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指名手配 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/04/18

エルビス・コールが探偵のシリーズ3作目。シリーズ知らずこの本を読む。 映像を見てるかのような、誰の視点で話が進んでるのかが章ごとのタイトルで分かるので読みやすい。 連続窃盗事件の犯人たちがたまたま盗んだあるものがきっかけで何人も殺されていく。 その「あるもの」を盗まれた人物の...

エルビス・コールが探偵のシリーズ3作目。シリーズ知らずこの本を読む。 映像を見てるかのような、誰の視点で話が進んでるのかが章ごとのタイトルで分かるので読みやすい。 連続窃盗事件の犯人たちがたまたま盗んだあるものがきっかけで何人も殺されていく。 その「あるもの」を盗まれた人物の「素性」が分かった時点で、なんでこそ泥に入られるようなお粗末セキュリティなお家だったのか、もやもや腑に落ちないまま読了。

Posted byブクログ

2023/05/18

残念ながらスコット&マギーは登場しない。 でも、章ごとに視点が変わる面白さは、前作同様でキレキレ。 主人公の探偵エルヴィス・コールの一人称視点を中心に、依頼人で逃亡中の少年の母デヴォンや、逃亡中の少年タイソン、コールの相棒ジョー・パイクなどの三人称視点で、読者を飽きさせない。 ...

残念ながらスコット&マギーは登場しない。 でも、章ごとに視点が変わる面白さは、前作同様でキレキレ。 主人公の探偵エルヴィス・コールの一人称視点を中心に、依頼人で逃亡中の少年の母デヴォンや、逃亡中の少年タイソン、コールの相棒ジョー・パイクなどの三人称視点で、読者を飽きさせない。 今回特に、冒頭の「登場人物」欄ですでに「悪党」と紹介されているステムズとハーヴェイ、通称「でかい男とばかでかい男」のパーツが良い。 二人の描写は多く、その「悪党」ぶりも半端なく描かれている、が、この二人のやり取りを読んでいるうちに、なんだか愛着が生まれてくる。 この不思議さは、いい。 「訳者あとがき」でも「このコンビでスピンオフができるのではと期待した」と言わせるほどで、まるでドン・ウィンズロウの小説に出てくるような「悪役」の愛らしさが、ますます読者を魅了する。 今回コールは、父性の片りんを見せている。 あまり詳細には語られていないが、どうやら以前関係のあった女性の連れ子のようだ。 逃亡中のタイソンに対する「乱暴」でも「暖かい」接し方も、コールの「父性」への憧れとも感じられる。 「探偵稼業」という王道のお仕事小説ではあるものの、コール&パイクやその他の登場人物が読者を魅了するキャラクターで溢れている……いっきに読んでしまう原動力なんだろう。

Posted byブクログ

2022/08/20

警察犬マギーのシリーズではありません。 「指名手配」は探偵コール&パイクシリーズ17作目で、「サンセット大通りの疑惑」以来19年ぶりの邦訳(訳者あとがきより)です。 ロバート・クレイスのWikiにある作品リストだとわかりにくいですね。 マギーが登場する「容疑者」は当初単発作品の...

警察犬マギーのシリーズではありません。 「指名手配」は探偵コール&パイクシリーズ17作目で、「サンセット大通りの疑惑」以来19年ぶりの邦訳(訳者あとがきより)です。 ロバート・クレイスのWikiにある作品リストだとわかりにくいですね。 マギーが登場する「容疑者」は当初単発作品のつもりだったのではないでしょうか。 しかしこの作品が作家を復活させるほどの人気を得たので、 新たに得た読者層を続編「約束」に導いてコール&パイクに出会わせ、 マギーは?と思っているうちにコール&パイクの魅力にひきつけて本流のシリーズに誘う仕掛けかな。 仕掛けにはまった私は「指名手配」でさらに2人に魅了され、 それと共になぜコールとパイクはこんな女性や子どもを守ろうとするのか不思議になって、入手難しいコール&パイクシリーズ1作目から読むことになりました(笑)

Posted byブクログ

2022/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロスの探偵エルヴィス・コールのシリーズ。 残念ながら警察犬マギーは出てこない。 コールは、息子が大金を持っていたので調べてほしい母親からの依頼を受ける。 息子は仲間たちと金持ちの家に盗みに入っていたが、仲間が殺される。 行方不明になった息子を探すコールだが、 盗みの仲間だけでなく、息子の行方を知る者が次々と殺されていく。 息子の情報を得ては、その証言者を殺してしまう二人組、 ひどい男たちなのだが、 なぜかだんだん親近感?感情移入?してしまう自分がいる。 とくに、昔フィドルという楽器を、酒場で見知らぬ若者と演奏した場面とか。 著者に乗せられているだけだと思うが、 映画を作るならそっちが主人公になるかもしれないぐらいだ。 コールがかつて事件で知り合った母子と交流が続いていて、良かった。 あと、鑑識官ジョン・チェンは出てきた。

Posted byブクログ

2020/01/04

コールとパイクは勿論のこと、逃亡中の少年タイソン、その母親のデヴォン、皆んなキャラが立っていて、次のページになって仕方がなくなる。間違いなく面白い!

