佐々井秀嶺、インドに笑う の商品レビュー
佐々井みのるさんこと、佐々井秀嶺。 インド仏教1億5千万人の頂点、最高指導者は、日本人の僧侶であった。「ジャイ ビーム!」と口々に叫ぶ信者の真ん中で「私は小さな坊主です。命懸けで差別や貧困と闘っていく所存である!」と。 市井の人々の声に耳を傾け、時には悪魔祓い、インドの秘密警察と...
佐々井みのるさんこと、佐々井秀嶺。 インド仏教1億5千万人の頂点、最高指導者は、日本人の僧侶であった。「ジャイ ビーム!」と口々に叫ぶ信者の真ん中で「私は小さな坊主です。命懸けで差別や貧困と闘っていく所存である!」と。 市井の人々の声に耳を傾け、時には悪魔祓い、インドの秘密警察と対決、陰謀渦巻くアーグラーや大荒れの記者会見に臨む。食事はお供物をいただき、儲けたお金は騙されながらも病院や学校を建てインドに貢献していく。 そんな元日本人、インド国籍を何とか有した佐々井さんに密着取材を重ねて一冊にまとめあげた。とても読みやすく面白く、混沌としたインドをありのまま表現された一冊。 とてもおすすめ! アウトカースト不可触民 僧侶、王族や戦士、商人、最下位の奴隷と4層になるカーストにも入らない。きつい仕事しか選べず学もなく、触ると汚れると言われていた人々が全人口13億の2割もいる p.37 佐々井さんの生まれは岡山、菅生村すごう。真面目な両親の元、成績優秀、女性に興味ありすぎの子供時代を過ごす。 佐々井さんの祖父、土井家は近郊では有数の金持ち庄屋だが、女狂で家から追い出され父である秋夫さんは奴隷のような生活から一代で佐官業をなし母、澄子さんと結婚。p.48〜 卵重箱で高校入試を突破するも、酒に溺れ、大菩薩峠で自殺未遂。津軽海峡、大山に次いで3回目も失敗に終わり、拾われた?救われた真言宗の名刹、大善寺の井上和尚に弟子入り。 負の連鎖をプラスの連鎖に変えていく。それが本当の宗教家の力なのかもしれない。 ニッティコーティ、インドの世渡り術、敵にはあえて友達のようにして近づいて、本心とは逆のことを言う。 法名「秀嶺」高尾山薬王寺、山本秀順から賜る 無情とは、情けが無い、常なるものは無い の意味 3000年前から続くヒンドゥー教に関わるカーストは 僧侶=ブラーミン 王族、戦士=クシャトリヤ 商人=ヴァイシャ 奴隷=シュードラ の4階層、さらにその下、奴隷にも入れないダリット=不可触民は、最底辺のアウトカースト、インド全体の約2割 p. 121 アンベードカルは法務大臣に就任し、ガンジー亡き後不可触民制度廃止の憲法をほぼ1人で作り上げるが、差別は減らない。最後の手段として、仏教への改宗。1956年50万人の不可触民とともに、ビルマから高僧を呼んでナグプールで大改宗式を行う 国旗にも、仏教の法輪、ダルマ、を意味するアショーカ チャクラの図が入っている p.130 ブッダガヤで座り込み抗議、300人の僧が核反対行進をデリーで行うと、佐々井さんも座込み連中とデリーへ乗り込み首相に抗議行動をとる p.155〜
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日本人のお坊さん、佐々井和尚がインド仏教の頂点に立ち、1億5千万人の信者をまとめている。 なぜ、そんな和尚になったのかを密着取材してその人間味を書き記している。凄い人の一言。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
YouTubeの動画よりこの著書に出合う。 何と表現して良いのか戸惑うほどの人間臭さと豪快さが魅力である。 『 佐々井さんがインドで目指している仏教は今の形骸化した日本の仏教ではなく、生活のなかに溶け込んだ実践仏教なのだ。』 わたしの知らないインド・世界だった。 平和な日本では知り得ない、賄賂や陰謀などが渦巻く恐ろしい事態が次々に起こるが、著者のユーモアある温かい文章が、読みやすくしている。 とてもありがたい。 そして、感動をもたらす。 とてつもなくスケールの大きな人生(人)と、感動した。
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ものすごいことをする人はエピソードも桁外れ 色々ぶっ飛んでるわ! 聖人君子なだけじゃない 日本人が知らな過ぎる偉大な日本人
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感想書きました。 https://note.com/ue_shun/n/nbd9e97da0571 https://note.com/ue_shun/n/n73e6a37332a1
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佐々井さんに関する本を読むのは、「必生 闘う仏教」に次いで2冊目です この人の波乱万丈な人生は本当に面白く、また今回は、著者の白石あづささんとの温かい交流も読んでて嬉しくなります。 発言でよく「日本男子たるもの」が出てきます。今こんな発言を日本の著名人がすれば「ジェンダー差別...
