沈黙の作法 の商品レビュー
高校時代の友人が亡くなったため、もう一度読み直した。宮沢賢治が亡くなった妹を追慕して書いた「オホーツク挽歌」のこと、「痛み」が極めてその人固有のもので孤独であること、沈黙の作法のこと、悲しみに暮れる・浸ることの大切さ、今の自分にはどれも沁みました。
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浅薄な世の中と心苦しさの原因を紐解く、日本人みんなに読んでほしい一冊 柳美里さんの、経験からの言葉と沈黙はずしりと重い
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山折哲雄(1931年生まれ)&柳美里(ゆう みり、1968年生まれ)「沈黙の作法」、2019.6発行。人生五十年から人生八十年に。人生五十年の時代では、四十代で死を覚悟し、五十を過ぎると死に支度を整えた。生き方の道筋があった。人生八十年になり、長く生きようが合言葉に。生きろ、生きろ、生きろの大合唱。生き方のモデルはない。「死」が脇に追いやられ、「生」の在り方が見えなくなってしまった。 人生50年から、急に人生80年になった。人生50年の時は死生観があり、凛として生きていた。人生80年では、認知症になろうが、寝たきりになろうが、とにかく長く生きようと。死が脇に追いやられ、生の在り方が見えなくなった。本書の対談です。私は、とにかく長く生きようではなく、自立し、自律しながら愉しく生を全うしたいと思っています。しかも、80年が100年に変わりつつありますね。山折哲雄氏と柳美里氏の対談「沈黙の作法」、2019.6発行。
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「心の領域を支える美意識」という言葉にとても共感した。 「美とは?醜とは?正義とは?悪とは?善とは?これらの問いの奥の方には、それは美しいか美しくないかという感覚的な判断基準のようなものが潜んでいる」 生きる上で遭遇する様々な問題に、この基準は一つの答えを示している気がする。
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