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ザ・ワン・デバイス の商品レビュー

3.9

12件のお客様レビュー

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2022/10/25

感想 そこにあるものに気づきまとめ上げる能力。誰もが見ているものを別の角度から観察しプロダクトとする。その上で安定供給する経済網を形成する。

Posted byブクログ

2021/03/05

ジャーナリストである著者がiPhoneに携わる様々な人への取材から一つのデバイスができるまでの様々な物語を書いた一冊。 iPhoneという手のひらサイズの1つのデバイスに様々な人が関わり、様々な物語があることを本書を読んで感じました。 バッテリー、Siri、セキュリティなど内蔵...

ジャーナリストである著者がiPhoneに携わる様々な人への取材から一つのデバイスができるまでの様々な物語を書いた一冊。 iPhoneという手のひらサイズの1つのデバイスに様々な人が関わり、様々な物語があることを本書を読んで感じました。 バッテリー、Siri、セキュリティなど内蔵物や本体、中のソフトに至るまで様々な角度から関わる人物への綿密な取材でAppleのスティーブ・ジョブズのイメージの強いiPhoneの様々な側面を知ることができ非常に興味深いものでした。 死と隣り合わせの中で採取される原料やゴリラガラス、元々は障害者用だったピンチやズームなどのマルチタッチの技術、バッテリーやカメラやセンサーなどの部品などiPhoneを構成する様々な要素に迫られていてiPhoneのことをより深く知ることができました。 また、通信網を支える電波塔やロック解除をめぐるセキュリティ面での騒動やストアの裏側など商品を巡る構図も紹介されていて勉強になりました。 また、開発の際の徹底した情報の流出防止や当初の開発に携わった関係者がほとんどいないことなども読んでいて衝撃を受ける内容も多く載っていたのも印象に残りました。 世界を熱狂させたiPhoneにここまでの人や組織が関わってきたことや一つの文明が生まれるまでの幾多のストーリーを本書で知ることができました。 今私たちが使っているiPhoneに対する思いが変わるとともにこれから先の時代で新しい革新的な技術が生まれる時も同じように多くのストーリーが結集して生まれているということを忘れてはいけないということを心に刻むことのできた一冊でした。

Posted byブクログ

2020/08/08

タイトルがねー。唯一のデバイス、ということなのでしょう。日本人には、「iPhone」だけにした方が手に取りやすかったのでは!?と思いました。 Appleの秘密主義の実態も凄かったけど、フォックスコンの潜入取材は、ほんまにびつくりです。

Posted byブクログ

2020/01/13

貧困層による鉱山発掘,電波塔作業,グイユに集まる電子廃棄物など,iPhoneにかぎらず電子デバイスの需要インフレによって生じた歪みが興味深かった。 去年ぼくが中古に流したiPhone6sはいまドコを彷徨っているのだろう?

Posted byブクログ

2019/11/10

iPhoneのお話。 電話とコンピュータの融合。材料 希少金属、ガラス。マルチタッチ。バッテリー。カメラ。センサー。ARMチップ。ワイヤレス接続。Siri。セキュアエンクレーブ。メイドインチャイナ。秘密主義。ブラックマーケット。

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2019/11/04

IBM 1994年発売 サイモン iphoneの中核機能をほとんど搭載していた ゴリラガラス コーニング フィンガーワークス タッチストリームミニ 手ブレ補正 パナソニック 大嶋光昭 グーグルマップの最初に考えたのはラースラスムッセンとジェンスラスムッセン(デンマーク人)...

IBM 1994年発売 サイモン iphoneの中核機能をほとんど搭載していた ゴリラガラス コーニング フィンガーワークス タッチストリームミニ 手ブレ補正 パナソニック 大嶋光昭 グーグルマップの最初に考えたのはラースラスムッセンとジェンスラスムッセン(デンマーク人) オーストラリアのシドニーでwhere2という地図ソフト ARM Acorn RISC machine 高速化と省層電力化 シリの声 スーザンベネット アトランタ郊外に住む68歳の声優

Posted byブクログ

2019/10/24

この一冊ザ・ワン・デバイス ブライアン・マーチャント著 壮大なiPhone開発物語 2019/9/7付日本経済新聞 朝刊 将来を予見して点と点をつなぐことはできず、後で振り返ってつなぐことしかできない、とは米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの言葉。 本書...