佐々井さんに関する本を読むのは、「必生 闘う仏教」に次いで2冊目です この人の波乱万丈な人生は本当に面白く、また今回は、著者の白石あづささんとの温かい交流も読んでて嬉しくなります。 発言でよく「日本男子たるもの」が出てきます。今こんな発言を日本の著名人がすれば「ジェンダー差別」と非難されるかもしれません その活動も一部の人には気に入らないところが有るのかもしれません。 しかし、圧倒的なその存在と意志の強さは、論語の「匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり」を思い起こさせます
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波乱万丈というか、壮絶というか。地元の出身者にこんな人がいたとは。 これを読んだすぐ後に、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を読んだ。インドへ向かう佐々井氏と、ピラミッドを目指す少年が重なる。 だけど、こっちはフィクションじゃないんだよな…。 これだけの人物に、まるで親戚...
波乱万丈というか、壮絶というか。地元の出身者にこんな人がいたとは。 これを読んだすぐ後に、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を読んだ。インドへ向かう佐々井氏と、ピラミッドを目指す少年が重なる。 だけど、こっちはフィクションじゃないんだよな…。 これだけの人物に、まるで親戚のおじいちゃんであるかのように普通に接している著者も只者ではない。
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インド旅行帰国後に読んだ。 こんな日本人いたんだ... と驚愕。 まさに現実は小説より奇なりを地で行ってる人。 全体的に笑えるライトなエピソードになってるが、冷静にやってることが多くの"偉人"と比較しても桁違い。
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カーストの外側にいて”触るとけがれる”とされる不可触民を中心に、仏教に改宗する人々が増えているインド。今やその数、1億5千万人。そして、そのインド仏教最高指導者を勤めるのが日本人僧侶、佐々井秀嶺だ。 と言うと、非常にストイックな人格者の僧侶を連想するかもしれないが、然に非ず。佐々...
カーストの外側にいて”触るとけがれる”とされる不可触民を中心に、仏教に改宗する人々が増えているインド。今やその数、1億5千万人。そして、そのインド仏教最高指導者を勤めるのが日本人僧侶、佐々井秀嶺だ。 と言うと、非常にストイックな人格者の僧侶を連想するかもしれないが、然に非ず。佐々井上人、かなりぶっ飛んでいる。(仏教だけに「仏飛んでいる」か) 若かりし頃はかなりモテたらしく、色恋沙汰に巻き込まれて自殺未遂を3度。反省して仏教の道へ入り、インドでの仏教布教を心に誓うというあたりからして、ちょっと違う。 元々仏教遺跡であった所がヒンドゥー教徒に乗っ取られたと知ると座り込みを実行し、インド政府が核実験を行うと大勢の仏教徒を引き連れて首相官邸まで乗り込む。正義のスイッチが入るともう止まらない。宗教間の陰謀に巻き込まれても、暗殺の危機にさらされても、「これが武士道だ」と言い切って、弱者に救いの手を差し伸べる。パワフルで豪快でストレート。こんな日本人が海外で活躍していることを知ると、こちらも何だか元気が出る。あっぱれ、佐々井上人。 ところで、ガンジーは、実はカースト擁護の立場を取っていたため、インド国内では海外で言われるほどの支持を得ていないらしい。これは意外な事実。
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知人に面白かったとオススメしてもらい読んでみました。 お坊さんの本と聞いて、よくある怒らない穏やかな心になるには、みたいな本だと思ってました。 でも全然違った!!ものすごい波乱万丈な人生を送ってインドで仏教を広める活動をしている、エネルギッシュな猛烈おじいちゃんなお坊さんの本でし...
知人に面白かったとオススメしてもらい読んでみました。 お坊さんの本と聞いて、よくある怒らない穏やかな心になるには、みたいな本だと思ってました。 でも全然違った!!ものすごい波乱万丈な人生を送ってインドで仏教を広める活動をしている、エネルギッシュな猛烈おじいちゃんなお坊さんの本でした! こんなすごいおじいちゃんがいるなんて全然知りませんでした。 秀嶺さんの奇天烈な人生と今の活動を綴っているんだけど、それが私の価値観を飛び越え過ぎて驚きの連続でした。 インドが好きで興味があり、少し知識をつけてきていると思ってたけど、本当の宗教事情をちゃんと分かっていなかったことも分かりました。 なぜ仏教発祥の地なのに、今はほとんど信仰されてないんだろう?と少し前から疑問に思ってた事情も描かれています。 改めてインドの広さと混沌さを垣間見たよう。 いろいろ考えさせられることもあるけど、かなりぶっ飛んでるので取り敢えず、うわー!!ってなりながら面白く読みました。
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