アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー の商品レビュー
『キミノスケープ』でぐっと捕まれ、『四十九日恋文』で惹き込まれた。仄かに香り匂う作品からから花束でしたたかにぶん殴られる作品まで、やはり百合はよいぞ……
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世界初の百合SFアンソロジー。幅広い意味での「女性同士の関係性を扱うもの」を集めただけあって、著者それぞれの百合の捉え方が面白い。どの短篇も面白いが、中盤のソ連百合の南木義隆「月と怪物」にやられ、最後の小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に止めを刺された。最後に強烈...
世界初の百合SFアンソロジー。幅広い意味での「女性同士の関係性を扱うもの」を集めただけあって、著者それぞれの百合の捉え方が面白い。どの短篇も面白いが、中盤のソ連百合の南木義隆「月と怪物」にやられ、最後の小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に止めを刺された。最後に強烈な百合の王道を持ってくるあたり、編集者の力の入れ具合が感じられる。
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長編版「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」が最高だったのでこちらも購入。上述の作品の他、「四十九日恋文」「彼岸花」「月と怪物」「色のない緑」が特に好みだが、非常に上質な粒揃いの短編集でどの作品も大変楽しめた。SFというジャンルについては不勉強だけれど、なるほどセンス・オブ・...
長編版「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」が最高だったのでこちらも購入。上述の作品の他、「四十九日恋文」「彼岸花」「月と怪物」「色のない緑」が特に好みだが、非常に上質な粒揃いの短編集でどの作品も大変楽しめた。SFというジャンルについては不勉強だけれど、なるほどセンス・オブ・ワンダーとはこういうことか、他のSF作品にも触れてみたいと唸る一冊だった。特に世界観が好きなのは「彼岸花」「色のない緑」、登場人物の関係性が好きなのは「四十九日恋文」「月と怪物」。TCRは相変わらず全てが最高。
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SFを読もう3冊目。 めちゃくちゃ百合...!っていう話もあれば、これが百合?っていう話も。「キミノスケープ」とか「色の無い緑」とか。不在百合という概念は読了後に知りました。 ★個人的ベスト 「彼岸花」 大正浪漫、寄宿制女学校、姉妹と盛り沢山。読み進めるにつれて世界観や設定が...
SFを読もう3冊目。 めちゃくちゃ百合...!っていう話もあれば、これが百合?っていう話も。「キミノスケープ」とか「色の無い緑」とか。不在百合という概念は読了後に知りました。 ★個人的ベスト 「彼岸花」 大正浪漫、寄宿制女学校、姉妹と盛り沢山。読み進めるにつれて世界観や設定が明かされていくのが面白かった。 「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」 バディを組んで命懸けの漁をする、という設定がもう好き。すごくイチャイチャしていた。 「海の双翼」 読解力のせいで鱗晶と人形体の仕組みはいまいちピンとこなかったけど、三角関係の微妙な感情が細やかに書かれていて印象的だった。
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2021.3.20市立図書館 →入手(2021.4.5) 川添愛「ヒトの言葉 機械の言葉」(角川新書)の次に読む本としておすすめされていて予約を入れてた本。 アステリズム=星群。⁂。「百合SFアンソロジー」と銘打たれているが、一般的に想像される狭い意味での百合ではなくシスターフッ...
2021.3.20市立図書館 →入手(2021.4.5) 川添愛「ヒトの言葉 機械の言葉」(角川新書)の次に読む本としておすすめされていて予約を入れてた本。 アステリズム=星群。⁂。「百合SFアンソロジー」と銘打たれているが、一般的に想像される狭い意味での百合ではなくシスターフッドも含む女性同士の関係性をえがいた佳作がつまっている。「百合」とか「SF」とかおいといて、短編物語としておもしろい作品ばかりだった。 冒頭の宮澤伊織「キミノスケープ」、コミックの今井哲也「ピロートーク」どっちも切ない。草野原々「幽世知能」、やるせない。吉屋信子オマージュ(大正浪漫)×ヴァンパイアっぽい伴名練「彼岸花」そしてソ連百合こと南木義隆「月と怪物」は米原万里の長編小説を連想させてよみごたえあり。 後半、櫻木みわと麦原遼による共作短篇「海の双翼」は異文化というより異種族間コミュニケーション、読みにくいけれど深い。チョムスキーを想起させるタイトルだけで言語の話だと直感してわくわくさせられた陸秋槎(稲村文吾訳)「色のない緑」(←これが本命の近未来言語・人工知能SF作)、自分の世界にどんぴしゃりで打ちのめされそう。最後の小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」は「百合×SF」真打ち登場という感じ。 長女(高3→大学生)は荷造りの隙間でちょこちょこ読んで読了。「彼岸花」がいちばん好みで「色のない緑」もよかったとのこと。(わかるわ…)
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・キミノスケープ ・四十九日恋文 ・ピロウトーク ・幽世知能 時空素…これ以上分割できない時間と空間の絶対単位 それが絶対的孤独の原因である 空間的な孤独が『わたし』と『あなた』を断絶する 時間的な孤独が『現在』と『過去』と『未来』を断絶する 様相的な孤独が『現...
・キミノスケープ ・四十九日恋文 ・ピロウトーク ・幽世知能 時空素…これ以上分割できない時間と空間の絶対単位 それが絶対的孤独の原因である 空間的な孤独が『わたし』と『あなた』を断絶する 時間的な孤独が『現在』と『過去』と『未来』を断絶する 様相的な孤独が『現実』と『非現実』を断絶する ・彼岸花 ・月と怪物 ・海の双翼 ・色のない緑 ・ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
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好: 森田季節「四十九日恋文」/伴名練「彼岸花」/小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」
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女性どうし互いを思いやる気持ちが美しく描かれた良質なSF短編集。特に、陸秋槎「色のない緑」は、亡くなった親友との思い出話と人工知能による翻訳に対する議論から彼女が亡くなった真意が浮かび上がる不思議な展開がとても印象に残った。
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アンソロジーとして複数人の作品を読んで思うことは「百合」と「SF」の融合は難しいということだ。どうしてもどちらか一方に寄りすぎているように感じる。中では森田季節「四十九日恋文」が一番のヒット。もう一つの収穫は草野原々の読みが「げんげん」だって分かったこと。
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どの作品も楽しめたアンソロジー、なかなか珍しい。「キミノエスケープ」は雰囲気はめちゃ良いけど百合?という感じだったが。不在の百合、むつかしい。 特に好きなのは耽美的な「彼岸花」と直球な「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」。お姉さまとの交換日記で少しずつ語られる感情がとても...
どの作品も楽しめたアンソロジー、なかなか珍しい。「キミノエスケープ」は雰囲気はめちゃ良いけど百合?という感じだったが。不在の百合、むつかしい。 特に好きなのは耽美的な「彼岸花」と直球な「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」。お姉さまとの交換日記で少しずつ語られる感情がとても良い…。「色のない緑」も悲しくもグッとくるものがあった。文法としては成立しても文章としての意味がない…それを人生に投影してしまう隠喩にもなる、と。身につまされる…
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