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いま生きているという冒険 増補新版 の商品レビュー

4.1

12件のお客様レビュー

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2023/01/21

作者はストイックな方なのだろうな、と思う。 厳しい環境の、厳しい旅に出て、それを繰り返す。 生々しい旅の様子がリアルに感じ取れるが、人間同士の関わりや交流からの成長…みたいな部分はあまり書かれてない。

Posted byブクログ

2022/10/30

本好き山好きアウトドア同期から借りた。冒険家の随筆。混合しがちたけど随筆→本当にあった出来事の見聞や感想を自由に描いたもの、エッセイ→出来事の描写ではなく、書き手のパーソナルな心の様子を描いたもの、告白的なものらしい。随筆は初めて読んだかもしれない。旅行エッセイ的な気持ちで読んで...

本好き山好きアウトドア同期から借りた。冒険家の随筆。混合しがちたけど随筆→本当にあった出来事の見聞や感想を自由に描いたもの、エッセイ→出来事の描写ではなく、書き手のパーソナルな心の様子を描いたもの、告白的なものらしい。随筆は初めて読んだかもしれない。旅行エッセイ的な気持ちで読んでいたけどかなり生と死の隣合わせの内容だった。人って追い込まれると本当に気が狂うんだ…高山には死体が放置されてるけれど寒さで腐らないんだ…とか色々衝撃的だった。分厚さの割に字も大きめ写真も多めで読みやすかった。山頂からの空の写真、目が痛くなるような青さだった。

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2022/05/16

自分自身、社会人となり、自分は単なる自然好きのまま10数年が過ぎてしまい人生半ばに差し迫ってしまったが、石川さんの本は、お世辞無しに不思議なモチベーションが得られ、また自分の世界や視野を広げてくれて、これからどう生きてチャレンジしていこうか考えるきっかけを与えてくれる気がする。 ...

自分自身、社会人となり、自分は単なる自然好きのまま10数年が過ぎてしまい人生半ばに差し迫ってしまったが、石川さんの本は、お世辞無しに不思議なモチベーションが得られ、また自分の世界や視野を広げてくれて、これからどう生きてチャレンジしていこうか考えるきっかけを与えてくれる気がする。 本書は彼の今までのアクションを子供も読めるようまとめてくれている一冊で、読むと自分が羨む活動をしてきていて嫉妬の気持ちがでてくるが、それ以上に刺激をもらえる一冊でおススメです!

Posted byブクログ

2021/12/13

旅に出るというのは、未知の場所に足を踏み入れること。知ってる範囲を超えて、勇気を持って新しい場所に向かうこと。 現実に何を体験するか、どこに行くかはさして重要なことではないのです。 心を揺さぶる何かに向かいあっているかがもっとも大切なこと。

Posted byブクログ

2021/10/16

冒険者というのは本当にすごいと思った。肉体・精神の限界を知るということは長い人生でも滅多になちが、彼は何回も経験している。それが冒険者ということか。

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2021/02/23

銀座の教文館・ナルニアで見つけて購入。 石川直樹さんの初期の旅の記録のアンソロジー。 とても面白い。人は生き方だと思うし、僕もまた旅をしながら自分を成長させてきた。これからもそのようにありたいものである。

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2021/03/19

色々な場所に旅に出て、これという専門に縛られる事なく好奇心に従って歩みを止めない姿に羨望を覚えます。 冒険家の本は大好きなので、この本のように色々な要素をひとまとめにしている本は、とてもとても好きです。少年向けの本なだけに読みやすくて、すっと心に入ってきます。 カヌーイストの野田...

色々な場所に旅に出て、これという専門に縛られる事なく好奇心に従って歩みを止めない姿に羨望を覚えます。 冒険家の本は大好きなので、この本のように色々な要素をひとまとめにしている本は、とてもとても好きです。少年向けの本なだけに読みやすくて、すっと心に入ってきます。 カヌーイストの野田知佑さんとも学生時代から懇意なんですね。羨ましい・・・。

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2021/01/19

足元にも及ばないが、私が旅に出て感じる何かを言語化してくれた本だった。私は想像力の旅がしたいから自分の旅スタイルに満足がいっていないんだろうと思った。 また入っている写真がとても素敵。文章を読みながら写真をみると一瞬その場にいるような感じがした。 ただ、どうして読んじゃったの...

