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いま生きているという冒険 増補新版 の商品レビュー

4.1

12件のお客様レビュー

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2019/12/30

気持ちが詰まったら体感で解決するのは、やはりいいと思う。 それも屋外で。 建物の中で自転車漕ぐのもいいけど、外で走るほうが断然気が晴れる。

Posted byブクログ

2019/10/21

石川直樹(1977年~)は、日本 5人目、世界 85人目の七大陸最高峰登頂(2001年、当時世界最年少記録) 、8000メートル峰5座(6回)登頂(エベレストに2回登頂)などの実績をもつ冒険家(本人は「冒険家」と言われることに違和感があると、本書では書いている)、写真家。 本書は...

石川直樹(1977年~)は、日本 5人目、世界 85人目の七大陸最高峰登頂(2001年、当時世界最年少記録) 、8000メートル峰5座(6回)登頂(エベレストに2回登頂)などの実績をもつ冒険家(本人は「冒険家」と言われることに違和感があると、本書では書いている)、写真家。 本書は、2006年に理論社から出版され、2011年にイーストプレスから復刊、2019年に新曜社から増補新版として再度復刊されたもの。 本書では、高校2年のときのインドとネパールの一人旅に始まり、大学1年のときのアラスカ・ユーコン川のカヌーでの単独川下り、1998年の北米最高峰のデナリ登頂、同年のミクロネシアでの伝統航海術の習得、1999年のアフリカ最高峰キリマンジャロ単独登頂、2000年の「Pole to Pole2000」参加(カナダの冒険家マーティン・ウィリアムスが企画したプロジェクトで、日本代表として世界7ヶ国の若者と共に9ヶ月間かけて北極点から南極点をスキー、自転車、カヤック、徒歩などの人力で踏破)、2001年の南極大陸最高峰ヴィンソン・マシフ登頂、同年の南米最高峰アコンカグア単独登頂、同年のエベレスト(北壁、チベットから)登頂、2004年の神田道夫氏に同行しての熱気球による太平洋横断挑戦(日本から1600キロ離れた地点で飛行を断念、着水)、2011年のエベレスト(南東稜、ネパールから)二度目の登頂の様子が、自ら撮影した多数の写真とともに、綴られている。 石川氏の幅広い好奇心と人間離れした行動力、そしてそれを表現する卓越した能力が凝縮された本書は、伝説の冒険家・植村直己氏の若き日を綴った名著『青春を山に賭けて』を彷彿とさせ、若者向けに書かれたものとはいえ、大人でも十分に楽しむことができる。 特に、石川氏が自分の歩んできた道のりを踏まえて「冒険とは何か?」を語った最終章の「生れたばかりの子どもにとって、世界は異質なものに溢れています。もともと知り得ていたものなど何もないので、あるがままの世界が発する声にただ耳を澄ますしかありません。・・・そういった意味で、子どもたちは究極の旅人であり冒険者だといえるでしょう。歳をとりながら、さまざまなものとの出会いを繰り返すことによって、人は世界と親しくなっていきます。・・・そうして世界がすでに自分の知っている世界になってしまったとき、あるがままの無限の世界は姿を変えて、ひどく小さなものになってしまいます。そのことを否定するつもりはまったくありませんし、自分もそうならないとは限りませんが、不断の冒険によって最後の最後まで旅を続けようと努力したいとぼくは思うのです。現実に何を体験するか、どこに行くかということはさして重要ではないのです。心を揺さぶる何かに向かいあっているか、ということがもっとも大切なことだとぼくは思います。」という文章は、大人こそ胸に刻みたい件である。 若者に限らず、若い心を保ちたい(或いは、取り戻したい)大人にとっても、魅力的な一冊と思う。 (2019年10月了)

Posted byブクログ