父親の科学 の商品レビュー
子育てにおける父親の影響は、子育てにおける母親の影響に比べて無視できる、というのが以前の定説。 そのため、子育てにおける父親の影響は、これまであまり研究されてきませんでしたが、20世紀後半から徐々に研究が盛んになってきました。 その結果、母親とは役割は異なるものの、父親の影響は、...
子育てにおける父親の影響は、子育てにおける母親の影響に比べて無視できる、というのが以前の定説。 そのため、子育てにおける父親の影響は、これまであまり研究されてきませんでしたが、20世紀後半から徐々に研究が盛んになってきました。 その結果、母親とは役割は異なるものの、父親の影響は、母親と同様に大きいことがわかりつつある、というのが、この本の主旨かと。 また、父親の在り方は、子育てだけでなく、子どもの生まれながらの特性にも大きく影響する、とのこと。 以前は、子どもの特性については、母親の在り方のみが影響すると考えられていましたが、こちらについても、父親の影響は大きいようです。 それから、近年は、父親も子育てに関わるケースが増えていますが、このことについて、母親側は、ありがたいと思いつつも、拒否する感情も持ち合わせていることがわかりつつあるそうです。 子育てにおける男女の役割分担に対する考えについては、古い習慣が深く根付いているようで、すぐに変えるのは難しいですが、この本の内容が広く浸透すれば、父親も母親も、より適切な形で子育てに関わることができる時代が来るはずだと思います。 なお、この本では、父親がいない場合についても述べており、その場合は、父親の代わりになる存在がいれば、問題ない、とのこと。 たとえば、同性のカップルが養子をとる場合については、子育ての役割分担ができればOK、だそうです。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28432308
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「父親は育児に必要か。」心理学、人類学、動物学、遺伝子学など、さまざまな専門家の研究成果をもとに科学的な立場から父親についての事実を明らかにし、父親にまつわるステレオタイプを一掃しようとしています。訳書のため文章の言い回しが英文的でわかりにくいところもありますが、新たな知見を得る...
「父親は育児に必要か。」心理学、人類学、動物学、遺伝子学など、さまざまな専門家の研究成果をもとに科学的な立場から父親についての事実を明らかにし、父親にまつわるステレオタイプを一掃しようとしています。訳書のため文章の言い回しが英文的でわかりにくいところもありますが、新たな知見を得ることにとても興奮しながら読み進めることができました。特に9章「父親の役割」は、父親の仕事と家庭の葛藤など興味深い内容で、科学的な内容は難しくて読む気がしないという人は、ここだけでも読むべき価値があると思います。 全体を通して、父親が子どもに与える影響の多さ・強さに圧倒されました。自らの育児を根底から見直し、いま以上に責任感を持って育児に取り組みたいと思います。
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父親の存在が子供に与える効果について、海外の学者が科学的、統計学的に多くの論文を引用し解説している。 結論、いなくても子は育つが、どんな子に育つかという点において、父親の存在は大きい。
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父親の子育てにおける重要性がよく分かる。小さな子供を育てる親は是非読むべきだと思う。 父親の不在が、女の子の過早な性交渉、妊娠等に影響していること、高齢の父親の子供への精神疾患等の悪影響などについて、もっと多くの人にその認識を広めるべきである。
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子育てに父親は重要か? 本書の答えはYESである。 それを受精、妊娠、乳児期、幼児期、学童期、ティーンエイジャーの子どもの発育と共に検証する。 また、他の生物の父親の役割(ピグミー、キンカチョウなど)も例に挙げることで、母親以上に子育てに関与する生物や全く関与しない生物が...
子育てに父親は重要か? 本書の答えはYESである。 それを受精、妊娠、乳児期、幼児期、学童期、ティーンエイジャーの子どもの発育と共に検証する。 また、他の生物の父親の役割(ピグミー、キンカチョウなど)も例に挙げることで、母親以上に子育てに関与する生物や全く関与しない生物がいることも紹介する。 最後に高齢の父親から生まれる子の報酬とリスク(長寿や高身長という報酬、また自閉症や統合失調症などのリスク)にも触れている。 印象的だったのは、 ・「母親はおもちゃを使って遊ぶことを好み、父親は体を使ったじゃれ合いを好む、そし父親との遊びがこの発育に大きく関わっている」(p.265) ・妻の妊娠中から夫のホルモンも変化している
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子育てにおける父親の大切さなどを科学的知見からまとめた本書。断片的にネット情報などで紹介されてきたものが、参考文献とともに整理されていた。あまり、新しい発見はなかった。
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子育ての方法でなく、父親を科学的に考察する内容。サイエンス系の読み物が好きな人にはいいと思う。動物の雄の役割などに関連付けて知りたい人など。 科学的な育児書と思って読むと、途中で辛くなるかもしれない。
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日経書評で知った本。 父親という存在は、子どもが幸福で健康な大人になれるよう手助けをするためにある、と言うことを科学的に説いた本。心理学的な面だけでなく、遺伝子学的な面から、あるいはホルモンの面からも、父親が子どもの近くにいることが大切である、と言っている。 個人的には非常に...
日経書評で知った本。 父親という存在は、子どもが幸福で健康な大人になれるよう手助けをするためにある、と言うことを科学的に説いた本。心理学的な面だけでなく、遺伝子学的な面から、あるいはホルモンの面からも、父親が子どもの近くにいることが大切である、と言っている。 個人的には非常に好感が持てるし、大筋、素直に「なるほど!」と頷けた。 「父親と子どもはもっと遊びに時間を費やすべき」とか、「父親がより長い時間を子供と一緒に過ごすほど、娘たちが危険な性行動に走るのを防げる」とか、まさしくそのとおりだと思う。 特に親は誰でも強迫性障害で、だからこそ乳児の生存を確実にしていく、という記述には勇気づけられる人も多いのではないか。 たまに、それって強引じゃない?というような論理で心配になる部分もあったが、それは「父親学」がまだまだ研究が足りない分野であることの証左だと思う。 さらに学術的に積み重ねられ、社会的に「父親」の重要性がもっともっと認知されて、家庭を大切にすべきという風潮が高まれば良いな、と思う。
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タイトル通り、本当に科学。マウスを使った実験から始まってホルモンの関与。科学的に見ても父親の必要性がわかりやすく書いてる
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