正しいものを正しくつくる の商品レビュー
デザイナーの立場で、スクラムについてモヤモヤしていたところが、結構解消されたので良かった。 デザイナーって、スクラムの中でどういう位置づけなの?とか、POとの責任範囲のすみわけとか。
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300ページを超える本書は、特に初めてプロダクトオーナーなど「プロダクトでの視座を求められる」エンジニアに勧めたい。 第一章 なぜプロダクトづくりがうまくいかないのか ではどこの現場でも失敗や混乱が起きていることを伝え 第二章 プロダクトをアジャイルにつくる ではアジャイル開発...
300ページを超える本書は、特に初めてプロダクトオーナーなど「プロダクトでの視座を求められる」エンジニアに勧めたい。 第一章 なぜプロダクトづくりがうまくいかないのか ではどこの現場でも失敗や混乱が起きていることを伝え 第二章 プロダクトをアジャイルにつくる ではアジャイル開発の基本について解説され 第三章 不確実性への適応 では「暗黙的な期待」「成り立たないトレードオフ」といったアジャイルを導入してもなお立ち上がってくる不確実性と向き合い、ひとまず「正しくつくる」方法を身につける。 第四章 アジャイル開発は2度失敗する では文字通り、2つの壁が提示され「正しくつくる」だけでは不十分であることが示され 第五章 仮説検証型アジャイル開発 では「正しいもの」を探索する方法を知り 第六章 ともにつくる で「目的に忠誠を誓う。しかし心中はしない、問いを持ち続け共創する」という価値観が掲げられ、またそのためには「正しいものを正しくつくれているか」という問いの重要性が説かれる。 上上下下左右左右過去未来、視座と視野を動かし 正しいものを探し 正しくつくる 300ページを超える重厚な本書を読めばたちどころにプロダクトがよくなるわけではないが、本書の内容を咀嚼し、実践し、失敗し、カイゼンし、血肉としていくことで「正しいものを正しくつくる」力がついていくのではないだろうか。 2019年、エンジニアにとって令和最初の必読書である。
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