像されやすいけれど、現代社会の困難な親子や家族の問題とSFを掛け算するとどうなるのか。 嫁姑問題、計画出産、生殖医療、結婚マッチングサイト、未来の葬儀のなどがそれぞれ主題になっていてどの話も、いまの価値観が続き、そのなかで技術が発展してしまったら?と想像して、ゾッとしてしまう。古い価値観のまま開発された技術や製品の行き着く先はこんな未来なんじゃなかろうか。

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2020/12/13

比嘉姉妹シリーズが面白かったので手にとった。 この作者は家や家族というものの書き方が上手い。 ディストピア感満載で読んだ後いや〜な気持ちになったがそれもまたスパイスとして面白く読めた。

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2020/07/29

近未来社会がもたらす家族の情景。便利になることが幸せな社会をもたらしてはくれない。近未来社会の負の一面を垣間見ることができる6つの短編。

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2020/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3.7 ぼぎわんが、来るとは違ったジャンルの近未来のホラーの短編集。どの話も未来を描いてはいるがリアリティのある未来で、だからこそ実際に起こりそうと背筋が寒くなる。 コンピューターお義母さん 今の高齢化社会の悪い結末を迎え、それだけで終わらない結末。 翼の折れた金魚 未来の差別や能力格差について書かれており、やはり格差は時代が変わっても無くならないのだと思わせるディストピアの新たな形。 マリッジサバイバー 世間体のためだけに結婚相手を見つけたのに、既婚者という縛りが想像以上にきつく、それが暴力という形で発露する。 さよなきが飛んだ日 子どもに強い依存をする母親が、意思を持ったスマートデバイスに強い敵意を持ち洗脳されているとまで考える。 今夜宇宙船の見える丘に これもコンピューターお義母さんと近しい介護を題材とし、そこにSFを加えるという無茶な組み合わせだが、それを成立させている。さらに介護をし易くするためにと脚を奪い、腕を奪うなどの処置をする世界。 愛を語るより左記のとおり執り行おう 葬式という行事が簡略化され誰も正規の作法を知らない未来。1人の老人の要望により手間暇をかけ葬式を成立させようと奔走した結果、その未来の世界でとてつもない感動に包まれた。

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2022/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

令和の眉村卓、というと昭和読者にしか通用しないのですが。解る人にはわかる評価でしょう。 つまり、文句なしの星5つです。 うすら寒い怖さ。 設定はSFでも、登場人物の心情は間違いなく現代のわれわれに共通しており、それゆえにこそ「あるかもしれない」怖さが身に迫ってくる。 やたら世界を滅ぼしがちなSFとは毛色の違う、『身に迫るSF』の凄さがあります。 ただ、一歩間違えば 「これさー、別にSF設定じゃなくてもいいんじゃない?現代日本が舞台でも描けるし、どこにでも転がってるやん」 という評価につながる恐れもあります。評者がこの陥穽を懸念したのは、『サヨナキが飛んだ日』。 それ以外の短編については、SF設定とブラックユーモアの融合が素晴らしいと感じた。 ……が、毒親育ちの人間に言わせれば、 『一般ご家庭で育った人向けならホラーかもね』 である。現実は非情だ。本作の方がよほどまともでほのぼの日常じゃねーか。と言いたい気持ちは、そっと胸にしまっておくがよかろう。

Posted byブクログ