超速読力 の商品レビュー
「超速読力」とは、単に速く読む技術ではなく、どのように読んだら内容を理解できるかを問う力。そして、何かしらの本を読んだら、その中身についてのコメントまたは要約を言えるかを問うてる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
さすが齋藤孝氏の「読書」に関する本にはハズレなしだ。本書も面白く読めた。 そもそも、「本はじっくり味わって読もう」と言いそうな齋藤氏だけに、「超速読力」なんて本を出されたことに少々驚きがあり、どんなことが書かれているのだろうと興味深々で読んだ。 どちらかというと、本書は「速読をせまられたとき」「速読しなければならない状況に追い込まれたとき」などにどう速読をこなすのかというのがメインの趣旨のようではあるが、著者の本音としては、多くの本との出会いをつくるのに、この「超速読力」が役に立つのだと言いたいのだと思う。 本書の途中で宮本武蔵の言葉が紹介されている。「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする」とするという剣の修行の言葉だ。それをもじって著者は「千冊を鍛とし、万冊を錬とする」と言っていた。 世の中の読書家の人はだいたい1000冊の単位で本を読んでいき、10000冊までいくと、本を見る目ができてくると感じるのだそうだ。 齋藤氏自身、まぁ学者であるのでそれは常識なのかもしれないが、1日に新書1冊は読まれていると書かれていた。その齋藤氏が驚いていたのは、「打ちのめされるようなすごい本」の著者で、ロシア語通訳をされていた米原万里さんの1日に7冊読むことを習慣とされていたという事実。人生で4桁を読める人は超人としか私には思えない(笑)。 本書に書かれていたが目次は大事だ。本書の目次は、大目次だけピックアップするとこんな感じだ。 第1章 「超速読力」を身につける基礎準備 心構え 第2章 「超速読」のやり方 資料を読む 第3章 「超速読」のやり方 新書、実用書を読む 第4章 「超速読」のトレーニング 第5章 高度な「超速読」 小説・古典を味わう 第6章 実際に小説や古典を「超速読」してみよう 心構えから実践、そして実践も高度なものへと展開あれている。この目次は、本書自体を「超速読」するのに非常に役立つ構成となってる。 第6章の実践で登場するのは、こんな著名な方々の名著。 デカルト「方法序説」 宮本武蔵「五輪書」 サン・テグジュペリ「星の王子さま」 プラトン「ソクラテスの弁明」 ニーチェ「ツァラトゥストラ」 マルクス/エンゲルス「共産党宣言」 齋藤氏は、読書のモチベーションを刺激してくる。 自分が、本書の中でもっとまっとうな意見として感じたのは、第4章の中の「知識量を増やせ!知っていれば読むスピードが速くなる」。知識が増えれば読むスピードが増す。読むスピードが増せば知識が増える。これは相乗効果だ。テクニックを度外視した基本中の基本だと思う。
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重要なところを瞬時に見極めて超速読をしよう、という内容なのに、だらだらと書かれている謎の本。筆者の言い分だと、この本もほとんど重要なことが書かれていないのでは。この本も3分で読まれると思って書いたのかな。 そして、この本の重要なところは赤字になっているので、練習にもならない謎の本...
重要なところを瞬時に見極めて超速読をしよう、という内容なのに、だらだらと書かれている謎の本。筆者の言い分だと、この本もほとんど重要なことが書かれていないのでは。この本も3分で読まれると思って書いたのかな。 そして、この本の重要なところは赤字になっているので、練習にもならない謎の本。ウケたw 筆者の言いたいことが読み手に伝わらなくても、読み手の解釈は自由だし、加工して取り入れてもいいわけだし、まあ、超速読で良いのだな〜という感想。
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斎藤先生が超速「書」力で仕上げたと思われる1冊。これまでの先生の著作で提案されてきた読み方が、例の「八双飛び」的なネーミングで紹介されている。今までの先生の本を読んでいたら特別新しい情報はない。先生の読書論については初期の作品の方が読みどころがあると思う。
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読み終えて1週間たったら1割しか覚えていないから、最初から1割しか読まなければよい。エッセンシャルに1割をピックアップできれば、1冊5分でいける、っていう発想。その結果1%になってませんかね。。。不要な部分は読まんでいいと繰り返し主張されるので、赤文字と太文字しか読まなくていい本...
読み終えて1週間たったら1割しか覚えていないから、最初から1割しか読まなければよい。エッセンシャルに1割をピックアップできれば、1冊5分でいける、っていう発想。その結果1%になってませんかね。。。不要な部分は読まんでいいと繰り返し主張されるので、赤文字と太文字しか読まなくていい本。するとこの本の大部分は資源の無駄。地球にやさしくない。
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・「超速読力」とは資料や本をパッと見た瞬間に、内容を理解し。コメントを言える力。 ・小説などを楽しむ読書のために使う力ではなく、資料・ネットを読むときや、新書・実用書など情報を得るため、または古典としておさえておきたい読書のときに使う力。 ・さらに読んだものにコメントが言える...
・「超速読力」とは資料や本をパッと見た瞬間に、内容を理解し。コメントを言える力。 ・小説などを楽しむ読書のために使う力ではなく、資料・ネットを読むときや、新書・実用書など情報を得るため、または古典としておさえておきたい読書のときに使う力。 ・さらに読んだものにコメントが言える。 コメントが言える、という点が「超速読力」のポイント。 ひと晩のうちに10冊読破しなければならない事態。大量の情報をざーっと流し込んで、それに対してコメントが言える能力が必要→「超速読力」 「超速読力」は誰でも簡単にすぐ身について、上達も速い。 本を速く読む必要のない方は読まなくていい本だと思います。仕事や学業でどうしても速く読まなくてはならない方や、たくさんの知識を時間をかけずに得たい方に有益な方法だと思います。 ゆっくり小説を味わいたい方には不要な本です。 そういう方にはむしろ邪道と思われるかもしれません。 でも、以下のような場合は覚えておくと助かるかもしれません。 ・一時間後に芥川賞作品についてコメントを言わなければいけないのに全然読んでいない。 ・会議の資料にいきなり目を通さなければいけない。 ・レポートの提出の期限に間に合わない。 私は特に速く読む必要は全くないのですが、やり方を知っているのと全く知らないのでは違うので、一応こういう方法があるのを知って有意義であったように思いました。 又、最終章の古典の「超速読」は私はやってみる価値があるかもしれないと思いました。 どういう方法かについては、本書をお読みください。
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