おとろし屏風 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ぬりかべの娘の五作目。 前作から続いている、九十九字屋のあるじ冬悟のお話。 母を取り殺した女の怨念、それを冬悟のせいだと言う兄、周音。 前のあるじキヨも登場(?)して、 女の気持ちを、冬悟の過去、ナツの疑問を解きほぐしていく。 シリーズの山場ともいえるお話だが、 ナツが亡霊につきまとわれるところから、 するりとそのお話に入っていくところが良かった。 ナツ自身、ぬりかべになってしまった父親のせいで苦労もしているのに、 心根の良さといういか、優しさが出ていて。 イメージを押しつけられる気がして、あまり表紙絵は見ないのだが、 ぬりかべのおとっつあんが酔いつぶれているのは、微笑ましかった。 人の姿で。
Posted by
話も練り込んであって、とても面白かった。あやかし同心シリーズもですが、霜島さんの時代物って本当に面白い。それ以外の本の表紙はライトノベルっぽいので、読んでいないのですが。
Posted by
- 1