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三鬼 の商品レビュー

4.3

73件のお客様レビュー

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2024/05/15

日経朝刊に連載されたもの。 新聞で読んだ筈なのに、ほぼ覚えていなかったから改めて興味深く読むことができた。 一つ一つの話も長いけれど、話の区切りが見つからず、 ついつい一気読みしてしまうので他の案件が手につかない(苦笑)。 今巻で改めて不思議に思ったことは消失と出現。 「三鬼」...

日経朝刊に連載されたもの。 新聞で読んだ筈なのに、ほぼ覚えていなかったから改めて興味深く読むことができた。 一つ一つの話も長いけれど、話の区切りが見つからず、 ついつい一気読みしてしまうので他の案件が手につかない(苦笑)。 今巻で改めて不思議に思ったことは消失と出現。 「三鬼」の正体もさることながら話の最後で突然、出現した物。 「おくらさま」で語り手が消えてから残された着物もいつの間にか、なくなっている。 まぁこの世の常識が通じない話だと思えばよいのだろうな。

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2024/05/10

今回も色々な方が語りに来ます。13歳の女の子だったり、仕出し屋の亭主だったり、元武士だったり。 1編200P超えのお話しもありましたが、楽しく読めました。地方の農村の人々の暮らしを垣間見れた気がします。 おちかの縁談にも変化が・・・。 でもね、でもね、、、次の本のタイトルを調...

今回も色々な方が語りに来ます。13歳の女の子だったり、仕出し屋の亭主だったり、元武士だったり。 1編200P超えのお話しもありましたが、楽しく読めました。地方の農村の人々の暮らしを垣間見れた気がします。 おちかの縁談にも変化が・・・。 でもね、でもね、、、次の本のタイトルを調べようとして出版社のHP見てたら、三島屋シリーズの相関図が出て来て思いがけず結末をしってしまいました・・・。 『迷いの旅籠』 『食客ひだる神』 『三鬼』

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2024/01/30

いうなれば、三島屋変百物語、大転換点! 人の業物(旅籠)、憎めない隣人物(ひだる神)、ホラー物(三鬼)、ミステリ物(おくさらま) 好みの話物が豪華もりもりもりだくさん。 青野先生の旅立ちと共に、新たなキーパーソンを迎え、次巻も期待膨らむ。

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2024/01/26

三島屋主人の姪、おちかが聞き手を務める変わり百物語シリーズ4作目。 亡者が集まる「迷いの旅籠」 腹ペコ神がかわいい「食客ひだる神」 人が鬼か、鬼が人か「三鬼」 出会いと別れがある「おくらさま」 以上4作品を収録。→ 「食客ひだる神」がとにかく好き!「あんじゅう」好きな方は間違い...

三島屋主人の姪、おちかが聞き手を務める変わり百物語シリーズ4作目。 亡者が集まる「迷いの旅籠」 腹ペコ神がかわいい「食客ひだる神」 人が鬼か、鬼が人か「三鬼」 出会いと別れがある「おくらさま」 以上4作品を収録。→ 「食客ひだる神」がとにかく好き!「あんじゅう」好きな方は間違いなくハマる!“「うんうん」する”に萌えること間違いなし(笑) 「三鬼」も怖かったけど、私は「迷いの旅籠」の最後、彼が放つ言葉にドキッとした。「いい人」「やさしい人」はそちら側から見たらそうじゃない場合もあるのだな、と。→ 「おくらさま」は内容も惹きつけられるけど、シリーズ的に重要なお話。おちかちゃんがまた一つ経験を重ねたな、と。 私は宮部さんのこの書き方がとても良いと思った。 次はさらに話が進むみたいなので楽しみ!

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2024/01/13

「食客ひだる神」は「あんじゅう」をも彷彿させられるお話しでした。房五郎夫婦の情の深さが素敵でした。次の表題の「三鬼」、最終的に志津様がお幸せになれたのが嬉しく思えました。

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2024/01/04

面妖な四つのお話。それぞれに戒めのような事、人の思いなどを生き生きとした登場人物の描写力とともに語られる。お江戸の雰囲気に魅せられるシリーズ。

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2023/12/03

「三鬼 三島屋変調百物語四之続」(宮部 みゆき)を読んだ。 
第二話の「食客ひだる神」がとても良い味わいだな。 
第四話の「おくらさま」に関しては少し込み入ったむずかしいところがあってさ、『うーむ・・・』と暫し固まる。 
わたし的には《そろそろおちかさんを放免してあげてもいいので...

「三鬼 三島屋変調百物語四之続」(宮部 みゆき)を読んだ。 
第二話の「食客ひだる神」がとても良い味わいだな。 
第四話の「おくらさま」に関しては少し込み入ったむずかしいところがあってさ、『うーむ・・・』と暫し固まる。 
わたし的には《そろそろおちかさんを放免してあげてもいいのでは?》なんて思うんだけど、まぁそれは出来ない相談だわな。 
(って、本当に百物語すんの?)

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2023/11/23

三島屋おちかの不思議百物語、第4作。 「食客ひだる神」は、語り手の力量も相まって終始微笑ましい話。逆に「三鬼」は現代にも通じる、極限状態の人々が辿る悲しき性が恐ろしかった。 また、レギュラー陣に少し変化もありますが、安定の不可思議譚でした。 黒白の間での、「聞いて聞き捨て語って語...

三島屋おちかの不思議百物語、第4作。 「食客ひだる神」は、語り手の力量も相まって終始微笑ましい話。逆に「三鬼」は現代にも通じる、極限状態の人々が辿る悲しき性が恐ろしかった。 また、レギュラー陣に少し変化もありますが、安定の不可思議譚でした。 黒白の間での、「聞いて聞き捨て語って語り捨て」の形式は変わりませんが、おちかは聞き手としても人間としても成長が見られ、また周りの人々も時の流れで変わっていきます。 百まではまだ当分あるので、大事に追いかけていきたいシリーズです。

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2023/09/02

こちらも心にじんわりと染みていくような、そんな作品でした。 怪異を描くことを通して、「人の心」を描き、生きる道筋のようなものを示してくれているような気がします。 最終話の「おくらさま」でのおちかの決意には涙が溢れました。

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2023/08/28

迷いの旅籠(死者を呼び出した絵師)、食客ひだる神(弁当屋さんを繁盛させた神)、三鬼(貧しい山村の掟)、おくらさま(商家蔵座敷の守り神)。ふとしたきっかけて始まったことが繰り返されて風習になり神話になり、それをかたくなに守る日本人、事情はあるにしてもこういう粘着質な日本の風土がかな...

迷いの旅籠(死者を呼び出した絵師)、食客ひだる神(弁当屋さんを繁盛させた神)、三鬼(貧しい山村の掟)、おくらさま(商家蔵座敷の守り神)。ふとしたきっかけて始まったことが繰り返されて風習になり神話になり、それをかたくなに守る日本人、事情はあるにしてもこういう粘着質な日本の風土がかなーーり苦手。おちかの別れと出会いが一気にキタ。

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