食事作りに手間暇かけないドイツ人、手料理神話にこだわり続ける日本人 の商品レビュー

今村武(著者)

2024/09/19

晩ご飯の献立に悩んだり、作るのが面倒だと思ったりする人は多いので、ドイツのカルテス・エッセンはいい取組みだと思います。手間も時間もかからないし、台所も汚れないので私もやってみたいです。カルテス・エッセンは、メニューよりも食材にこだわっているというのを読んで、私もライ麦を使った黒っぽいドイツパンが食べてみたくなり、実際に買ってきて食べてみました。いつもの白いパンより食べごたえがあり、チーズと相性が良くてとても美味しかったです。
手作りで愛情は伝わるが、手作りじゃないと伝わらない訳ではないというのがなるほどなと感じました。

2022/05/20

女の人の、献立への苦痛やら苦労やらを書いていて「そうそう！そうなんだよなあ！…でもこういうこと女の人がいくら主張しても、読むのは同性ばかりで男の人の考え方は変わらないのが現実な気がするなあ…」と思っていたら！なんと著者は男性じゃありませんか！感動しました。日本人男女問わず読んで欲しいし、カルテスエッセンをぜひ取り入れるべきだと思う…！

2020/07/08

食事に対して、手料理神話があるのではないか。手料理＝愛情になるのか。ドイツの食事をとおして、そうではないと言ってくれた本。
ドイツの生活パターンも書かれていて、なぜ作らない食事で生活できるのかがわかる。
最後のあとがきでは、著者がシンプルな食事を（ひそかに）楽しむようになってから、頭の中がシンプルになり、大切なことはなにかと常に意識し集中するようになったと書かれてありました。確かにそうだなと。

ドイツは有機農業が盛んで、商品の審査もびしいと聞いていました。ドイツらしいなと思いました。
・職場と自宅が近く、昼食は帰って家族と温かい食事をとる
・食事内容は質素だが、テーブルウェアにこだわりがある
・自然が近く、デートコースは散歩やサイクリングになりがち、ロマンチックがない
・乳幼児にベビーフードを食べさせることに抵抗はない（安全基準がしっかりしているので安心して与えられる背景もある）
・ドイツのパンはイーストではなくサワー種が使われており、独特の酸味・コクがあり、長期保存ができる。種類も多く。食べ飽きることはない。ドイツ人が白いパンを食べると物足りなく感じてしまうそう
・服装はシンプル

2020/01/20

共働きで専ら料理を担当するようになって3年、毎晩何かしら温かくて、かつバリエーションのあるものを2品くらい用意しなければならないということがしんどいときもある。
ドイツ流の「カルテス・エッセン」の文化について本書を読んで初めて知って、そんな生活もありなんだな、と気持ちが楽になった。確かに美味しいパンとバターとハムと生野菜や果物さえあれば楽しいに違いない。毎日冷たい晩ごはんはつらいけれど、そんな日も作ってみようかなと思った。
手作り神話は根強いけれど、大切なものを見失わないように家族との時間を過ごしていきたいと思った。
あと、いま無性に黒パンが食べたい。