この一冊ザ・ワン・デバイス ブライアン・マーチャント著 壮大なiPhone開発物語 2019/9/7付日本経済新聞 朝刊 将来を予見して点と点をつなぐことはできず、後で振り返ってつなぐことしかできない、とは米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの言葉。 本書は、アップルのiPhoneについても壮大な計画に沿って進捗したのではないことを浮き彫りにする。iPhoneの開封には特別な道具が必要、ということに象徴されるアップルの秘密主義に挑んで得た結果は意外な事実。ジョブズは当初はタッチスクリーンにも携帯電話にも、さらには、アプリの搭載にも反対し、頻繁に考えを変えていた。無数の人々がiPhoneの誕生に関わっていたことも明らかにする。見過ごされがちな人々に一貫して目を向けている点も興味深い。 ボリビアの「人を食らう山」セロ・リコ山のスズ、最も生命から離れたチリの「月の谷」のリチウム等々、これらの原材料を採取する労働は前近代的であり、iPhoneを組み立てる中国の工場フォックスコンは閉鎖性と自殺、労働者の搾取で有名。ワイヤレス接続のための電波塔のメンテナンスは極めて危険な仕事であり、最後にiPhoneが捨てられるケニアの廃棄場では強烈な臭いが鼻を突く。 技術についても、商品化に成功していなかったマルチタッチ技術、世に出るのが早すぎたスマートフォン・サイモン、日本人が開発した手ブレ補正技術等々。iPhoneを既存技術の集合体にすぎないと断言し、先駆者たちに敬意を表す。 これらを通じて、ジョブズが「iPhone開発物語」の登場人物の一人にすぎないと帰結するが、同時に、彼のキュレーターや高いハードルの設置者としての偉大さやプロダクト・イノベーションのみならずビジネス・イノベーションにおける卓越性も鮮明となる。 本書によってジョブズ像を再構築できる読者は幸せである。地球規模の空間的広がりや100年を超える時間的広がりを凝縮した圧倒的な内容によって、常識が更新され、好奇心がかき立てられる。読了する頃にはこれまでに蓄積した知識と本書を融合して新たな自分を生み出しているに違いない。ジョブズに肯定的な人にも否定的な人にも読んでほしい一冊である。 《評》慶応大学教授 藤田 康範 原題=THE ONE DEVICE (倉田幸信訳、ダイヤモンド社・2000円) ▼著者はジャーナリスト、編集者。オンライン・フィクション雑誌を創設。米ロサンゼルス在住。

Posted byブクログ

2019/10/05

iPhoneを使って10年以上、その間にこのガジェットが世界を変えて、自分も大いに影響を受けてきた。 その誕生や中身に関する情報には無知でこれまでやってきたが、本書を読んで良かった。これからもiPhoneのユーザーであり続けるだろうと思う。 でもまた10年すれば、違う機器に置き換...

iPhoneを使って10年以上、その間にこのガジェットが世界を変えて、自分も大いに影響を受けてきた。 その誕生や中身に関する情報には無知でこれまでやってきたが、本書を読んで良かった。これからもiPhoneのユーザーであり続けるだろうと思う。 でもまた10年すれば、違う機器に置き換わっているのだろう。フレームだけを残して。 人も物も良く似てるな。

Posted byブクログ

2019/09/01

2019/08/蔦屋 iPhoneは、新発明ではなく、既存技術の集合体であり、優れたパッケージングの勝利

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2019/08/13

ハードとソフトの両方を1つの会社で作り、熱狂的なファンまで生まれたiPhone1台がどのように作られて、どのようにPRされて、どのように最期を迎えるのか、一連の流れを知ることができた。 スティーブ・ジョブズが1人でiPhoneを発明したかのような印象を抱いていたが、実はそんなこ...

ハードとソフトの両方を1つの会社で作り、熱狂的なファンまで生まれたiPhone1台がどのように作られて、どのようにPRされて、どのように最期を迎えるのか、一連の流れを知ることができた。 スティーブ・ジョブズが1人でiPhoneを発明したかのような印象を抱いていたが、実はそんなことはなかった。 数多くの人の犠牲と努力、アイデアが混ざり合って生まれたのだった。 最後の方に書かれていた文章がこの全てを表しているので、抜粋して紹介したい。 "「唯一無二のデバイス」は数え切れないほどの人々の働きによって生まれた。無数の発明者、工場労働者、炭坑労働者、リサイクル業者、独創的な思想家、児童労働者、革新的デザイナー、熟達のエンジニア——。こうした人々だけでなく、長い時間をかけて進化してきた技術、共同で積み重ねてきた成果、生まれたばかりのスタートアップ企業、巨大な公的研究機関などの働きも欠かせなかった。"

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