足元にも及ばないが、私が旅に出て感じる何かを言語化してくれた本だった。私は想像力の旅がしたいから自分の旅スタイルに満足がいっていないんだろうと思った。 また入っている写真がとても素敵。文章を読みながら写真をみると一瞬その場にいるような感じがした。 ただ、どうして読んじゃったのか!と思う時もあった笑 旅に出たい。海外に行きたい。自然の中にいたい。 でも、それだけじゃないんだと思って本を閉じれたので、読み終わってとても満たされている感じがしている。

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2020/08/05

 多くの漢字にはふりがながふられ、世界を拡げた記憶を紹介する文章とともに綴られている写真、文章では伝わりにくいことを、図入りの解説として添えているので、子どもに、若い人に是非読んで欲しいという想いが伝わってくる。  石川直樹さんの言葉は、平易な言葉のようで、日常のなかで無難に生き...

 多くの漢字にはふりがながふられ、世界を拡げた記憶を紹介する文章とともに綴られている写真、文章では伝わりにくいことを、図入りの解説として添えているので、子どもに、若い人に是非読んで欲しいという想いが伝わってくる。  石川直樹さんの言葉は、平易な言葉のようで、日常のなかで無難に生きていく人たちの使う周波数帯とは少し違っているので、チョット難しく感じるところもある。そのことは石川さん自身が判っていて、ギリギリのところまで、砕いて言葉にしているのも伝わってくる。(でも、言葉って伝えること、判ってもらうことに傾き過ぎると、今度は自分の言葉が出てこなくなる、拾い出せなくなるということがある)  こんな素晴らしい体験をした人、自分の要望に果敢に挑んだ人、そしてその体験で『生きている』こと、宇宙のこと、人類の歴史のことを俯瞰して自らに問い続ける姿勢は、私のようなオヤジであっても今更ながら姿勢をたださせられる。  以下、気に入った著者の言葉を添えておきます。 この本はサクッと読めますので、空き時間に是非手に取ってください。 〜〜 いまぼくたちが生きている物質的な空間とは別の世界が確かにあって、それは「ここ」や「あそこ」にあるのではなく、あらゆる場所に存在しています。その世界への通路は、いわゆる「聖地」と呼ばれる場所にひらかれていたり、あるいは想起する力によって自分自身の中に引っ張り込むことも可能になるでしょう。ミクロネシアの航海者や洞窟壁画を描いた人々、沖縄ではノロと呼ばれた神事を司る女性、先住民社会のシャーマン、あるいは現代の優れたアーティストなどは、そのような通路を意識せずに自分の中にもっていて、現実の世界で表現し、誰かに伝える力をもっている。  現実の世界とは別の世界を探すプロセスは、そのまま精神の冒険であり、心を揺さぶる何かへと向かう想像力の旅へとつながっていきます。それは実際に世界を歩き回るよりもはるかに難しく、重要なことであると考えている。たとえ世界中のあらゆる場所をくまなく見て回ったとしても、その人が歩き続けていく限り、未知のフィールドはなくならないどころか、無限に広がっていく。 〜〜

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2022/04/15

2006年の本に増補されて出版されたもの。 幸いなことに、先日、石川直樹氏の講演を聞いたばかりだった。本の内容と重なるところは、彼の肉声が頭の中で響いてくるという贅沢な読書となった。 彼は登山家だけではない。写真家だけでもない。北極から南極までツアーをした。ミクロネシアに星野航海...

2006年の本に増補されて出版されたもの。 幸いなことに、先日、石川直樹氏の講演を聞いたばかりだった。本の内容と重なるところは、彼の肉声が頭の中で響いてくるという贅沢な読書となった。 彼は登山家だけではない。写真家だけでもない。北極から南極までツアーをした。ミクロネシアに星野航海術を学んだかと思えば、気球で太平洋を横断すべく、訓練を重ねたりする。単身、ユーコンをカヌーで下ったこともある。では、冒険家なのだろうか。それも彼自身が否定する。 子供の頃から本読むのが好きで、小説も読んだが、植村直己や星野道夫に惹かれた。高校2年生の時、単身インドからネパールへ旅に出る。そこから彼の自分の体で感じること、学ぶことを喜びとする人生が始まる。 思い立ったらすぐに行動に移せる人を羨むばかりの私には、ただこの本によって追体験させてもらうことしかできないが、平易ながらも、的確で素晴らしい描写の文章で、誰でも「そこ」に行き着くことができる。彼は、自分が体験したこと、そこから生まれた考えしか書いていない。その方法によってしか、読者が行き着くことはできないから。 北方や登山のことしか関心が持てないかもしれない、と思いながら読んでいったが、ミクロネシアの人々も、ネパールのシェルパとの旅も、極地から極地への旅も、ほんのひと時「同行」させてもらったら、それは素晴らしい旅だった。 古代の人々や、今も自分の知恵と体を使って生きる人々に惹かれ、その人々に寄り添い、敬意を表してやまない彼は、冒険家というより求道者のようだった。 たくさん本を読むことも「冒険」という彼だけに、文章の表現力もシンプルながら素晴らしく、読者をたちまち世界の果てに連れていってくれる。

Posted byブクログ