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サリエルの命題 の商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

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2023/12/03

コロナ禍以前に書かれたようだが、現実に起きたことと似ているところも多々あり、作者の発想に驚かされた。

Posted byブクログ

2023/09/28

コロナと似てる状況でよく書けたなーと 思いました 現実にも似たような議論が繰り返されてるのかと 思うとリアリティーがありました 他の方も書いてましたが後半、急激に 終わりに向かって話が進んだので 少し残念でしたが興味深く読めました

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2023/07/05

2023.7 今読むとコロナによる社会閉鎖と起きたことに身震いしてしまう。もしこの本をコロナ前に読んでいたら、怖くて怖くて鬱になってしまったかも。そのくらいインパクトのある小説でした。 ウイルスの設定以外はリアルな真実だ…

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2021/11/25

52この作者は流通、フィルム、過疎高齢化など、時にかなった作品が多い。特にコロナ拡大の3年前の作品とは恐れ入る。次はマスコミを対象にスカッとした作品を期待したいです。 144 2回目。こんな世になるとは作者も思っていなかったよね。医療費の問題が書かれているけど、助成金や補助金支給...

52この作者は流通、フィルム、過疎高齢化など、時にかなった作品が多い。特にコロナ拡大の3年前の作品とは恐れ入る。次はマスコミを対象にスカッとした作品を期待したいです。 144 2回目。こんな世になるとは作者も思っていなかったよね。医療費の問題が書かれているけど、助成金や補助金支給も膨大な額になってる。仕組みの改良だけでは解決できない問題がもっと出てきそう。作家の想像力を最大に発揮して今後の警鐘を面白い小説として伝えてください。2021/11/9

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2020/07/04

著者の主張の本命は健康保険社会保険の持続問題にある みんな問題なのがわかっていながら厳しい判断をせずに先送りしている。 本書ではマスコミの欺瞞についても厳しくついている。 残念なのはインフルエンザパンデミック問題を入り口にしたので昨今のコロナと絡められて焦点が拡散してしまったこと...

著者の主張の本命は健康保険社会保険の持続問題にある みんな問題なのがわかっていながら厳しい判断をせずに先送りしている。 本書ではマスコミの欺瞞についても厳しくついている。 残念なのはインフルエンザパンデミック問題を入り口にしたので昨今のコロナと絡められて焦点が拡散してしまったこと。

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2020/06/28

コロナ禍にタイムリーな話だと奨められた本。 幾つかの舞台が進行しているため、始めは理解と整理を要した。読み進めていくうちに日本の健康保険制度等の課題や災害時に対する備え、確率論等々を考えさせられた。 現閣僚が読んだらどう感じてくれるのか?この話の終盤、閣僚に起きたおちが、現実の日...

コロナ禍にタイムリーな話だと奨められた本。 幾つかの舞台が進行しているため、始めは理解と整理を要した。読み進めていくうちに日本の健康保険制度等の課題や災害時に対する備え、確率論等々を考えさせられた。 現閣僚が読んだらどう感じてくれるのか?この話の終盤、閣僚に起きたおちが、現実の日本政府の閣僚にはどのようなかたちで起きてくれるのか?という思いで読了。

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2020/04/27

日本での強毒性の新型インフルエンザの感染が物語の舞台です。 ちょうど、新型コロナウイルス感染拡大のさなかに読む本として適切かどうか悩みながら手に取りました。 この作品に登場する「サリエル」と呼ばれる新型インフルエンザウイルスが、人為的につくられたものであったこと。 感染者が出た...

日本での強毒性の新型インフルエンザの感染が物語の舞台です。 ちょうど、新型コロナウイルス感染拡大のさなかに読む本として適切かどうか悩みながら手に取りました。 この作品に登場する「サリエル」と呼ばれる新型インフルエンザウイルスが、人為的につくられたものであったこと。 感染者が出た地域が過疎・高齢化の進む離島であり、本島をはじめとする日本国内への感染爆発につながらなかったこと。 一方で、特効薬やワクチンの接種には「優先順位」が決められていること。 日本の医療体制(社会保険制度など)には、機構的な破綻がおきつつあること。 物語の中で、報道が新型インフルエンザ一色に染まっていく様子や、感染対策を打ち出す政府への(対案なき)批判が続く様子など、現在の状況を映し出しているように思いますし、仮にコロナウイルスの特効薬やワクチンが開発された時、「誰に(あるいは「誰から」)投与するのか」ということは事前に議論しておかないといけないのではないか、という危機感も抱かされました。 パニック小説としてよりも、政治小説・社会小説として刺激的な内容を含んだ作品でした。 少子高齢化と長寿化による医療費の増大というこれからの日本社会における大きな課題をあぶり出した作品だと思います。

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2020/03/13

サリエルと名づけられた強毒性の新型インフルエンザが孤島で発生!やがて本州にも飛び火。現在進行中のコロナウィルスの封じ込め政策とオーバーラップさせて読み進めると、一層面白い。 作者は、日本の健康保険制度・社会保障制度のあり方を読者に問いかける。 国の特効薬の備蓄には限りがある。命の...

サリエルと名づけられた強毒性の新型インフルエンザが孤島で発生!やがて本州にも飛び火。現在進行中のコロナウィルスの封じ込め政策とオーバーラップさせて読み進めると、一層面白い。 作者は、日本の健康保険制度・社会保障制度のあり方を読者に問いかける。 国の特効薬の備蓄には限りがある。命の貴さに軽重はないと建前ではいえるが、数が限られた薬の投与の優先順位をどうするのか? 「パンデミック」が今年の流行語となる勢いのまさに今読むべき本だと思う。

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2020/01/23

新型インフルエンザのパンデミック小説であるが、健康保険行政のあり方を考えさせられる。 健保組合の運営にも携わってきたので、日本の健康保険制度の充実は素晴らしいと思うが、それだけにどこの健保も運営は綱渡りだ。さらにこの小説にも書かれているように、高額医療を受ける目的で起業し健保に加...

新型インフルエンザのパンデミック小説であるが、健康保険行政のあり方を考えさせられる。 健保組合の運営にも携わってきたので、日本の健康保険制度の充実は素晴らしいと思うが、それだけにどこの健保も運営は綱渡りだ。さらにこの小説にも書かれているように、高額医療を受ける目的で起業し健保に加入すると、本人はもちろん外国の扶養家族も現地で医療を受けられるらしい。外国は米国でも中国でも医療費は高額になるから、最近特に増加している超高額医療を受けられるなら、日本に会社を作っても(昔と違い会社設立も容易だ)十分ペイできる。まして受刑者も医療を受けられるとすれば、癌の発症が確認できたら、日本で犯罪を起こし、実刑となり、そこでの検診で要治療となれば無料で直してくれるらしい。 何時医療難民が押し寄せてきてもおかしくない状況なのでは?

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2019/12/29

パンデミックを使って日本の健康保険制度についてするどく突っ込む。議論をつかってしつこいぐらいに。あまりに何度も繰り返されるので頭にしっかりと入った。 社会に生産できない老人にあまたのお金を使って「生かす」ことで若い世代に将来の負債を残すことにどう向き合うか。今の政治家たちはそれを...

パンデミックを使って日本の健康保険制度についてするどく突っ込む。議論をつかってしつこいぐらいに。あまりに何度も繰り返されるので頭にしっかりと入った。 社会に生産できない老人にあまたのお金を使って「生かす」ことで若い世代に将来の負債を残すことにどう向き合うか。今の政治家たちはそれを認識しているのか。 という社会的な問いかけになっています。 が、一方で終盤から終わり方がなんかすっきりしません。

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