終末の貞子さん の商品レビュー
貞子さんの新しい形。どんどん萌えキャラヒロイン面白ホラーゆるキャラみたくなってる貞子さんですが絶妙に可愛く、絶妙に怖く、絶妙に絶望的ないい塩梅の漫画でした。
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当時、2019年10月 映画『貞子』公開を前に店頭面陳されており衝動買い。 人類の大半が失われ、暴力が吹き荒れる荒廃した世紀末世界に‘あの’貞子が再臨したら…的な物語。 なぜ呪うのか?そこに人間がいるからさ。 召喚したのは幼い姉妹のアイとひーちゃん。他の人達を探す為に旅に出るが、出会う人達を次々手にかけるサダちゃん。 ラストはややぼかした感じだが頬のコテ線が消えてるという事はやはり姉妹は呪い殺されたようだ。 貞子の記録に残り続けるという意味ではハッピーエンド…?な訳ないか。 1刷 2021.1.11
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フリップ芸を披露する貞子さんが、終末の世界を二人の子どもと共に旅する物語である。 Twitter方面で発表されたネタが公式監修の下に書籍化するというのは、なんとも実に現代的な出版スタイルだなあと思わせるところだ。 内容的には、呪うべき相手もおらず、そもそもビデオ自体がさほど見られる環境でもない終末の世界で、偶然ビデオを再生した子ども二人と共に一週間の旅路に出る物語である。 旅路で出会う相手をことごとく呪っていく様は、さすが貞子さんというべき容赦のなさであるが、出会いそのものはどこか明るく、全体の柔らかなタッチと共に終末の世界を優しく描いている作品だ。 であればこそ、井戸の底に手を振って呼び掛けてくれるはずの二人がいない、二人との別れのもの悲しさは秀逸なものがある。 どこかで救いを探してしまうというか、こんな週末の世界を子ども二人で一週間も生き抜いたこと自体が、貞子の呪いがもたらしてくれた奇跡ではないかと、そんな愚にも付かない妄想を覚えてしまう一面はあった。 良い作品だった。 個人的に、もう一つエピソードを挟んで欲しかったと感じる、量感の面で感じる部分があったために星四つ半相当と評価しているが、読後感に感じ入るもののある作品である。 ホラーテイストのエンディングなども実にらしいというか。一冊で綺麗に納められた物語だと思う。
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