陸王 の商品レビュー
老舗足袋メーカー「こはぜ屋」が新規事業としてランニングシューズ開発に挑む姿を描いた本作は、挑戦することの尊さと、ものづくりの誇りを強く感じさせる作品だった。資金難や技術的課題、大企業との競争といった現実的な壁が次々と立ちはだかる中で、宮沢社長をはじめとする社員たちが諦めずに前へ進...
老舗足袋メーカー「こはぜ屋」が新規事業としてランニングシューズ開発に挑む姿を描いた本作は、挑戦することの尊さと、ものづくりの誇りを強く感じさせる作品だった。資金難や技術的課題、大企業との競争といった現実的な壁が次々と立ちはだかる中で、宮沢社長をはじめとする社員たちが諦めずに前へ進む姿は非常に胸を打つ。特に印象的だったのは、「伝統」と「革新」をどう両立させるかというテーマであり、長年培ってきた技術が新たな価値へと昇華されていく過程に、強いロマンを感じた。 また、単なる企業再生の物語ではなく、登場人物それぞれの葛藤や成長が丁寧に描かれている点も魅力的である。ランナー・茂木との関係性を通じて、製品が単なる商品ではなく「人の人生を支える存在」へと変わっていく描写は特に心に残った。結果だけでなく、その過程にこそ意味があるというメッセージが一貫しており、仕事に向き合う姿勢を改めて考えさせられる。逆境の中でも信念を貫き、仲間と共に挑み続ける姿に、大きな勇気と希望をもらえる一冊だった。
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著者の「スポーツ×ビジネス」の作品はハズレなしですね。 ルーズベルトゲーム、ノーサイドゲームもすごく面白かったですが、陸王も十分楽しめました。 綺麗事ではないリアルなビジネスを描いていて、ランニングシューズを作ることに奮起する作り手と選手の気持ちが目の前に浮かび上がってくるようで...
著者の「スポーツ×ビジネス」の作品はハズレなしですね。 ルーズベルトゲーム、ノーサイドゲームもすごく面白かったですが、陸王も十分楽しめました。 綺麗事ではないリアルなビジネスを描いていて、ランニングシューズを作ることに奮起する作り手と選手の気持ちが目の前に浮かび上がってくるようでした。
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読後の満足度がとても高かった! 600ページあるとは思えない、一気に読み終えてしまった。 この手の池井戸作品は勧善懲悪で、非常にスカッとするのはもちろんではあった。 それと仕事の意義なんかも教えてもらった気がする。 1人ではできず、縁故や誰かのために動く事の素晴らしさも感じられた...
読後の満足度がとても高かった! 600ページあるとは思えない、一気に読み終えてしまった。 この手の池井戸作品は勧善懲悪で、非常にスカッとするのはもちろんではあった。 それと仕事の意義なんかも教えてもらった気がする。 1人ではできず、縁故や誰かのために動く事の素晴らしさも感じられた。 最後の最後に、半沢直樹出てくるか⁈みたいな部分も楽しめる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
足袋の老舗「こはぜ屋」が、足袋の業績悪化を危惧し次なる一手としてランニングシューズ業界に参入しようと孤軍奮闘する。 色々な仲間を得て、自社の従業員の力も借りながらついに目標であるトップランナー・茂木選手に「陸王」を履いてレースに出てもらうのだが…。 勧善懲悪が得意な筆者であるが、それほど色は濃くない。経営というものの困難さを前面に打ち出しているストーリーだ。物事はうまく行かない。うまいくいったかと思ったら問題が山積してしまう。失敗しているからこそ、見える景色もあるし支えてくれる存在にも気付かされるのだ。 うまく行っている時に人が集まってくるのは当たり前。辛い時に寄り添い励ましてくれた「陸王」の思いと、堂々と走り切った茂木選手の思いがリンクした時に胸が熱くなった。
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池井戸さんの代表作によくみられる、次々に課題にぶつかり、競合相手あり、金融機関とのやりとりありで、同じような構図なんだけど、面白いんだよね。不思議。 他の作品より、嫌な奴が少ないのがいいのかも。 また、こばせ屋のチームワークというか結束に小さな感動が何度もきて、電車でハナを啜っ...
池井戸さんの代表作によくみられる、次々に課題にぶつかり、競合相手あり、金融機関とのやりとりありで、同じような構図なんだけど、面白いんだよね。不思議。 他の作品より、嫌な奴が少ないのがいいのかも。 また、こばせ屋のチームワークというか結束に小さな感動が何度もきて、電車でハナを啜ってしまった
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老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。 本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想...
老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。 本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想像に難くないが特定の需要はある。この状況下で苦戦している老舗がランニングシューズ業界に参入しようという話だ。 正直言って本作はおとぎ話に近いとは思う。作中では巨大シューズメーカーの「アトランティス」が利益重視でアスリートに寄り添わない姿勢が仇となって臍を嚙むことになるが、現実はナイキやアディダスといった世界的なシューズメーカーは、多額の研究・販促費に加えてアスリートと密なコミュニケーションを取っているからこそ学校や企業に採用されているはずだ。世の中そんなに甘くはない。 そうは言いながら、本作は池井戸潤お約束の善玉と悪玉が割と分かりやすく描き分けられているし、敵の卑劣な妨害工作も予定通りだ。最後に一発逆転の池井戸潤ファンタジーとしてはとても面白い作品だと思う。
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足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業...
足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業残す為のシューズ事業挑戦物語。 埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足――。従業員20名の地方零細企業が、一世一代の大勝負に打って出る! ドラマ化もされた熱き企業小説の傑作!
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読んでいてとても惹き込まれる作品でした! いろんな試練が降り注ぐ中で懸命に挑んでいく姿勢やいろんな人たちを巻き込んでまっすぐ立ち向かっていくところが読んでるこちらも応援したくなるようなそんな気持ちになりました。
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面白かった。読んでいてスカッとする逆転勝利劇、胸を打つ名台詞。宮沢さん、こはぜ屋の人たちの熱い気持ちに胸が高まり、涙しそうになる場面も多くあった。屈折のない気持ちが良い展開に、筋を通すこと、頑張り続けることって良いなと思わせてくれた。
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読後感が爽やか最高で、いつも暗いのばかり読んでからかスッキリ感、引きずらない感がすごく良かった。 悪いやつと良いやつの二項対立もはっきりしているし、悪いやつもそこまで胸糞悪いことしてこないところとか、ノーストレスで読むことができた。 茂木くんが走ってるシーンは泣きそうになった。
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