1,800円以上の注文で送料無料

道化師の退場 の商品レビュー

2.9

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説家『来宮萌子』が殺害され、友人の娘で彼女が引き取り面倒を見ていた『永山春佳』が容疑者として連行された。その後春佳は「彼女の死に対して、私に責任がある」とだけ話し、留置所で自殺、事件は被疑者死亡として終わりを告げた。 翌年、春佳の息子『櫻登』は春佳がマネージャーをしていた『桜崎真吾』に会うためにホスピスを訪れた。自身が演じた当たり役『道化師』の愛称を持つ役者であり、難事件をいくつも解決したことで知られる桜崎は、現在末期癌で余命幾ばくもない状態だった。 そんな桜崎に母の無実の証明をしてもらうため櫻登が事件を調べ始めた矢先、作家の元夫が殺される。 犯人は誰か?それはもちろん重要なのだけど、大分変った人が多すぎる。第一主人公はずけずけと人のものおじや遠慮というものがないのになぜか人に好かれやすいが、感情が欠落しているような印象がある。探偵は偏屈だし、夫と三人の子供を捨てて唯一の友人の娘を育てる作家…事件の真相にもかかわってくることだが、変人が多すぎて気が散ってしまう。 殺人事件に関しても、元夫の医師の殺害動機は取ってつけたようだし、作家殺しはできなくはないだろうけど、難しくないか?2階の犯行は車いすでは無理と仮定させるためだけど、初老と思われる年代の女性が抱えて2階に上がるとか、這って降りるとか、そもそもそんな苦労をして2階に上がらずともという気がする。 そして頭部移植。何かに関わってくるとは思ったけど、そんなストレートに。跳躍ってそういうこと?脳移植とかならまだありそうだけど、頭部すげ替えはさすがにとんでも設定。何より『円城寺』君が可哀そうすぎる。親に疎まれ、叔母に殺人犯に仕立て上げられそうになるし、極めつけに体だけ必要とされるなんて。やっぱり探偵が一番やばかった。

Posted byブクログ

2023/11/09

うーん、それしか感想が浮かばない。 面白くない訳ではないし嫌な訳でなく、 あぁそうなんだなって言う納得感が残った。

Posted byブクログ

2021/03/19

読み終わってどう思っていいのか、わからなくなる不思議な作品ですね。 全ては主人公の中で始まり、終わるという感じなのかな。 自分には何とも言えないですね。

Posted byブクログ

2021/03/15

36個の作家のファンには悪いけど、何を書きたかったのか全くわからない。主人公の想いも周りの登場人物の役割もモヤっとしたまま終わった。読書時間が残念でした。

Posted byブクログ

2021/03/05

櫻登はあるホスピスを訪ねた。会いたかったのは桜崎真吾、往年の名俳優であり、名探偵であった。さらに、彼は櫻登の母の知人でもあり、父であるのかもしれなかった。その疑問をぶつけるも桜崎には一蹴されてしまうが、櫻登がもたらしたもうひとつの議題には興味を示した。それは、櫻登の母永山春佳が犯...

櫻登はあるホスピスを訪ねた。会いたかったのは桜崎真吾、往年の名俳優であり、名探偵であった。さらに、彼は櫻登の母の知人でもあり、父であるのかもしれなかった。その疑問をぶつけるも桜崎には一蹴されてしまうが、櫻登がもたらしたもうひとつの議題には興味を示した。それは、櫻登の母永山春佳が犯したとされる殺人事件。櫻登は母の無罪を信じており、動けない桜崎にかわって捜査を始めるが……。 関係者が絡みに絡んでほぐしていくのはなかなか楽しい。櫻登もたしかにちょっと壊れてるけど、なんか憎めなくてかわいい。内容はわりとドラマティックなんだけど櫻登の性格のせいもあってかなり淡々としてるけど、雲に巻かれるほどでもなくほどよくスッキリ。果たして退場した道化師は一体誰だったのか。

Posted byブクログ

2019/11/21

読みやすかった。 櫻登の淡々とした感じがよかった。 最後は、ふーん、道化師退場していないよね('_')

Posted byブクログ

2019/10/12

櫻登のキャラがなんとも不思議な感じ。 人の懐に入り込むのが得意な、でも、強引でわがままというか。 殺人犯の容疑をかけられたまま自殺した母の容疑を晴らすのは立派なはずなのに、そこに心が動かされないし。 捜査に動くうちに明らかになる様々な事実。 被害者である萠子の、明かされた事実にぞ...

櫻登のキャラがなんとも不思議な感じ。 人の懐に入り込むのが得意な、でも、強引でわがままというか。 殺人犯の容疑をかけられたまま自殺した母の容疑を晴らすのは立派なはずなのに、そこに心が動かされないし。 捜査に動くうちに明らかになる様々な事実。 被害者である萠子の、明かされた事実にぞくっとし。 でも、あのラストはそれどころでない怖さだった。 作品のテイストが一気にひっくり返る。

Posted byブクログ

2019/09/17

小説家を殺した容疑者として逮捕され自殺を図った母の無実を証明しようと試みる息子の永山櫻登。初めて読んだ作家の作品だったが、主人公のキャラクターの設定もユニークで、予想以上に面白かった。

Posted byブクログ

2019/09/01

母親の殺人容疑を晴らすために、母親の過去を知る人に聞き込みをする青年。他人の懐に入り込むのが上手く、重要な情報をどんどん聞き出して真相にたどり着く。嫌な人間関係や事件が隠されていたが、この青年自身もいい人そうにみえて感情がなく表面だけの関係しか作れなさそうで怖かった。

Posted byブクログ

2019/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母親の無実を明るみにするというより真実を知るために、余命宣告された名探偵桜崎の元を訪れる櫻登。淡々とした櫻登の性格がゆえか、事件の全貌も静かに明らかになる感じ。ラストがはっきりと明言されてなかったが想像できたものは、確かに衝撃を受けた。

Posted byブクログ