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月と珊瑚 の商品レビュー

3.6

19件のお客様レビュー

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2024/08/02

娘が学校図書館から借りてきたのを拝借して読んだけどめっちゃ面白い。沖縄の女性の話がズドンと描かれつつ、現代的でさわやかでもある。真ん中まで読んで涙ボロボロ。最後はみずみずしくさわやかな読後感。

Posted byブクログ

2024/05/20

課題図書と言うことで読み始めました。 本州の小学校では、戦争についての学習は広島か長崎がほとんどだった気がします。今でも米軍基地があるのに沖縄と戦争が結びつきにくい。東京からの転校生と沖縄の子との、色んな点での温度差は戦争を知らずに育った大人世代の自分も同じだと思いました。 ジュ...

課題図書と言うことで読み始めました。 本州の小学校では、戦争についての学習は広島か長崎がほとんどだった気がします。今でも米軍基地があるのに沖縄と戦争が結びつきにくい。東京からの転校生と沖縄の子との、色んな点での温度差は戦争を知らずに育った大人世代の自分も同じだと思いました。 ジュリと言う言葉も私は初耳でしたが、日本の教育もちゃんと変わって来ているんですね。

Posted byブクログ

2023/01/03

沖縄に住む6年生の珊瑚は勉強は苦手。 一緒に住んでいるルリバーは沖縄民謡歌手で、珊瑚も小さい頃から民謡を教えてもらっている。 お母さんは九州で働いて、お父さんはいなくて、 ときどき恥ずかしい気持ちで子ども食堂でご飯を食べさせてもらっていて、珊瑚の家は正直貧しい。 同級生の詩音...

沖縄に住む6年生の珊瑚は勉強は苦手。 一緒に住んでいるルリバーは沖縄民謡歌手で、珊瑚も小さい頃から民謡を教えてもらっている。 お母さんは九州で働いて、お父さんはいなくて、 ときどき恥ずかしい気持ちで子ども食堂でご飯を食べさせてもらっていて、珊瑚の家は正直貧しい。 同級生の詩音にひらがなばかりの作文をバカにされ、珊瑚は漢字の勉強を始める。 そんな頃に、本土から転校してきた月(るな)のミステリアスな雰囲気に、珊瑚の心は釘付けとなる。 月のボーイッシュな姿とさりげない優しさ。 詩音のちょっぴり偉そうだけど相手を思う気持ち。 くるみの貧困に関係なく付き合ってくれる友情。 日常の上空を飛ぶ戦闘機の音、辺野古に米軍基地建設の話、 悲惨な沖縄で起きた戦争、貧しくてジュリとなった珊瑚のひいおばあの話 6月23日の沖縄で慰霊の日に向けて、沖縄で暮らす子どもたちのそれぞれの思い。 沖縄が抱えている問題がぎゅっと詰まっていながらも 重くない感じで優しさに包まれている一冊。 色んな人がいて良い。戦争や平和について。 2020年高学年むけ課題図書。

Posted byブクログ

2022/09/30

子どもが読んだので私も読んでみた。 沖縄の小学生の生活を垣間見たのだと思う。九州にお母さんが出稼ぎに行っているとのこと。珍しい方の家庭なのかもしれないが、そんな設定ということは、そういう家庭がきっとあるんだろう。東京に住んでいる私たち家族は思ったこともない話だけれど、地域格差なん...

子どもが読んだので私も読んでみた。 沖縄の小学生の生活を垣間見たのだと思う。九州にお母さんが出稼ぎに行っているとのこと。珍しい方の家庭なのかもしれないが、そんな設定ということは、そういう家庭がきっとあるんだろう。東京に住んでいる私たち家族は思ったこともない話だけれど、地域格差なんだろうと思う。 内容自体はそんなこととは全然関係なしに、普通の話だった。というか読んだ直後の今だって何が語られてたか覚えていないくらいの軽い話だった。友達がどうとかの。

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2022/08/15

現代に生きる沖縄の少女たちの日常。戦闘機が低空で飛ぶのが当たり前になっている世界。慣れすぎて怖いとも思わない。しかし沖縄以外から来た転校生たちに触発されておかしいと思うようになる。住宅地を飛ぶ戦闘機、基地反対の座り込み、遊郭に売られたジュリ、貧困率の高さ、そして沖縄であった戦争の...

現代に生きる沖縄の少女たちの日常。戦闘機が低空で飛ぶのが当たり前になっている世界。慣れすぎて怖いとも思わない。しかし沖縄以外から来た転校生たちに触発されておかしいと思うようになる。住宅地を飛ぶ戦闘機、基地反対の座り込み、遊郭に売られたジュリ、貧困率の高さ、そして沖縄であった戦争のこと。沖縄の小学生たちが、沖縄の未来を考え未来を真剣に想う。その純粋さが眩しい。

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2022/08/06

小5の娘に薦められて読んだ。 子供向けの友情ものかと思いきや、沖縄のリアルな話を子供目線で書かれた物語だった。まぁ子供向けの本であることに変わりはなかったけど。 頑張り屋で、貧乏な境遇に少し劣等感を持つ珊瑚が、華やかな転校生、月に憧れを抱きつつ仲良くなっていく。 また一緒に二...

