キャット・パーソン の商品レビュー
短編集。表題作「いいなって思った男と、キスをしたところで違和感を感じたけど、セックスしたらやっぱりすごく無理だったとき」の話。はぁ無理だったって終わりにしたはずなのに、相手には気に入られちゃうやつ。 他のお話はケータイ小説くらいのつまらなさだった。
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キャット・パーソン、噛みつき魔、死の願望など12短編集。#MeToムーブメントの中、女性の恐怖・罪悪感・無力感、加害者/被害者のあいだに横たわるグレーゾーン。サディズム、堕落、復讐、嫉妬といったダークな側面。 解説で、アメリカで大反響になっていたと知りました。徹底した女性感覚や...
キャット・パーソン、噛みつき魔、死の願望など12短編集。#MeToムーブメントの中、女性の恐怖・罪悪感・無力感、加害者/被害者のあいだに横たわるグレーゾーン。サディズム、堕落、復讐、嫉妬といったダークな側面。 解説で、アメリカで大反響になっていたと知りました。徹底した女性感覚やフェミに、そうかもと思いました。前提になってる青少年文化の違い、大きいなぁ。
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ホラーだ。途中で怖くなって本を置いたほどホラー。人間の欲の冷ややかさが怖い。 HBOによるドラマ化や、「ムーンライト」や「レディバード」を作ったA24がホラー映画の脚本依頼をしたというのも分かる!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わるのにやたら時間がかかったが、かなりおもしろかった! ほぼすべての話が「そう来たか」と思うラストで、かなりユニークな発想の人だなぁと感心しながら読んでいた。 それでいて、主人公の内面というか心の動きはどこかなじみがある不思議。 まるでガールズ・トークの延長みたいで、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」を見る時の感覚と似てる。自分の友達が酔った勢いでぶっちゃけている話を「うっそー!」とか言いながら聞いているみたいな感じ。 ただ、あとがきでも翻訳の方が書かれていたが、全編にサディズムな気配が漂っていて、話によってはその色がすごく強くて、そうした話はあんまり好きじゃなかった。私はその嗜好は皆無の人間なので。 でもサディズム薄めの作品(半分くらい?)は好きだった。 やっぱり話題になった「キャット・パーソン」は圧倒的におもしろかった。 笑えたし、あるある、と思う。 いや、ないんだけど、「ありえる」と思う。 猫を飼ってるとかやたら言うのに、家に行くと全然猫の気配がなかった、ってあたり、妙にリアルだと思った。まれにそういう「言動の ”不思議な不一致さ” による違和感」のある人が世の中にいる。つまり、意味不明の嘘をつく人。昨今はSNSのおかげで増えてるかもしれない。 そして、この話は男の人は嫌いだろうなぁ、と思う。女ってこえぇ、とか思うんじゃないかな。どうですかね? 「過去につきあった女性はみんな喜んだ」とかいうレベルのセックス自慢をする男がたまにいるが、そういう話を聞くといつも「下手でもそのまんま正直に言う人なんかいるわけないだろ」と、もちろん声に出さず心の中で思うのだが(残念ながらその手の男とは付き合ったことがないので、真偽のほどは永遠に不明)、そんなシンプルマインドな男性陣にこの本をぜひ読ませてみたい。なんだこの話ーっ、俺はこんなんじゃない!とか言いそう。 他に好きだった話は、「ルック・アット・ユア・ゲーム・ガール」と、「プールの中の少年」。この二つはもう、か、な、り、好きです。 少女特有のこの邪悪さ。エロさ。扱いにくさ。これは男性作家には書けないだろうなぁ。 男性の思い描く透明で神秘的な少女像(最近の村上春樹は特にそっち傾向が強めに思う)も、フィクションとかある種の象徴としては別に悪くないし、それはそれでけっこう好きだけど、やっぱり「作り物」感はある。もちろん感じ方は人によると思うけど・・・。 「プールの中の少年」に見える少女たちは生々しくて意地悪で、それに対して、中年になった元プールの中の少年のリアクションがこれまた非常におもしろかった。 楽しんで読んだ。
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ニューヨーカー誌に掲載された表題作がネットで評判になり(バズり)、それをきっかけとして生み出された短編集らしい。『キャット・パーソン』を『キャット・ピープル』と混同し、ナタキン主演の古い映画のような話かと思い読んでみたが……うーむ、全然違った(^_^;)。12編の短編が収められて...
ニューヨーカー誌に掲載された表題作がネットで評判になり(バズり)、それをきっかけとして生み出された短編集らしい。『キャット・パーソン』を『キャット・ピープル』と混同し、ナタキン主演の古い映画のような話かと思い読んでみたが……うーむ、全然違った(^_^;)。12編の短編が収められているが、それぞれに異なる味わい。恋愛物もあるし、ホラーも、ファンタジーもある。共通しているのは、どれも「はぁ?」となる終わり方だ。よく言えば奇妙な味、悪く言えば尻切れトンボかな。読み手を選ぶようで、この作家、合わないかも……。
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