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月人壮士 の商品レビュー

3.3

28件のお客様レビュー

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2020/08/25

螺旋プロジェクト3冊目、ようやく海と山の意味が解ってきた。しかし、歴史の授業で習った聖武天皇のイメージが… それとこの作家さんの物語の書き方が衝撃的だった。失礼ながら予想より面白かった。

Posted byブクログ

2023/01/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

山と海シリーズでなければ気が付かなったような本であるが、皇族と山、藤原家を海とした構成がなんともこのシリーズにピッタリで宮内の魑魅魍魎としか世界を分かりやすく例えていたのが良かった。 ぶっちゃけ天皇家のことなどまったくの無関心で、呼び名が難しくて興味すらなかったが最後まで面白く読ませてもらった。物語のすすめかたが語り調であったがまったく飽きが来なかった。 この本のタイトルが最後の語りで出てきた時、すごく良題をつけたなぁと感心した。そういえばこの人の作品も今回が初めてで、いい作家を掘り当てた。

Posted byブクログ

2020/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山の血であり、国の礎である皇族と、その周囲に押し寄せる海の血である藤原氏。その二つの血筋の間に生まれ天皇となった首(聖武天皇)。彼の人生と苦悩のお話。首の周囲の人間たちの言葉から、彼どんなことを考えながら生きていたのかを描いている。螺旋プロジェクトの古代編。 首、なかなかに不幸な人。「終」が切ない。みことのりは、結局あったのか?なかったのか?ご遺詔=天皇の本当の想い、とするなら、それを形にして残すことはできなかった、ってオチなんだね。 最初は少し難しいかと思って読み始めが、ほとんど会話調で進んでいくの、読みやすかった。 一人の男の生い立ちを追っていく話、面白かった。

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2020/07/22

聖武天皇の話って言えるのかな~ ちょっと難しかった。 螺旋プロジェクトはあんまり関係ないような…

Posted byブクログ

2020/05/13

聖武天皇のお話。周囲が聖武天皇について話していく形で進んでいく。皇族の血に藤原氏の血が混ざったことへの苦悩が描かれている。 2020/5/13

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2020/05/11

橘諸兄から聖武天皇の隠された遺詔を探る任務を受けた道鏡と中臣継麻呂。 探ってゆくうちに二人が知ることになるのは、天皇をめぐる血統と政争。その狭間に置かれた聖武天皇の孤独と懊悩。 自分が歩むべき、歩まなければならない運命。その運命にふさわしい資格を持っていないという自覚。周囲の期...

橘諸兄から聖武天皇の隠された遺詔を探る任務を受けた道鏡と中臣継麻呂。 探ってゆくうちに二人が知ることになるのは、天皇をめぐる血統と政争。その狭間に置かれた聖武天皇の孤独と懊悩。 自分が歩むべき、歩まなければならない運命。その運命にふさわしい資格を持っていないという自覚。周囲の期待や尊敬が、重圧や嘲笑に感じられて、立つべき場所をなくしてゆく。外国の権威を重要視したのは、色眼鏡なく見てくれたからだったのではないでしょうか。 螺旋プロジェクトという連作の一つとして書かれた側面があるので、「山と海」の存在も絡んでくるのですが、正直そこのところはいらなかったのではないのかなぁ、と思いました。 そういえば、螺旋プロジェクトも「月人壮士」と「もののふの国」しか読んでいないなぁ。 藤原氏が権力を握り始めるのは、藤原不比等をへて光明子が皇后になったこの時代から。ここから、昭和天皇の皇后まで続く藤原の血を思うと、執念がすごいと思う。 いつも、奈良時代の物語読むと、それを思ってしまう。

Posted byブクログ

2020/02/04

奈良時代、聖武天皇とその周辺の人々の、皇位をめぐる争いと苦悩を描く。 螺旋プロジェクト、古代編。 中臣継麻呂と道鏡が狂言回しの役として登場し、聖武天皇の崩御した後、周囲の人たちに話を聞きに行くという設定なのだが、古代史に登場する人物名がややこしくて、何度も巻頭の系図と見比べなが...

奈良時代、聖武天皇とその周辺の人々の、皇位をめぐる争いと苦悩を描く。 螺旋プロジェクト、古代編。 中臣継麻呂と道鏡が狂言回しの役として登場し、聖武天皇の崩御した後、周囲の人たちに話を聞きに行くという設定なのだが、古代史に登場する人物名がややこしくて、何度も巻頭の系図と見比べながら読み進めた。 生粋の皇族が山の民、そこに割り込んで権勢を振るう藤原氏が海の民。さらには、藤原氏を母にもち純血ではない天皇であることを恥じ悩み続けた聖武という構図だ。 螺旋プロジェクトの一冊ということで手に取ったのだが、他の作家に比べると単独の物語としてはやや弱い。歴史的な資料が少ない時代なので、逆にもっと自由に膨らませてもよかったのでは。 さて、次は中世・近世へ。

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2020/01/24

序章からして難解であった。 聖武天皇である首(おびと)さまの崩御ではじまる。名前の読みからして難しい。人物関係も天皇家・藤原家略図とにらめっこ。この時代の歴史はごちゃごちゃしていて苦手なんだよなと思いながら読み進めていきました。 首さまが、死の間際に残した遺詔(いしょう)つまりは...

序章からして難解であった。 聖武天皇である首(おびと)さまの崩御ではじまる。名前の読みからして難しい。人物関係も天皇家・藤原家略図とにらめっこ。この時代の歴史はごちゃごちゃしていて苦手なんだよなと思いながら読み進めていきました。 首さまが、死の間際に残した遺詔(いしょう)つまりは最後のみことのりを探せと命じられて、看病禅師の道鏡が関係者に話を聞くというスタイルです。関係者が一方的に話す形式ですが。 国を治めてきた天皇の血統が山なら、藤原氏は海ということで、螺旋プロジェクトの話につながつていきます。 半ばぐらいからは、人物関係が頭に入ってきて俄然面白くなってきました。 藤原氏と天皇家の関係性の解釈としても、面白いですし、この本を読んでいたなら、この時代の日本史の学習も楽しくなると思います。長屋王の変もよくわかりました。 天皇の即位順がごちゃごちゃしていたり、何度も遷都を繰り返したりとなんでなんだろうと思っていましたが、この本を読んで、こういう理由だったのかもしれないと理解できました。 澤田さんに感謝!澤田さんの他の本も読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2020/01/04

苦手な歴史モノ、螺旋プロのためだけにもう、わかんなくても、人の名前や立場を忘れても、必死で読んだ。しかしなぜかラストにもののあわれ感が残った。わかってたのか自分?!今となってはもう一度読み直したい気もするが、やはり先へ進む。お次は中世・近代へ。

Posted byブクログ

2019/10/21

この時代は好きなんですが、 何故かなかなか読み進められなかった。 「螺旋プロジェクト」はあんまり…

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