日本の異国 の商品レビュー
文化の軋轢は少なからずあるが、外国の人々が日本社会に風穴を空けてくれる存在になってくれているのだと感じた。外国人のレストランだと、子連れで行っても何も気にされなさそう。
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大久保のコリアンタウン、池袋のチャイナタウンくらいは知っていたのだけれど、想像以上に日本に各国の街ができていた。 この本を読むと、日本の異国にいってみたくなる。
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面白く 興味深く 読ませてもらいました 日本であるからこそ 日本に暮らす異国の民であるからこそ 見えてきたり 聞こえてきたり 感じてしまう 諸々のこと そのいろいろなことに対する さまざまな反応が またいかにも日本的で 非常に興味深かった 日本全国をアコーディオン一つを ...
面白く 興味深く 読ませてもらいました 日本であるからこそ 日本に暮らす異国の民であるからこそ 見えてきたり 聞こえてきたり 感じてしまう 諸々のこと そのいろいろなことに対する さまざまな反応が またいかにも日本的で 非常に興味深かった 日本全国をアコーディオン一つを 抱えて 歌を届けている 音楽家の知り合いがいる その人に教えてもらった言葉に 「風の人 土の人」 という言葉がある 「風の人」というのは その地にやってきた「外からの人」 例えば、移住者であり、観光客のような人のこと 「土の人」というのは その土地に根付いて暮らしている まぁ 地元の人 「風の人」が「土の人」になるまでには ずいぶんな時間とさまざまな手間がかかる でも 「風の人」が住み着いて 「土の人」となっていった 素適な村(町)は 日本の各地に点在している そんなことを思い出させてくれた 一冊でした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なにかのきっかけで噴出してくる、日本人のそんな偏見について、無知なイスラム教ともまた多い。猜疑心の強い日本で暮らすにあたって、まずは自分たちがナニモノであるのか、説明と笑顔が必要なことをわかっていない。 グローバル化が否が応でも進んでいく時代だ。日本人がばんばん海外に進出しているように、イスラム教徒だって修学やビジネスのチャンスを求めて日本にやってくる。この流れはもう止められない。 お互いさまの状況なのに、どちらもコミュニケーションが足りない。下山さんは、そんな両者の仲立ちをし続けている。(p.47) 僕も含めて大半の日本人は、どうしても相手の属性を気にしてしまうのだ。互いに裸の「個」と「個」のつきあいって、どうすればよいのだろう。 相手の立場とか文化や宗教だとか、そういったことをいつも考えて、配慮しよう、気遣おうと日本人は思う。が、それを壁と感じてしまう外国人は多い。どちらがいいとか悪いではなく、お互いの価値観や考え方に慣れていくこと、なのだろうと思う。(p.149) せめて周囲の、地元の日本人には、自分たちの立場をわかってほしい、避けないでほしい。そんな思いからだろう、クルドの人々は定期的に蕨の街の清掃をはじめた。行き過ぎる日本人に声をかけながら、ゴミを拾う。 あの東日本大震災のときは、被災地に駆けつけてボランティアとして働いた。熊本地震が起きるとワラビの駅前で募金を呼びかけた。 「私たちは差別や戦乱、日本は天災。お互い痛いことが多いから」 と言うが、僕には、自分たちに対する日本人の不審の目をなんとか和らげようと、どうにか信じてもらおうと、すごく気を使っているように見えるのだ。それはクルド難民だけでなく、この取材を通して会った、たくさんの外国人たちから感じ続けていたことでもある。(p.271) 日々ニュースになるベトナム人実習生への非道な扱い、過酷な労働実態という現実の一方で、新大久保には、ちょっとおおげさに言うなら「ジャパニーズ・ドリーム」を掴みに来た若者がたくさん闊歩している。身体いっぱいで青春を謳歌している。これもまた、在日ベトナム人のひとつの姿だ。 そして彼らは商売熱心なのである。学校に通って言葉をマスターしてからは、起業を目指す人をよく見る。新大久保はじめ高田馬場など各地に増殖しているベトナムレストラン、IT 関連、人材派遣、不動産……ベトナム人が経営するガールズバーまであるのだ。成功したり失敗したし、いろいろだろうけど、異国でどんどんチャレンジしてやろうと言う心意気と度胸。日本人にはなかなか難しいことを、いともあっさりやってのける。日本に住む外国人にはそんな傾向があるけれど、ベトナム人はとくに顕著だと思う。(pp.351-352)
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日本各地(主に関東圏)に存在する外国人コミュニティの実態に迫った本。僕の地元の埼玉県蕨市に住むクルド人にも触れられています。特定の地域に集住したり、SNSで緩やかにつながったりと民族によってそのコミュニティは異なるのですが、クルド人だけは政治的にかなり脆弱な立場だということが分か...
