「支配しない男」になる の商品レビュー

沼崎一郎(著者)

2023/10/16

現代の男性全員が読むべき本。
特に、「自分は人を支配したりしない」と思っている人たちは手に取るべきだろう。支配的な男になる外圧を常に受け続けていることを意識しつつ、「支配しない男」になるために必要な知識と経験が詰まっている。
親世代の男性でこのレベルでこの領域の実体験と研究が紐づいているような人がいたのだと知って非常に驚いた。

2019/07/04

7)個人的なことは政治的である。身近で些細な悩み事が実はより大きな社会構造や政治経済の仕組みに繋がっていること、そしてそれゆえに自分の悩みの種を1人で解決することは不可能であり、同じ悩みを共有する仲間たちと連帯して社会構造や政治経済の仕組みそのものを変えていかなけれならない。
フェミニズム=性/性別による差別と搾取と抑圧とを終わらせようという運動
8)名前のない問題=専業主婦の漠然とした虚しさ
11)夫婦別姓=もしも戸籍と天皇制が繋がっていて天皇制こそが問題なのであれば、戸籍の筆頭者にしがみつく私はミニ天皇ではないか。妻にとって問題なのは遠くの天皇ではなくミニ天皇ではないか。男性支配という大きな問題は個人的には支配する男であり続けるのか、それとも支配しない男に自分を変えるのかという問題なのだ。
16)起きるやいなや子供にトイレを済まさせ服を着せ体温を確認し弁当を作り朝ご飯を食べさせ持ち物チェックをしスクールバスの停留所に連れて行きバスを待ちながらお母さん達と雑談