不登校・ひきこもりの9割は治せる の商品レビュー
この本を読もうと思った理由は、「本当に9割を治せるなんてことあるのかな?どんなノウハウなのだろう」と言う気持ちから。 著者の関わった若者たちのうち、9割はウソではないのだろう。ただし、対象となっている若者が恵まれている境遇の若者に限られているのだという印象。 両親がそろっていて、...
この本を読もうと思った理由は、「本当に9割を治せるなんてことあるのかな?どんなノウハウなのだろう」と言う気持ちから。 著者の関わった若者たちのうち、9割はウソではないのだろう。ただし、対象となっている若者が恵まれている境遇の若者に限られているのだという印象。 両親がそろっていて、親の楽歴が高い、裕福な家庭の若者が多かった。どこかの時点で勉強やら仕事につまずいて、不登校につながるケースが多かった。 貧困、家族機能不全、虐待、親の精神疾患、ヤングケアラーなどの環境に置かれている若者の不登校や引きこもりはほとんど出てこなかった。これが残りの一割なのか。 著者が運営する支援団体にはつながることのできないもっとつらい境遇の若者がいるだろう。そのような若者への支援が知りたくて読んだのだが、この本では触れられていない。 だけど、どのような境遇にある若者も、立ち直りのステップは基本的に同じなのかもしれない。本著でのステップは、 ①規則正しい生活をする。 ②自律して自信遠付ける。 ③社会的貢献をする。 何十年にも渡ってノウハウを蓄積してきた著者に対しては本当に申し訳ないが、本当に王道(他の支援団体と大きく変わらない)と感じるステップである。だからこそ、普遍で代わりのない重要なステップなのだろうと再認識。言うのは簡単だが、実践は難しいので、これを何十年と実践している著者には頭が下がる。 辛い家庭環境にある若者に対しては、これらのステップの他、家族全体への支援アプローチか必要ということだろうか。 ところで、私は一時期流行ってきた(?)、「叱らない子育て」は否定的な立場である。本質の捉え方を間違えている人続出なので。 本書でも父性の重要性を挙げおり、ダメなことはダメどブレない態度が重要で、本気で叱る父性の役割をかいてくれたのは良かった。叱らなければいけないことを叱らないのは、問題を先延ばしにしているだけ。 そして、最近の傾向としては、また父性の重要性が注目されつつあるような気はしている。 「勉強ばかりしても意味がない、勉強よりももっと大事なことが人生にはたくさんある」 このように主張する人たちがいる。確かにそう思う。 でも、小、中、高または大学まで勉強することを主な目的とした教育機関に所属している若者にとって、「勉強がわかる、勉強が楽しい」という気持ちが、どれだけ彼らに自信を持たせ、重要なことであるかを考えてみてほしいと思う。 学力のフォローは誰が担ってもいいのだが、絶対に必要である(過剰な期待は禁物) 子ども4人を東大理IIIに入れた母親(私は特に好きではないが)が「授業が全然わからないのに、学校がすごく楽しいってことはあり得るのでしょうか」的なことを言っていたのを思い出した。 この方の教育には賛否両論あるようだが、この言葉はけっこう重みがあると思っている。
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「規則正しい生活」が不登校やひきこもりから復帰するための全ての土台 おっしゃる通りやと思います。 ただこれほど難しいことはないです。 働けるのに生活保護を受給している「その他世帯」で一番難しいのは朝起きて仕事に行くことです。 それができるようになるのは早い方が良いです。 大人にな...
「規則正しい生活」が不登校やひきこもりから復帰するための全ての土台 おっしゃる通りやと思います。 ただこれほど難しいことはないです。 働けるのに生活保護を受給している「その他世帯」で一番難しいのは朝起きて仕事に行くことです。 それができるようになるのは早い方が良いです。 大人になってからでは遅いとまでは言わないですがかなり困難になることは実体験上わかります。 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち自律し、社会に貢献する未来を実現する。」 本書を読んでたくさんの子供たちが頑張ってひきこもりから脱却していったんやなあと思います。 規則正しい生活は会社に行ってる大人でも難しいです。 それを一度崩れたところから立て直していくのは至難の業やと思います。 ただ何かのきっかけで自信を持って自律することができたら元に戻ることができるんやなと思います。 最後に社会貢献で自尊心を持つというところはなるほどと思いました。 このステップはさまざまな教育現場で実践する必要があると思います。
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2020年11月30日読了。ひきこもりを立ち直らせ社会復帰させる方法について、自らの実績・経験から著者が語る本。1. 生活習慣を正す、2. 自律して自信をつける、3 社会貢献する、の3ステップについて読むと妥当性についてよく理解できる。両親の元でひきこもりになってしまった子どもを...