日本各地(主に関東圏)に存在する外国人コミュニティの実態に迫った本。僕の地元の埼玉県蕨市に住むクルド人にも触れられています。特定の地域に集住したり、SNSで緩やかにつながったりと民族によってそのコミュニティは異なるのですが、クルド人だけは政治的にかなり脆弱な立場だということが分かりました。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/09/blog-post_15.html Amazon↓ https://amzn.to/2A0yx9W
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最近は移民についての本が非常に多く、興味が湧く本がとても多いです。 今、埼玉の片田舎に住んでいるので最近は周囲に外国人が少ないですが、20数年前に赤羽に住んでいた時は周囲に沢山居ました。バイト先も国際色豊かで楽しかったです。僕はまだ高校生でしたがアメリカ人、中国人、韓国人、メキシ...
最近は移民についての本が非常に多く、興味が湧く本がとても多いです。 今、埼玉の片田舎に住んでいるので最近は周囲に外国人が少ないですが、20数年前に赤羽に住んでいた時は周囲に沢山居ました。バイト先も国際色豊かで楽しかったです。僕はまだ高校生でしたがアメリカ人、中国人、韓国人、メキシコ人、日本人でサッカーしたり。中国人にHな言葉を教え込まれたりしました。 そして本書は現在の留学生、移民、難民の方たちに実際にインタビューした和気藹々とした本です。殺伐とした本を読むと日本の人を人と思わない施策に暗澹たる思いが湧きあがりますが、現実に生きている皆さんは、大変ながらも明るく楽しく生活している人が沢山いる事に妙にホッとする自分がいます。 ただ、蕨に住むクルド人については、その出身国との関係を忖度する事によって扱いが宙ぶらりんな状況で、家族と引き離されて入管に何年も収監されたりという、日本で起こっているとは思えない状況を初めて知りました。 クルド人やパレスチナ人は国を持っていません。どれだけ働いてお金を貯めても立派な家を持とうとも何処にも帰属できないのはとても辛いと思います。当たり前に自分の国がある人達にとっては想像も難しいです。 話は逸れますが一つの例として、同じく国を持たない民族であったユダヤ人は、イスラエルという国を作ってその高い技術力で世界に存在感を示すと同時に、ガザ地区への虐殺行為を行っています。ホロコーストを体験した被害者としてのユダヤ人と、加害者としてのユダヤ人。そして世界の経済に多大な影響力を持つユダヤ人。その全てが混ざり合って一つの形を作り出しています。これは1000年単位で世界で行われてきた事がつながって今に至っています。今世界や日本で起こっているもまた、これからの未来につながっている事を考えなければいけないのです。 話逸れすぎましたが、今来日している人々がいつまで日本に居てくれるか、日本に観光に来てくれるかは分からないです。魅力が無くなれば潮が引くように去っていく事でしょう。そして残されるのは大量の老人と少しの若者達です。外国人を安い労働力として考えていると、介護や製造業の労働単価が下がり続け本格的に人材不足になって崩壊するのではないかと思います。これは個々の経営者以上に国で真剣に取り上げないといけない内容です(現在日本は明らかにコストダウンの為に受け入れをしようとしています)。 彼らの子供、孫たちの多くはきっと自分を日本人として生きていくと思います。その時には、きっと僕らの子供や孫も、当然のように顔つきや肌の色の違う日本人を同胞として受け入れるようになっていると願います。日本人だけが利益を享受するようなシステムはきっと破綻します。 と、堅い事を色々書きましたが、基本希望のある明るい本です。
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