小5の娘に薦められて読んだ。 子供向けの友情ものかと思いきや、沖縄のリアルな話を子供目線で書かれた物語だった。まぁ子供向けの本であることに変わりはなかったけど。 頑張り屋で、貧乏な境遇に少し劣等感を持つ珊瑚が、華やかな転校生、月に憧れを抱きつつ仲良くなっていく。 また一緒に二人で住んでいるおばあちゃんの、過去も段々とわかってくる。それを受け止められるように成長する珊瑚。 物語の途中にそれとなく沖縄の現実や、過去の苦しみも描かれる。なかなか重い。 うまく文がまとまらなかったが、ちょっとジーンときたり、そうなんだよなー、と真剣になったり、を繰り返した。 良い話だった。

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2022/04/16

那覇の小学六年生の女の子、珊瑚が主人公。家は貧しい。子ども食堂で食べるカレーがひそかな楽しみ。勉強が苦手。祖母は酒場で歌う民謡歌手。珊瑚も民謡を習っている。 祖母や曾祖母の過去、地域の人たちの暮らし、育まれる友情、初潮を迎えたときのこと、東京からの転校生をベルばらのオスカルに重ね...

那覇の小学六年生の女の子、珊瑚が主人公。家は貧しい。子ども食堂で食べるカレーがひそかな楽しみ。勉強が苦手。祖母は酒場で歌う民謡歌手。珊瑚も民謡を習っている。 祖母や曾祖母の過去、地域の人たちの暮らし、育まれる友情、初潮を迎えたときのこと、東京からの転校生をベルばらのオスカルに重ねて憧れる気持ち、等々がつまった物語。 特に印象に残ったのは、東京からの転校生(ややこしいがオスカルとは別人)である詩音が、戦闘機の音を聞いてパニック状態になるシーン。慣れっこでちっとも怖くないし「戦闘機は落ちない」と信じている珊瑚は、「戦闘機は落ちないからだいじょうぶ」と、その音に負けないように大きな声で言う。戦闘機が去ったあと、詩音は「あのねえ、オスプレイは名護の海岸に落ちたのよ!知らないの?ニュースを見ないの?」と怒ったように言った。珊瑚は知らなかった。ひとりで家にいるときはお笑いやアニメを見る。実をいうと、テロが起きたとか虐待で親が子を死なせたとかそんなことを聞かされるニュースを、怖くてひとりで見られないのだ。そして詩音とのこの会話以降、珊瑚も戦闘機の音が怖いと思うようになる。 「基地と隣り合わせの日常」については、「そういうことなんだ」と目が開かれる思い。「ニュースが怖いから見ていない」については私も同じで、たまにものすごく恥をかく(あるいは明らかに恥をかかないように口をつぐむ)ことがある。変なところで共感してしまった。 ちょっと世界が広がる良い読書だった。

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2022/02/22

日記を交えながら、わかりやすい言葉で沖縄での暮らしや歴史について書かれている。 子ども目線なので、内容がすっと入ってきた。

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2021/09/12

とてもわかりやすく、沖縄の現在と過去を教えてくれている。 子供目線で沖縄を伝えてくれるのはとてもとても感情移入しやすかった。 突然、そして不条理にたくさん大変な思いをしなければならなかった沖縄… もっと、せめて日本に住んでる人全員がきちんと歴史を学んで考えていかないといけない。 ...

とてもわかりやすく、沖縄の現在と過去を教えてくれている。 子供目線で沖縄を伝えてくれるのはとてもとても感情移入しやすかった。 突然、そして不条理にたくさん大変な思いをしなければならなかった沖縄… もっと、せめて日本に住んでる人全員がきちんと歴史を学んで考えていかないといけない。 子供から大人まで読むべき本やった。

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2021/05/02

2020年度読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書 沖縄でおばあと暮らす、珊瑚という名前で勉強が苦手な6年生の女の子が漢字を覚える為に日記を書き始めた。母親は大阪で美容師として働いていて、おばあは琉球民謡の歌手で夜の居酒屋などで歌っている。そんな珊瑚の前に現れた転校生やクラ...

2020年度読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書 沖縄でおばあと暮らす、珊瑚という名前で勉強が苦手な6年生の女の子が漢字を覚える為に日記を書き始めた。母親は大阪で美容師として働いていて、おばあは琉球民謡の歌手で夜の居酒屋などで歌っている。そんな珊瑚の前に現れた転校生やクラスメイトの中で成長していく姿を描いている。 読後感爽やか。沖縄の辛い過去や、偏見も描きつつ、人の心の温かさがクッキリと印象に残った。

Posted byブクログ