2020年11月30日読了。ひきこもりを立ち直らせ社会復帰させる方法について、自らの実績・経験から著者が語る本。1. 生活習慣を正す、2. 自律して自信をつける、3 社会貢献する、の3ステップについて読むと妥当性についてよく理解できる。両親の元でひきこもりになってしまった子どもを両親だけで解決することは不可能(で、ないにしても非常に困難)であり第三者の支援が必要であること、大人に絶望している当事者にとって同世代のインターンの働きかけが非常に重要であること、子どもに遠慮して放任してもひきこもりは解決しないこと、医療機関で向精神薬を投与しても解決にはならないこと、など…。いざとなると肉親なだけにショックから行動が支離滅裂になる危険性がある気もする、事前に知識を身につけられてよかった。とはいえ実際に子どもが引きこもりになってしまった場合は、周囲の支援を受けつつ、子どもを信頼しつつ、両親が「全力で子どもを支援する」ことを示すことが必要、なのだな。
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https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334044244 , https://kousotsu.jp/
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高校生位からの少し年齢高めの不登校について、多く事例が取り上げられている。効果的なのは、年齢が近く、似たような問題を抱えていた同世代からの働きかけ。どうもタイトルが誇大広告過ぎる感が否めないが、それなりには役に立つ本。
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個人的にひきこもり問題に非常に関心がある。 その理由は2つある。1つ目は、ひきこもりを、他人事とは思えないから。ある条件が整えば、この日本では、誰にだってひきこもりになると思っているからだ。不登校、イジメをキッカケに、また、失業や転職、慣れない職場でのストレス、家庭不和、病気、事...
個人的にひきこもり問題に非常に関心がある。 その理由は2つある。1つ目は、ひきこもりを、他人事とは思えないから。ある条件が整えば、この日本では、誰にだってひきこもりになると思っているからだ。不登校、イジメをキッカケに、また、失業や転職、慣れない職場でのストレス、家庭不和、病気、事故でも、簡単にひきこもりになると思う。 日本人は、異様に所属先にこだわる。教育制度自体が、いかに良い所属先に入るかの競争とも言える。所属先を失ったら、どうなるか?不安になる、そのこと、自体が恐怖と思っている。また日本社会は、100点満点で70ぐらいの人間じゃないと、弾かれる社会である。人の見方は、加点方式ではなく、減点方式である。70を下回れば、まず良い職場から、漏れる。だから、必死になって70を下回らないように頑張るが、その過程で心身に不調を来たし、社会から脱落する。今社会は、80点以上を求めつつある、いったいどれだけの人を脱落させれば、気が済むんだろうか。 2つ目の理由は、私の友人が20年ひきこもっているからだ。もちろん仕事経験は、ゼロ。ただ、割と楽しく暮らしている。ただタイム期限があって、両親が亡くなった、全ての問題が噴出するだろうと思う。こんな状態に陥っている人は、何十万いるんだろうが、根本的な解決策は、ないと思う。それだけ、ひきこもりの問題は、ややこしい。著者は、対策には、早ければ早いほど良いというが、ある一定の年齢では、かなり厳しいと思う。 今、当たり前に働いて、家族がいる人も、 ひきこもりになる可能性は、十分だと思う。 日本社会が、ひきこもり増加に加担していることと、教育制度を、社会環境も、あまりに、ひきこもりになる親和性が高くなっている。
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出てくる事例は自分も聞いたことがあるようなよくある話でしたが、立ち直らせるための3つのステップというのがとてもよかったです。カウンセリングをしている人はついつい自信をつけさせるを優先にしますが、まずは生活習慣を整えるというところにとても共感しました。確かに不登校や引きこもりの入り...
出てくる事例は自分も聞いたことがあるようなよくある話でしたが、立ち直らせるための3つのステップというのがとてもよかったです。カウンセリングをしている人はついつい自信をつけさせるを優先にしますが、まずは生活習慣を整えるというところにとても共感しました。確かに不登校や引きこもりの入り口は生活リズムの乱れなのでまずはそこから直すというのはとても理にかなっています。9割は治せると言う事は1割は治せないということです。最後の章に載っていた失敗例もとても衝撃的でしたが、そこも含めてとても良い内容だったかと思います。
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不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ。杉浦孝宣先生の著書。教育者として不登校問題やひきこもり問題に長年向き合ってきた杉浦孝宣先生だからこその内容がたくさん詰まった良書。不登校・ひきこもりの子供を無理やり登校させるのではなく、どのように不登校・ひ...
不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ。杉浦孝宣先生の著書。教育者として不登校問題やひきこもり問題に長年向き合ってきた杉浦孝宣先生だからこその内容がたくさん詰まった良書。不登校・ひきこもりの子供を無理やり登校させるのではなく、どのように不登校・ひきこもりの子どもの心に寄り添うのかについてを具体的に紹介しています。杉浦孝宣先生のような方こそが真の教育者なのでしょうね。
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身近にいないと分からないが、実はかなりの数がいる。不登校やひきこもりもその一種ではないかと思う。うつ病が「こころの風邪」と言われるように、不登校やひきこもりも、誰もがふとしたきっかけでなるかもしれないもの、特別ではないものとして認知されつつあるように思う。その一方で、そこから立ち...
身近にいないと分からないが、実はかなりの数がいる。不登校やひきこもりもその一種ではないかと思う。うつ病が「こころの風邪」と言われるように、不登校やひきこもりも、誰もがふとしたきっかけでなるかもしれないもの、特別ではないものとして認知されつつあるように思う。その一方で、そこから立ち直って学校・社会生活を送れるようにする方策も大事で、本書は、その実践により一定の成果を挙げてきた一種のプロが書くものだけに、リアリティとなるほどと思わせる説得力がある。この問題に関する早期発見、早期対応の重要性を痛感した。
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