透明なきみの後悔を見抜けない の商品レビュー
「熱血漢な野末一樹の後悔」 日記に綴られた想い。 自分に出来ることは何なのか悩んだだろうが、話を聞いてくれるだけでも心の支えには十分だったろ。 「負けず嫌いな海老原実果の後悔」 絶対に謝りたくない。 手離したくない居場所を見つけたからこそ、何か言われて喧嘩になった時も認めたくな...
「熱血漢な野末一樹の後悔」 日記に綴られた想い。 自分に出来ることは何なのか悩んだだろうが、話を聞いてくれるだけでも心の支えには十分だったろ。 「負けず嫌いな海老原実果の後悔」 絶対に謝りたくない。 手離したくない居場所を見つけたからこそ、何か言われて喧嘩になった時も認めたくなかったのだろ。 「さみしい相沢加子と相良薫の後悔」 助けたかった相手は。 何が未練なのか全く分からないからこそ、色んな話をしながら少しずつ知っていき見つけたのだろう。 「透明なきみの後悔を見抜けない」 どうしても会いたい。 勘違いをしていたが、一緒にいる時間が大切だったからこそ居なくても語りかけてしまったのだろう。
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短時間でさらっと読める恋愛ミステリー。連作短篇になっています。 恋愛要素もミステリー要素もそこまで強くはないですが、きれいにまとまっていて優しい気分になれる本です。 裏表紙のストーリー紹介にある”ぼく”が主人公というわけではないので、読み始めてから少し驚きました。でもこの”ぼく”...
短時間でさらっと読める恋愛ミステリー。連作短篇になっています。 恋愛要素もミステリー要素もそこまで強くはないですが、きれいにまとまっていて優しい気分になれる本です。 裏表紙のストーリー紹介にある”ぼく”が主人公というわけではないので、読み始めてから少し驚きました。でもこの”ぼく”の話が一番すきかもしれません。 静岡が舞台なので、地元の方が読むとまた感慨深いかもしれません。 タイトルと表紙がすごくあっていて、とても綺麗なのも推したいポイント。
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1時間半?くらいでさくっと読めた。 ほどほどにミステリーでほどほどに恋愛小説!なんといってタイトルがきれい。 若干読めてしまいつつも、なるほど!と思う仕掛けもきっちりと。1話完結と思いきや、ラストは全てがきれいに繋がるのでとっても気持ちよく読めます。 強いていうなら主人公の抱えて...
1時間半?くらいでさくっと読めた。 ほどほどにミステリーでほどほどに恋愛小説!なんといってタイトルがきれい。 若干読めてしまいつつも、なるほど!と思う仕掛けもきっちりと。1話完結と思いきや、ラストは全てがきれいに繋がるのでとっても気持ちよく読めます。 強いていうなら主人公の抱えてるものの感じが少しわかりづらかったというか、つながらなかった。
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気がつくと駿府公園の中央広場にいた。ぼくは――誰なんだ? 記憶を失ったぼくに話しかけてきた、柔らかな雰囲気の大学生、開登。人助けが趣味だという彼と、ぼくは失った過去を探しに出かける。心を苛む焦燥感。そして思い出す。ぼくは教師で、助けたい子がいるんだ! だが、ぼくの過去には驚きの秘...
気がつくと駿府公園の中央広場にいた。ぼくは――誰なんだ? 記憶を失ったぼくに話しかけてきた、柔らかな雰囲気の大学生、開登。人助けが趣味だという彼と、ぼくは失った過去を探しに出かける。心を苛む焦燥感。そして思い出す。ぼくは教師で、助けたい子がいるんだ! だが、ぼくの過去には驚きの秘密が……!? 本当の自分が見つかる、衝撃と感動が詰まった恋愛ミステリー。
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読みたいと思ったきっかけは静岡書店大賞選出。知っている場所が出てくるかしらという軽い気持ちでした。駿府城公園で記憶を失った状態で目覚め、途方に暮れるぼくに声をかけてきたのは大学生開登。彼と一緒に過去の自分を探すことになりますが…。基本は開登を中心にした連作短編。温かくて悲しくてほ...
読みたいと思ったきっかけは静岡書店大賞選出。知っている場所が出てくるかしらという軽い気持ちでした。駿府城公園で記憶を失った状態で目覚め、途方に暮れるぼくに声をかけてきたのは大学生開登。彼と一緒に過去の自分を探すことになりますが…。基本は開登を中心にした連作短編。温かくて悲しくてほろほろ涙がこぼれそうになる短編は最後に大きな展開を見せます。最後まで読むと、ちゃんと伏線がいくつも思い当たる優しい恋愛ミステリ。タイガということで軽めのものを想像していましたが想像以上に良かった。前2作も是非読んでみたいです。
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幽霊が出てくる話しとは知らず読んだ。 幽霊と人間の恋愛ミステリーって感じ。 泣けたりするほどではないんだけど じわーっと心に染みる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
幽霊が見える主人公は、成仏できない幽霊の後悔をはらす手伝いをすることを日課とし、数々の幽霊を助けるお話。 カテゴリ的には恋愛ミステリに近いのかな。 読みやすく、きれいに終わっているので読んでいてストレスがないです。 内容の他に舞台が静岡なので馴染みにある地名が多く出ていて、読んでいて楽しかったです。
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人でも動物でも幽霊でも何でも困っていたら助けずにいられない主人公。幽霊を助けているつもりが実は、のあたりは想像の範囲だが、その先があって良かった。
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天才伊坂幸太郎を彷彿させるラストの見事な伏線回収。やられた。すごい。死人が見える青年。彼はその人の後悔を叶えて成仏させる手伝いをしていた。だが、3話目に出てきた交通事故で死んだ可子という娘に恋をしてしまう。さて、霊と人間の恋は成立するのか。成立するのです。最後に、あっと驚かせる必...
天才伊坂幸太郎を彷彿させるラストの見事な伏線回収。やられた。すごい。死人が見える青年。彼はその人の後悔を叶えて成仏させる手伝いをしていた。だが、3話目に出てきた交通事故で死んだ可子という娘に恋をしてしまう。さて、霊と人間の恋は成立するのか。成立するのです。最後に、あっと驚かせる必殺技が飛び出して二人は結ばれます。これ大逆転劇。大どんでん返し。とんでもない作品が出てきました。一部ご都合主義的な展開はありますが目をつぶりましょう。おすすめの恋愛小説なのであります。映画化希望。
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