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旧友再会 の商品レビュー

3.4

31件のお客様レビュー

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2024/06/21

久々の重松さん。 相変わらず、この世代(私の世代)の話がうまい。 最後の「ある帰郷」は、ちょっと泣きそうになった。 息子は父親の気持ちなど知らぬ。 ちゃんと大人になるのだ。

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2024/06/18

家庭内、昔の同級生、親子の別れ、心の機微を描くのがほんとにうまいね、重松さん。 つい自分を置き換えたくなる登場人物の年齢が、どんどん上がっていくことに苦笑。 @恍惚の人、に近づきつつある。

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2024/06/10

いろいろな再会が描かれた短編集。 「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」、どれも私にとっては身近なことのように感じた。 定年退職が見え隠れし始め、自分の老後についても少しずつ考え始め、高齢者となった親を思い、成長した子どもを思い…そんな年齢になってきた...

いろいろな再会が描かれた短編集。 「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」、どれも私にとっては身近なことのように感じた。 定年退職が見え隠れし始め、自分の老後についても少しずつ考え始め、高齢者となった親を思い、成長した子どもを思い…そんな年齢になってきた私。どの話もズキッとしたり、ホロリとしたり。 「ホームにて」と「どしゃぶり」が特に印象的だった。

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2024/01/13

久しぶりの重松さんです。 2000年に私が全読了本の感想を書き残すようにしてからは一番多く読了した(68作品)作家さんです。もっとも流石に少しマンネリ感を感じて、2020年『永遠を旅する者』を最後に少し冷却期間を置くことにし、しばらく手を出していませんでした。 「あの年の秋」「旧...

久しぶりの重松さんです。 2000年に私が全読了本の感想を書き残すようにしてからは一番多く読了した(68作品)作家さんです。もっとも流石に少しマンネリ感を感じて、2020年『永遠を旅する者』を最後に少し冷却期間を置くことにし、しばらく手を出していませんでした。 「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」の5編。「どしゃぶり」は150ペーほどある中編です。中年~初老男性を主人公に、親の介護、故郷との決別、離婚、そんな状況を舞台にしたした物語群です。 一人称小説です。様々な事態に接し、主人公が心の中で想いを語りますが、実はその深層には別の想いが流れていることを匂わせます。重松作品では良く使われる手法です。 やはり上手く「泣かせ」てくれます。初老の男性の「悲哀」も心に沁みます。でも、どこか既視感が漂います。 やはり、もう少し冷却期間が必要なようです。

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2023/07/08

「ホームにて」は、泣いてしまった。 お蕎麦が食べたくなる。 「どしゃぶり」も良かった。部活は、勝ち負けは関係ない。楽しければいい。という考え方と、勝つ喜び、負ける悔しさを味わうことが大事という考え方。アーケードが撤去されたばかりの商店街を舞台に、懐かしい思い出と厳しい現実が、重...

「ホームにて」は、泣いてしまった。 お蕎麦が食べたくなる。 「どしゃぶり」も良かった。部活は、勝ち負けは関係ない。楽しければいい。という考え方と、勝つ喜び、負ける悔しさを味わうことが大事という考え方。アーケードが撤去されたばかりの商店街を舞台に、懐かしい思い出と厳しい現実が、重松清さんらしいと思う。

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2023/04/04

重松清らしい、ほのぼの、ジーンの人生訓を感じるような小説の数々だった。重松清作品は、一時期、重ねて読んでいた時期を経て、しばらくご無沙汰だったけど、安定の中身で、心が疲れた時のビタミン剤のようなものだなぁと思った。

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2023/02/14

「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」 5話収録の短編集。 重松さんらしさ全開の1冊。 大きな事件や事故が起こるわけでもなく、どこにでもいそうな人々の日常が淡々と描かれている。 誰もが平等に年を重ねていくけれど、未来は良い事ばかりじゃない。 仕...

「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」 5話収録の短編集。 重松さんらしさ全開の1冊。 大きな事件や事故が起こるわけでもなく、どこにでもいそうな人々の日常が淡々と描かれている。 誰もが平等に年を重ねていくけれど、未来は良い事ばかりじゃない。 仕事の挫折、離婚による一家離散、親の病気や介護。 予期していない事が起こるのが人生だと言えばそれまでだけど、幸せだった時を回想する事で、余計に辛くなる事もある。 父が存命の頃、私が実家へ帰省し、再び自宅に戻る時の、あの寂しそうな後姿は今でも忘れられない。

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2023/01/15

5編からなる短編。作者は私とほぼ同世代。言わんとする事も言いたい事も凄くわかる。人生半分過ぎていろいろあって、出会いも別れもあり、そしてまた再会する。だけどそれは過去と同じではなくそれぞれ積み重なった時間があり、物語の中に過去の郷愁を感じつつ辿りついた今に思い至る。大事件が起こっ...

5編からなる短編。作者は私とほぼ同世代。言わんとする事も言いたい事も凄くわかる。人生半分過ぎていろいろあって、出会いも別れもあり、そしてまた再会する。だけどそれは過去と同じではなくそれぞれ積み重なった時間があり、物語の中に過去の郷愁を感じつつ辿りついた今に思い至る。大事件が起こった訳でもない5編のストーリーに随分気持ちを持っていかれました。

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2022/08/15

渋い話が続き、平成初期に子供だった自分でも共感できる部分が多かった。 今の時代の考え方が分かるし、正しいと思うけど、なにか違う気もする。 昔は良かったというだけでなく、このままでいいのかと昔の良さを深く心の隙間を埋めるように掘り下げてくれる小説だった。

Posted byブクログ

2022/03/19

まぁ、人情話の範疇に入る話だと思う。 私の印象としては、これらの人情話は少し盛り過ぎ。多少の演出は作者の仕事だろうが、実際はこれ程湿っぽくはないと思うが。

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