月人壮士 の商品レビュー
歴史上の人物たちがそれぞれの経験や想いを語るような形で書かれています。奈良時代の天皇家と藤原氏の関係がリアルに描かれていました。天皇の外戚となって繁栄した藤原氏の血が疎まれる様子や、その藤原氏の血が入っていることにより苦悩する聖武天皇の気持ちがよく分かりました。藤原氏の権力により...
歴史上の人物たちがそれぞれの経験や想いを語るような形で書かれています。奈良時代の天皇家と藤原氏の関係がリアルに描かれていました。天皇の外戚となって繁栄した藤原氏の血が疎まれる様子や、その藤原氏の血が入っていることにより苦悩する聖武天皇の気持ちがよく分かりました。藤原氏の権力により迫害された長屋王や道祖王が気の毒です……。
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螺旋プロジェクト本。 螺旋プロジェクト本じゃあなかったら読まなかったかなぁと。 天武天皇(ここでは首という名前になっているので、もうそこから読みずらい)の遺言(ここでは、誰を跡取りにするのかという、正確なものが欲しがっている感じ)を調査するという話で、時代は奈良時代? 螺旋...
螺旋プロジェクト本。 螺旋プロジェクト本じゃあなかったら読まなかったかなぁと。 天武天皇(ここでは首という名前になっているので、もうそこから読みずらい)の遺言(ここでは、誰を跡取りにするのかという、正確なものが欲しがっている感じ)を調査するという話で、時代は奈良時代? 螺旋プロジェクト特有の争いみたいなものもなく、(争いからの悟りみたいな事を期待していたので)共通のものもチラッとしか出ず。 ちょっと消化不良な感じでした。(この本が最初だったら、螺旋プロジェクトは読んでなかったなぁと)
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螺旋プロジェクト 年代的第2弾。 ん~~、眠くなってしまった。様々な人の口から語られる内容は、結局同じことの様に思える。
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螺旋シリーズ最後。 聖武天皇の死後、さまざまな人からの回想という形で聖武天皇を描いた作品。 螺旋シリーズらしさは全くなく、交わらないはずの海と山かね子供が聖武天皇⁉️螺旋シリーズの前提が覆されている。 螺旋シリーズとしてみたら、星1か2。 聖武天皇の人柄のようなものはよく描かれて...
螺旋シリーズ最後。 聖武天皇の死後、さまざまな人からの回想という形で聖武天皇を描いた作品。 螺旋シリーズらしさは全くなく、交わらないはずの海と山かね子供が聖武天皇⁉️螺旋シリーズの前提が覆されている。 螺旋シリーズとしてみたら、星1か2。 聖武天皇の人柄のようなものはよく描かれていたが、そこは螺旋シリーズの影響か、苦悩が前面に出過ぎてた。残念。
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螺旋シリーズ6冊目 文庫本刊行順に読んでいるので、先に「シーソーモンスター」を読んでいるのですが、その中で海族と山族が結婚しても子供は産まれない、と書かれていました。だからこそ「天使も怪物も眠る夜」でのエンディングに螺旋シリーズ最終章をかんじたのですが。 この本の真の主人公とも...
螺旋シリーズ6冊目 文庫本刊行順に読んでいるので、先に「シーソーモンスター」を読んでいるのですが、その中で海族と山族が結婚しても子供は産まれない、と書かれていました。だからこそ「天使も怪物も眠る夜」でのエンディングに螺旋シリーズ最終章をかんじたのですが。 この本の真の主人公とも言える聖武天皇は、海の藤原氏と山の天皇家の間の子供じゃないかー!!次々に子供も産まれていってるじゃないかー! 終始、聖武天皇の中での海山バトルのお話で、歴史を振り返るにはおもしろかったし勉強になったけど、読み物としては山場が欠けたような気がした。 最後に誰にも伝えられなかった意詔が余韻で読書に伝わるのはよかったです。
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タイトルは月のようなという褒め言葉ではなく、日嗣の御子ではないという意味だった。 初めて藤原氏を母に持つ天皇となった聖武天皇の苦悩。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
月人壮士 澤田瞳子 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ ★螺旋プロジェクト作品---古代 初めのうちは漢字は読めないわ、言葉の意味もよく分かんないわで、もう雰囲気で読んでやれ!と半分諦めながら読んでたら知らないうちに惹き込まれてた。 文章が語り口調だったのが面白い。そう思って振り返ると、序章は難しかったけど、その一の橘諸兄さんのところからはちゃんと理解しながら読めてたし、この本を読み終えられたことで、自分にちょっと自信が持てた。 道鏡と中臣継麻呂の聖武天皇の遺言探し。そう言えば道鏡って、天皇の座を狙ってた僧侶じゃなかったっけ? 聖武天皇の色んな「顔」を知れた気がする。気がするだけだけど。天皇は神ではなく悩める人間だった。いや、天皇(神)と藤原(人間)の混血だからこそ悩むのか。 「螺旋プロジェクト作品」だけど、あまり海山要素(皇族が山で藤原が海)いらないかも?山が海に切り崩されていくっていう意味では分かりやすくもあるけど。 とは言え、螺旋じゃなかったら、この美しい装飾の本でもきっと手に取っていなかっただろう。そして澤田瞳子さんを知らないまま、こういう作品に触れることも無かったかもしれないと思うと、良いプロジェクトだと思う。 2022/09/26 読了 (図書館)
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月人壮士・・・つきひとおとこ。 聖武天皇が月人壮士かぁ。。。 皇統を山とし、藤原氏を海とする物語、 すこーし無理があるようにも思う。 そもそも日本民族は東アジアなど南方系の渡来人と ベリアなど北方系渡来人の混血じゃなかったっけ? でも、瞳子さんの筆の滑りはいつもながら感服、 心地...
月人壮士・・・つきひとおとこ。 聖武天皇が月人壮士かぁ。。。 皇統を山とし、藤原氏を海とする物語、 すこーし無理があるようにも思う。 そもそも日本民族は東アジアなど南方系の渡来人と ベリアなど北方系渡来人の混血じゃなかったっけ? でも、瞳子さんの筆の滑りはいつもながら感服、 心地よく8世紀へと誘われた。 欲を言えば、 長屋王のセリフもちょっとだけ入れてほしかったかな。
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歴史ミステリー 【螺旋プロジェクト】争う宿命の海と山2種族の対立と行末を描く物語/古代編 【山】天皇家 【海】藤原家 奈良時代、隆盛極まる藤原家の姻戚政策により天皇家の家系は絡めとられ、律令の正統な天皇でありながら、自らは、全き皇家の血筋でないことに苦悶する「聖武天皇/首(お...
歴史ミステリー 【螺旋プロジェクト】争う宿命の海と山2種族の対立と行末を描く物語/古代編 【山】天皇家 【海】藤原家 奈良時代、隆盛極まる藤原家の姻戚政策により天皇家の家系は絡めとられ、律令の正統な天皇でありながら、自らは、全き皇家の血筋でないことに苦悶する「聖武天皇/首(おびと)」の生涯を描いた作品 想像をかきたてられる美しい時代です
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複数作家による「螺旋プロジェクト」のひとつだそうで、海と山の対立みたいものを無理やり設定に織り込んであるのが残念。ふつうに澤田先生の世界観だけでよかったわ。聖武太上天皇はどんな人物だったか、何人かの視点で語る内容。栄進していく前の道鏡をメインキャラに据えるのはめずらしい。
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