1,800円以上の注文で送料無料

八本目の槍 の商品レビュー

4.3

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/02/28

第41回 吉川英治文学新人賞および、第8回 野村胡堂文学賞の受賞作品。 想いも、努力も、知力も、戦略も、目に見えないものだけに感じ取れない人も多い。 どうしても自分に理解できて感じいいものに傾倒しがち。 目の前の携帯を触るより、走ったり勉強したりしたほうがいい気はする。 すぐ...

第41回 吉川英治文学新人賞および、第8回 野村胡堂文学賞の受賞作品。 想いも、努力も、知力も、戦略も、目に見えないものだけに感じ取れない人も多い。 どうしても自分に理解できて感じいいものに傾倒しがち。 目の前の携帯を触るより、走ったり勉強したりしたほうがいい気はする。 すぐ近くの感じいいものを我慢して、 遠くの良いものを得るのはなんと難しいことか。 以下抜粋 - 「このような世で、平気でいられるほうがおかしいのだ。お主のほうが余程まともよ」(P.105) - 女の生き方は女が決めて行くものかもしれぬ(P.171) - この頃の権平はとっくに己を諦めていた。だが人とは厄介なもので、だからといって現実を食指することに耐えられるという訳ではない。(P.309)

Posted byブクログ

2026/02/26

7人の視点を短くまとめているので読みやすい。 伏線が多く、それが佐吉の壮大な天下統一を表していてすごく面白い。 一人ひとりの物語もしっかり作り込まれていて飽きずに読める。 敗者側の視点なのが悲しいけど。

Posted byブクログ

2026/01/03

石田三成を中心として豊臣家の隆盛と最後を描いていて面白かった。七本槍の面々から、それぞれの視点で見えた景色は面白かった。 人生の縮図というか、読む時期によって誰に感情移入できるか変わると思う。

Posted byブクログ

2025/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もともと石田三成が好きだからというのもあるでしょうが、何度も涙が流れました。 賤ヶ岳の戦いで、優れた戦功をあげ「賤ヶ岳の七本槍」と称された7人と、三成。 彼らは秀吉の子飼いで、若い頃から切磋琢磨して来ました。 大人になって、それぞれの立場や思惑から疎遠になったりもするのですが、それでも根底にある彼らの絆に心を打たれます。 特に、助右衛門・助作・権平の話が好きです。 三成が目指したという世の中は、あまりにも現代過ぎて、流石にそこまでは考えていなかったのでは?と思う部分もありました。 でも、三成を「有能で賢く、言葉足らずで不器用だけれど、芯は仲間想いで心優しい人」という、私が思う好きな所を全面に描いてくださってありがとうと言いたいです。 三成を好きな人はもっと好きに、偏屈で人望がないくせに無謀な戦いを起こした人というイメージだった人は、きっと好きになる。 そんな本でした。 ただ、家康や、半蔵・黒田長政を好きな人達は、うーんという感じかもしれません。 「真田丸」から好きではない、大野治長はますます苦手になりました(笑)

Posted byブクログ

2025/10/05

もう好きが先行してしまっている。己の評価も当てにはならぬ。 歴史に興味をもたせて下さりありがとう今村先生。 賤ヶ岳の戦いで活躍した7本の槍にプラスされた八本目は誰だったのか(すぐわかるよ)。その七人のパーソナリティーまで踏み込んで徳川家康が天下取りするのか?しないのか?豊臣家...

もう好きが先行してしまっている。己の評価も当てにはならぬ。 歴史に興味をもたせて下さりありがとう今村先生。 賤ヶ岳の戦いで活躍した7本の槍にプラスされた八本目は誰だったのか(すぐわかるよ)。その七人のパーソナリティーまで踏み込んで徳川家康が天下取りするのか?しないのか?豊臣家はどうなるってところまでを追ってる。史実から膨らませて読ませるところが本当に上手い、熱い男よ今村翔吾。

Posted byブクログ

2025/09/16

8人それぞれの目線で見た関ヶ原。 キャラクターが個性的に描かれていて、史実か分からないところもあったが、関係性を追いかけながら楽しんで読むことができた。

Posted byブクログ

2025/09/05

 久方振りにヒット作に当たった感がある。七本槍というと、まあ名前が出るのは加藤(虎之助)清正、福島(市松)正則が有名どころで、あとは良くても脇坂(甚内)安治、片桐(助作)且元ぐらいだが、糠谷(助右衛門)武則、加藤(孫六)嘉明、平野(権六)長泰にも焦点を当てるだけでなく、それぞれの...

