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なぜ大国は衰退するのか の商品レビュー

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2024/01/21

2024.01.21 衰退の要因はひとつではない。しかし、通底するのは、「変革」を怠ることが衰退要因になるということ。

Posted byブクログ

2023/04/27

本書は国家の衰退の要因に焦点を当てたものです。本書の主張を一言で言うなら、経済的な不均衡が国の衰退につながり、その背景には制度の停滞があるということです。それを示すために、古代ローマ帝国やスペイン帝国、オスマントルコ帝国や日本、ヨーロッパ、米国のカリフォルニア州などをケースとして...

本書は国家の衰退の要因に焦点を当てたものです。本書の主張を一言で言うなら、経済的な不均衡が国の衰退につながり、その背景には制度の停滞があるということです。それを示すために、古代ローマ帝国やスペイン帝国、オスマントルコ帝国や日本、ヨーロッパ、米国のカリフォルニア州などをケースとして取り上げて説明しています。 本書を読み終わった率直な感想としては、かなりもやもやしています。もちろん制度の重要性を強調すること自体は良いと思うのですが、制度が他の要因をおさえて最重要要因である、というような主張は直感的に疑わしく感じました。そもそも経済的な不均衡とは何か。本書の中では、その典型例として財政不均衡が何度か取り上げられ、これを解消できない制度の停滞(政治の停滞)が国家を衰退に導くとあります。これは理にかなっていますし同意できましたが、これだけを読むと、ビジネススクールのファイナンスの授業で学ぶ、負債比率を上げすぎることの「財務的困窮コスト」を国にあてはめているだけ?という印象も持ってしまいました(財政赤字が大きくなりすぎると衰退の始まりだよということだけが言いたいの、という感覚です)。その意味では他の方がコメントされているように「もったいぶった」印象も受けました。 ケースの1つとして古代ローマ帝国が取り上げられていますが、古代ローマ帝国の衰退の要因として、財政面、金融面、規制面での経済的不均衡が起こり、政治的には「福祉国家の拡大」「中央集権化した統治」「軍事独裁」が起こったこと、と記述されています(P151)。私は、財政面での経済不均衡、は理解できましたが、金融面と規制面での経済的不均衡とは何を意味しているのかわかりませんでした。逆に言うと、「規制」が「均衡」することなどあるのでしょうか。また個人的にエドワード・ギボンの超大作である「ローマ帝国衰亡史」を読んでいるので、彼が何千ページにもわたって(日本語版では文庫10冊分)多面的に論述している衰亡の要因を、こんな簡単に数行で解説できるの?という意味でも疑問を感じた次第です。

Posted byブクログ

2019/09/21

“2012年の共和党の大統領候補者で、著者らがその選挙活動に協力したミット・ロムニーと副大統領候補だったポール・ライアン”(419頁)...最初に書いといてよー...

Posted byブクログ

2019/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大国の滅亡は他国の侵略も1つの直接的な原因ではあるが根本は侵略されるまでに国内を疲弊させる •既得権益による搾取 •内向きになることで国外との自由な移動の喪失 が要因になっている。

Posted byブクログ

2019/08/04

第1章 序論 第2章 大国の経済学 第3章 経済的行動と制度 第4章 ローマ帝国の没落 第5章 中国の宝 第6章 スペインの落日 第7章 奴隷による支配―オスマン帝国のパラドックス 第8章 日本の夜明け 第9章 大英帝国の消滅 第10章 ヨーロッパ 統一と多様性 第11章 カリフ...

第1章 序論 第2章 大国の経済学 第3章 経済的行動と制度 第4章 ローマ帝国の没落 第5章 中国の宝 第6章 スペインの落日 第7章 奴隷による支配―オスマン帝国のパラドックス 第8章 日本の夜明け 第9章 大英帝国の消滅 第10章 ヨーロッパ 統一と多様性 第11章 カリフォルニア・ドリーム 第12章 米国に必要な長期的視野 第13章 米国を改革する 付録 超党派的な財政均衡憲法修正条項の文案 原注 参考文献

Posted byブクログ