Posted byブクログ

2019/12/09

「容疑者」から続いているロバート・クレイスブーム。まだまだ面白いよ。章ごとに話者を変えて多視点で物語を展開する手法は、安易かもしれないが物語にスピードと映画的(テレビ的)な立体感を与えてくれている。 単なるゲームオタクが何で強盗一味に加わったのか、あたりがちょっと曖昧だし、ママに...

「容疑者」から続いているロバート・クレイスブーム。まだまだ面白いよ。章ごとに話者を変えて多視点で物語を展開する手法は、安易かもしれないが物語にスピードと映画的(テレビ的)な立体感を与えてくれている。 単なるゲームオタクが何で強盗一味に加わったのか、あたりがちょっと曖昧だし、ママに溺愛されてるタイソンがここまで大胆な犯行を繰り返すか、などの疑問は残るが相変わらず物語は一級品。 共犯者の中の女王様アンバーに入れあげて、自分たちに迫る危機(ハーヴェイとステムズは本当に怖い)を全く認識しないタイソン&アンバーには腹が立ち、「アンバー絶対殺されるな」と思ったけど、最後に本当にヒロインになってた。これがリアルなのかもね。 ハーヴェイ&ステムズのメキシコの酒場でのエピソード(ステムズがフィドルで流しの天才ギター青年と対決する)が秀逸というか不思議。ここまで書き込むところがまたオフビートな魅力かな。 4.2

Posted byブクログ

2019/07/16

正義のコンビと悪のコンビ。 登場人物がみんな個性豊か。 バッハ、アイアンバタフライ、ワーグナー、トーキングヘッズ、ジミヘン、メタリカ。こんなアーティスト名が出てくるのが悪のコンビの時。好きになったよ。

Posted byブクログ

2019/07/20

CL 2019.7.15-2019.7.20 コールとパイクが帰ってきた! 高橋恭美子さんありがとうという気持ち。 が、しかし、インディゴスラムはどうなった、L.A.レクイエムは? などと言っても仕方ないので これからまた続けて邦訳されることを祈ってる。

Posted byブクログ

2019/07/02

「容疑者」「約束」に続く第3弾だというので、シェパードのマギーが出て来るのだと思ったら、無関係だった。 探偵エルヴィス・コールは、デヴォン・コナーから、高校生の息子タイソンが高価な物や多額の現金を持っていて怪しいから調べてくれと依頼される。タイソンの持っていたロレックスの番号か...

「容疑者」「約束」に続く第3弾だというので、シェパードのマギーが出て来るのだと思ったら、無関係だった。 探偵エルヴィス・コールは、デヴォン・コナーから、高校生の息子タイソンが高価な物や多額の現金を持っていて怪しいから調べてくれと依頼される。タイソンの持っていたロレックスの番号から盗品だと分かる。しかも連続して金持ちの家から盗む事件があって、もしかするとタイソンはその犯人グループの一員なのだろうか。盗まれた物を追いかける悪党二人組は残忍に人殺しを続けていく・・・ マギーが出てこないという意味では東京創元社はサギじゃないかー、と文句を言いたいところだけれど、面白かったのでまあ良しとする。 コールが真相に迫ってゆく手法、ストーリー展開、人物造形、文体、どれも最高だった。

Posted byブクログ

2019/05/28

私立探偵コール、パイクシリーズ。警察よりも先に息子タイソンを見つけて欲しいとの依頼。窃盗を繰り返しているタイソンら3人とそれを追うコールたち。そしてそのタイソンたちを探すでかい男とばかでかい男の2人組。この2人の悪党がなかなか冷酷でいい味を出している。それとタイソンの母親や仲間の...

私立探偵コール、パイクシリーズ。警察よりも先に息子タイソンを見つけて欲しいとの依頼。窃盗を繰り返しているタイソンら3人とそれを追うコールたち。そしてそのタイソンたちを探すでかい男とばかでかい男の2人組。この2人の悪党がなかなか冷酷でいい味を出している。それとタイソンの母親や仲間のアンバーと女性の存在感も大きいのも好み。脇にいる人物たちが魅力的で面白い。このシリーズもスコット、マギーのコンビのシリーズもどちらもどんどん発売になると嬉しい。

Posted byブクログ