 久方振りにヒット作に当たった感がある。七本槍というと、まあ名前が出るのは加藤(虎之助)清正、福島(市松)正則が有名どころで、あとは良くても脇坂(甚内)安治、片桐(助作)且元ぐらいだが、糠谷(助右衛門)武則、加藤(孫六)嘉明、平野(権六)長泰にも焦点を当てるだけでなく、それぞれのキャラをしっかりと設定出来ている。  また話はそれぞれ主人公としつつも、大きな流れは繋がっており、またまさに八本目の槍である石田(佐吉)三成を際立たせて、豊臣家を守っていくことに、それぞれの立場での描き方に魅力がある。  些か石田三成の知謀が、時代を超越し過ぎている感は否めないが、歴史人物を通して、現代的な思想や著者の主張を程なく織り込めていることからこそ、単なる時代小説よりも親しみが湧き、何よりも著者の、これから主人公らに対する愛情を感じ得ずにはいられない。  中々の文量ではあったが、無理なく読めたのはそれらの理由であり、また七本槍と三成との小姓時代が、まさに戦国期における青春さを思わされ、その繋がりの強さに、この様な時代だからこそ羨ましくもあった。

Posted byブクログ

2025/07/26

賤ヶ岳七本槍とよばれた福島正則(市松)、加藤清正(虎之助)、片桐且元(助作)、加藤嘉明(孫六)、脇坂安治(陣内)、糟屋武則(助右衛門)、平野長泰(権平)がそれぞれの立場で石田三成(佐吉)との小姓組のころから大名になるまでの月日を回想する。 豊臣家を支えたのは七本槍ではなく八本目の...

賤ヶ岳七本槍とよばれた福島正則(市松)、加藤清正(虎之助)、片桐且元(助作)、加藤嘉明(孫六)、脇坂安治(陣内)、糟屋武則(助右衛門)、平野長泰(権平)がそれぞれの立場で石田三成(佐吉)との小姓組のころから大名になるまでの月日を回想する。 豊臣家を支えたのは七本槍ではなく八本目の槍です、と言った市松のセリフに痺れた。 それぞれのエピソードはもちろんフィクションだが頭でっかちで嫌われ者の石田三成というイメージを払拭する傑作。 幸村を討て、と作風は似ており読み終わった後にもう一度読み返したくなる。

Posted byブクログ

2025/06/01

読み始めてすぐ、名作の予感しかしない。 今村翔吾作品で、名作以外に出会ったことがない。 賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた武将たちの個別のエピソードを中心に、物語は展開していく。 そのどれもが胸を打つエピソードであったが、自分は福島正則(市松)と石田三成(佐吉)が関ヶ原の合戦後に大津城門で...

読み始めてすぐ、名作の予感しかしない。 今村翔吾作品で、名作以外に出会ったことがない。 賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた武将たちの個別のエピソードを中心に、物語は展開していく。 そのどれもが胸を打つエピソードであったが、自分は福島正則(市松)と石田三成(佐吉)が関ヶ原の合戦後に大津城門で決死の覚悟で交わした言葉に、最も鼓動の高鳴りを覚えた。 石田三成がこの作品に描かれた通りの人物であったら、なんと恐ろしく、そしてこれほど味方にすると心強い男であっただろうか。

Posted byブクログ

2025/04/13

八本目の槍も含めて、それぞれの視点から描かれる豊臣家と徳川家、関ヶ原や大阪の陣が、とても面白かったです。歴史の教科書に簡単に書かれていることが、人間味溢れる素敵な物語となっていました。 歴史は、敗者と勝者、またそこに関わるすべての人に思惑や思想、しがらみがあることがよく分かりま...

八本目の槍も含めて、それぞれの視点から描かれる豊臣家と徳川家、関ヶ原や大阪の陣が、とても面白かったです。歴史の教科書に簡単に書かれていることが、人間味溢れる素敵な物語となっていました。 歴史は、敗者と勝者、またそこに関わるすべての人に思惑や思想、しがらみがあることがよく分かりました。一方だけを知っていても全ては見えず、もう一方の側からも見なくてはいけないことを、これからも肝に銘じておこうと思いました。 八本とも、皆かっこよかったです!

Posted byブクログ