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日本発酵紀行 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2019/11/30

前著に続き発酵に関する深い本.面白かった! 本編最後に挙げている,日本における発酵文化の多様性や独自性をもたらす要因の考察が面白い. 1. 自然環境の不安定さ,厳しさ 2. 麹菌など,微生物環境 3. 仏教による肉食の禁止 -- 日本酒,醤油・味噌,藍染(藍染は発酵を利用した...

前著に続き発酵に関する深い本.面白かった! 本編最後に挙げている,日本における発酵文化の多様性や独自性をもたらす要因の考察が面白い. 1. 自然環境の不安定さ,厳しさ 2. 麹菌など,微生物環境 3. 仏教による肉食の禁止 -- 日本酒,醤油・味噌,藍染(藍染は発酵を利用した染技術なんだそう)などが経済を動かしていた歴史に思いを巡らせたり -- 消えていく文化を儚み憂いて終わりではないところ. 継いでいく人たちと繋がり,文化を再発見し,未来への道を描く試み.

Posted byブクログ

2020/04/20

うーん,内容は面白いんだけど,ブログ風の文章をどうしても受け付けることができない. 日本に本当に様々な発酵食品が存在して,地方色がゆたかであることが紹介されていて,今度から出張の度に目を光らせて発酵食品を探そうと思うんだけど,惜しいなあ.....

Posted byブクログ

2019/07/23

日本の食文化って豊かだなあと思いました。伝統的な製法を守る事も大切だけれど、そこからアップデートしていく事も大切な事だと改めて思います。著者の思考がミクロからマクロへ移り変わる描写がとても好きです。

Posted byブクログ

2019/06/01

発酵大国日本。 いざ全国の発酵を辿ってみると、その多様性と奥深さに驚かされる。 定量化と合理化が徹頭徹尾進められた現代のプロセスとはある意味対極に位置する発酵という営み。 必要に迫られた中での工夫から生まれた発酵が楽しみを生み出し、コミュニティにまで発展していく様というのは大変に...

発酵大国日本。 いざ全国の発酵を辿ってみると、その多様性と奥深さに驚かされる。 定量化と合理化が徹頭徹尾進められた現代のプロセスとはある意味対極に位置する発酵という営み。 必要に迫られた中での工夫から生まれた発酵が楽しみを生み出し、コミュニティにまで発展していく様というのは大変に興味深い。 目をつぶることが出来ない問題として、こういった営みの後継者がいないという点があるが 終章で紹介されているような「形式(How)ではなくなんのために(Why)やってるのか」という本質にフォーカスすることで 変容しながらも文化は保たれていくのではないかと感じた。

Posted byブクログ