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たたら製鉄の歴史 の商品レビュー

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2019/06/21

たたら製鉄についてパッと読める本を探していて、ちょうど出たので購入。文字資料から考古資料まで幅広く使った概説本で、主に山陰のたたらを事例としている。 たたらというと山奥にあって山を削って砂鉄を採って鉄を作るイメージがあるけど、必ずしもそれだけでなくて、海や川で採れる砂鉄もあって...

たたら製鉄についてパッと読める本を探していて、ちょうど出たので購入。文字資料から考古資料まで幅広く使った概説本で、主に山陰のたたらを事例としている。 たたらというと山奥にあって山を削って砂鉄を採って鉄を作るイメージがあるけど、必ずしもそれだけでなくて、海や川で採れる砂鉄もあって、海に近いたたらもあるらしい。 銑・鉧・鋼といった様々な種類の鉄があって、作りたい鉄によって砂鉄の種類やたたらの構造が違うことも理解できた。 明治以降に洋鉄が主流になっていくなかで、たたらで作った鉄は海軍工廠で特殊鋼として少量ながらも利用されたり、戦時中は軍刀製造用としてたたらが復活したりしていたらしい。たたらそのものも角炉という近代化された炉を導入して製造能力を高めたりしている。近代日本とたたらとの関わりも知られて面白い。 よく写真で見る菅谷鑪のようなイメージではない、様々なたたら製鉄の姿を垣間見られて勉強になった。

Posted byブクログ